2016年5月に新しくできたお店「中華そば向日葵」。店主は3歳と1歳のかわいい盛りの息子をもつママ大橋さん。
『小さな子供がおりますため、やむを得ず、臨時休業させて頂く事がございます。』というラーメン屋さんらしからぬ但し書きを貼り、今日もひとり明るく笑顔で接客をしている。
ちなみにたまたまなのですが、お店のうしろには保育園があるという・・・
- ——
-
今まであったんでしょうけど、お店のうしろの保育園がね。
大橋さんになってからかな、ハッキリ気がついたのは・・・
- 大橋さん
- はい。
- ——
-
お店の営業中に保育園の子供たちの声がよく聞こえるじゃないですか。
あれ、やってて、どうですか?
- 大橋さん
-
いいなって思いますね。
お散歩のときにお店の横をぞろぞろと通りますし「かわいいな〜」って思いながらラーメン作ってます。
- ——
- 食べてるときも聞こえますもん。
- 大橋さん
-
そうですよね。
あそこにうちの子たちが入れたら「近くていいな」って、ずっと思ってました。
- ——
-
入れないんですか?
上の子が3歳だと、ちょうどいいタイミングじゃないんですか?
- 大橋さん
- ん〜。いや、もう、決まってるんですよ、次に行くところが。
- ——
- そうなんですか。
- 大橋さん
- はい、家の近くで。
- ——
- 「熱が出たから子供のお迎えに来てくれますか」っていう保育園からの連絡は携帯に入ってくるんですか?
- 大橋さん
-
はい、そうです。
まさに「きのう」来ました。
- ——
- きのう?
- 大橋さん
- はい。きのうはお昼寝中に嘔吐をしまして、熱もちょっと高めなので「お迎えに来てください」っていう電話がきました。
- ——
- それは何時くらいですか?
- 大橋さん
- 2時くらいですかね。
- ——
- 携帯は営業中も離さずに持ってて?
- 大橋さん
-
そうですね。
あんまり忙しいときは出ないですけど、そうすると留守電に入ってます。
- ——
-
それで・・・
きのうはどうしたんですか。
- 大橋さん
- きのうは電話がきた時間がそんなに早い時間じゃなかったので、できることだけ終わらせて迎えに行きました。
- ——
- 迎えに行ったときは、どんな感じだったんですか?
- 大橋さん
- けっこう元気なんですよね、ふつうに。
- ——
- そうなんですか?
- 大橋さん
- はい。元気なんですけど、保育園は念のためにって、絶対に連絡はくるので。
- ——
- でも嘔吐してるって、かなりの状況じゃないんですか。
- 大橋さん
-
まあ、そうですよね。
きのうは咳がひどかったので、咳しすぎの嘔吐だったんですけど。
・・・元気でした、迎えに行ったら。
- ——
- そのあとは。
- 大橋さん
-
一応、かかりつけの病院に寄って薬をもらいました。
あとは、いつも通り、ごはんを食べて遊んでました。
- ——
- じゃあ、実際に子供の熱が出て、始業前からお店を開けられなかったってことはオープンから半年の間に何回くらいありましたか?
- 大橋さん
- 3〜4回くらいあったと思います。
- ——
- そのときはお店の前に「臨時休業」の貼り紙を出して?
- 大橋さん
-
やっぱり、お店を開ける前じゃなくて、営業中に保育園から「子供が熱を出したので帰ってきてほしい」って連絡がくることばっかりですかね。
それはもう、ひんぱんにあります。
お昼の11時、12時くらいに電話がかかってきて「お迎えに来てください」っていうのはよくあります。
- ——
- そのときはどうしてるんですか?
- 大橋さん
-
それはもう・・・
「とりあえず2時まで待ってください」っていいます。
- ——
- そうなんですか〜。
- 大橋さん
- 12時〜2時までって保育園ではお昼寝の時間なので、それまで待ってもらって、お店のお客さんが引き次第、ダッシュで迎えに行きます。
- ——
- 最短では何時に閉めたことがあるんですか?
- 大橋さん
- お昼の1時頃だったですかね。
- ——
-
ご家族のことも教えていただけると・・・
家族構成はどんな感じなんですか?
