高知には、私は2年前まで住んでいました。
今はまた東京に住んでいます。
大学の同級生は、首都圏出身の子も、地方出身の子も、
たいがい東京で就職をしました。
わたしは、就職したらすぐに高知に異動になりました。
友人が、たったひとり高知に向かう私にこんなことを言いました。
「スタバもコンビニもないところでやっていけるの?」と。
同級生は皆、スーツで身を固め、ハイヒールをはいて
丸の内のオフィス街に消えていきました。
当時、わたしは「ああいうの、格好いいなあ。」とうらやましく思っていました。
でも、砂浜を取材して回っていたら、すっかり
ハイヒールはご無沙汰になって、
スニーカーと長靴ばかり買い揃えることになりました。
ハイヒールがご無沙汰になる頃には結構料理うまくなって、
スタバもコンビニもなくても大丈夫になりました。
砂浜でTシャツでジーンズの服装で
Tシャツを並べる人たちがすごく格好いいんです。
Tシャツアートの取り組みは今、他の地域にも広がっているそうです。
ケニアでも展示をしたそうです。
わたしの「好きな言葉」を書いたTシャツも、
ケニアでひらひらしてもらいました。
ケニアのひとも、自分の好きな場所でTシャツを
ひらひらさせたそうですが、
「この場所に飾ったらいいよね」みたいな話は
「このハイヒールがいいよね」より、すぐに仲良くなれそうです。
ということを考えたのは、やっぱり全員東京に住んでいなかった
おかげだと思います。
19歳の私、納得してくれるかしら。
【写真提供:NPO砂浜美術館】 【SPECIAL THANKS TO YUMI NISHIMURA】
砂浜美術館
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