もくじ
第1回「ほぼ日の塾」で知りたかったこと 2016-06-28-Tue
第2回黒潮町のこと 2016-06-28-Tue
第3回すごい美術館のこと 2016-06-28-Tue
第4回すごい美術館の作り方 2016-06-28-Tue
第5回おいしいごはん 2016-06-28-Tue
第6回ハイヒールよりTシャツ 2016-06-28-Tue

趣味は外国人の道案内。1歳の娘がいます。

砂浜とTシャツとわたし

第6回 ハイヒールよりTシャツ

高知には、私は2年前まで住んでいました。
今はまた東京に住んでいます。

大学の同級生は、首都圏出身の子も、地方出身の子も、
たいがい東京で就職をしました。
わたしは、就職したらすぐに高知に異動になりました。
友人が、たったひとり高知に向かう私にこんなことを言いました。
「スタバもコンビニもないところでやっていけるの?」と。

同級生は皆、スーツで身を固め、ハイヒールをはいて
丸の内のオフィス街に消えていきました。
当時、わたしは「ああいうの、格好いいなあ。」とうらやましく思っていました。
でも、砂浜を取材して回っていたら、すっかり
ハイヒールはご無沙汰になって、
スニーカーと長靴ばかり買い揃えることになりました。
ハイヒールがご無沙汰になる頃には結構料理うまくなって、
スタバもコンビニもなくても大丈夫になりました。

砂浜でTシャツでジーンズの服装で
Tシャツを並べる人たちがすごく格好いいんです。

Tシャツアートの取り組みは今、他の地域にも広がっているそうです。
ケニアでも展示をしたそうです。
わたしの「好きな言葉」を書いたTシャツも、
ケニアでひらひらしてもらいました。
ケニアのひとも、自分の好きな場所でTシャツを
ひらひらさせたそうですが、
「この場所に飾ったらいいよね」みたいな話は
「このハイヒールがいいよね」より、すぐに仲良くなれそうです。

ということを考えたのは、やっぱり全員東京に住んでいなかった
おかげだと思います。
19歳の私、納得してくれるかしら。

【写真提供:NPO砂浜美術館】 【SPECIAL THANKS TO YUMI NISHIMURA】
砂浜美術館
http://www.sunabi.com/