- 糸井
- 僕は、完全裏方よりも、もうちょっと、
「主役、自分」ではないけれど、
「自分が苗を植えたみたいな仕事」増えてるんですね。 - 古賀
- はい。はい。
- 糸井
- そうすると、その実った米やら果物やらを食べて
喜ぶ人がいるっていう、
その循環そのものを作るようになって、
面白さが、飽きない面白さになったんですよ。 - 古賀
- ふむふむ。
- 糸井
- あとは、昔からよく言ってる、
お通夜の席でね、みんなが楽しそうに集まってるという。
もう本人がいないんだから集まらなくてもいいのに、
あの人の周りには楽しい人がいるから、
あの人が死んだ時に集まる人は楽しい人だ
って思われたら、
どのぐらい僕が楽しかったかわかるじゃないですか。 - 古賀
- そうですね、うん。
- 糸井
- そこは、ずっと思ってることですね。
家族だけで小さくやりますっていうお葬式あるじゃない。
これはこれでいいと思う。
それはそれであると思うんだけど、俺は、
誰がいてもいいよってお葬式を、すごい望んでるんですよね。それにかこつけて遊んで欲しいというか。
最後まで触媒でありたいというか(笑)
- 古賀
- そうかそうか。
確かに、結婚式って、自分と奥さんが主役じゃないですか。 - 糸井
- はい。はい。
- 古賀
- お通夜とかお葬式って、
もう俺はいないし、俺は主役じゃないけど君達楽しんでくれ。
その違いは全然違いますよね。 - 糸井
- そうですね。
お葬式用の写真って僕は、絶えず更新してますからね。 - 古賀
- (笑)そうなんですか。
- 糸井
- うん。
- 古賀
- はぁー。
- 糸井
- 2枚、今候補があって、今日死ぬと、どっちかになるんです。
それはもう人にも言ってあるし。 - 古賀
- へぇー。
- 糸井
- ものすごい楽しみにしてるんです。
その未来に向かって、今日を生きてるんですよ、たぶん。
それはなんか、いいものですよ、なかなか(笑)。
- 古賀
- うんうん。
- 糸井
- 僕は、ちょっと自信があるな、
みんながこう、遊びに集まってくれる。
なんだったらもうね、50円玉ぐらい包んで、こう。 - 一同
- (笑)
- 糸井
- まあ、古賀さんもここまで、
僕の年までの間がものすごく長いですから、
いっぱい面白いことありますよ。 - 古賀
- いやぁ、ほんと、楽しみですね。そこは、ほんとに。
- 糸井
- 楽しみにしてください。
そう楽しみにされるようなおじさんでいたいですよね。
(これで、私のつくったコンテンツは、おしまいです。
お読みいただき、どうもありがとうございました!
私は「仕事観」についてのお話を中心に編集しましたが、
おふたりは、そのほかにもいろいろなお話をされていました。
ぜひ、他の塾生の方の記事も読んでみてください。)