- 大橋さん
- 主人と息子が二人です。
- ——
- ご主人はおいくつで?
- 大橋さん
- 39歳です。
- ——
- ご結婚して何年ですか?
- 大橋さん
- 4年目ですかね。
- ——
- で、お子さんが・・・
- 大橋さん
- 3歳と1歳です。
- ——
- ご主人はずっと飲食業をやってきた方なんですか?
- 大橋さん
-
そうですね、若い頃からずっと。
5年前に自分のお店を出しました。
- ——
- 何系のお店なんですか?
- 大橋さん
- 日本酒メインの居酒屋です。
- ——
- 何て名前のお店なんですか?
- 大橋さん
- アルファベットの大文字で「YAMATO」っていいます。
- ——
- ご主人のお店を手伝うことってあるんですか?
- 大橋さん
- 今はないですけど育児休暇をとってたときは手伝ってたこともありました。ラーメン屋さんをはじめる前でしたし。
- ——
- お子さんのお名前は?
- 大橋さん
- それが二人とも夫が長渕剛さんの大ファンなもので、そちらからいただいた名前をつけたんですよ。
- ——
- (子供たちの名前を聞いて)・・・なるほどね。
- 大橋さん
- 大好きですね、夫はもう。
- ——
- じゃあ、居酒屋では「長渕さんの曲」がかかってたりとか?
- 大橋さん
-
それはかかってないです(笑)
けど、お客さんはみんな知ってますね。
- ——
- だから「YAMATO」なんですね、お店が。
注)2005年リリースの長渕剛さんのベストアルバム「YAMATO」より
- 大橋さん
- そうです。
- ——
- なるほどね〜。
- 大橋さん
- 実は「向日葵」も長渕さんの曲から・・・(笑)
- ——
- え、そうなんですか。
- 大橋さん
-
お店の名前に迷って・・・
花の名前がいいってのはなんとなくあったんですけど・・・
決めかねてたときに主人が「ひまわりはどう?」っていってきて。
- ——
- ほかには、どんな候補があったんですか?
- 大橋さん
- あとは、ツバキとか・・・
- ——
- 向日葵が長渕さんの曲からきてるってのは、ちょっと想像できないですよね(笑)
注)1997年リリースの長渕剛さんの30枚目のシングル「ひまわり」より
- 大橋さん
- 表向きには言ってないので(笑)
- ——
- 向日葵のように「明るくて元気のあるお店になりますように」っていう願いでつけたと思ってました(笑)
- 大橋さん
- でも、そういう感じでも思ってたので、つながってちょうどいいな〜みたいなところもありました。
- ——
- そんなご主人とは、どこで出会ったんですか?
- 大橋さん
-
YAMATOです。
友達に「いい居酒屋があるからいっしょに行こう」って誘われて、お店に行ったのが最初です。
- ——
- そうなんですか〜。
- 大橋さん
- はい(笑)
- ——
- お店で意気投合して・・・みたいな。
- 大橋さん
-
そういう感じでもなかったんですが・・・
私の友達がYAMATOに通ってて「店主の人が今、彼女いないんだって」っていう話になって・・・で「紹介するよ」みたいな話になって・・・紹介してもらって・・・
- ——
- それで、ご主人も、まんざらでもない的な?
- 大橋さん
-
いや〜、最初はぜんぜん。
ある日、突然、連絡がきて「会ってみたい」っていわれて会って。それで次の日に付き合うことになり(笑)・・・半年ぐらいで結婚しました。
- ——
- えー、早い(笑)
- 大橋さん
- すごい短かったです(笑)
- ——
- 恋愛期間、短いですね(笑)
- 大橋さん
- ハハハハハハ(笑)
- ——
- ちなみに、大橋さんって、どんな1日のスケジュールなんですか?
- 大橋さん
-
お店があるときは朝6時に起きて子供を起こします。
そのあと朝ごはんを作って支度をして7時半に自転車で家を出ます。
で、子供を保育園にあづけて8時までにお店に入ります。
- ——
- はい、そこから?
- 大橋さん
- そこから、仕込みをするんですけど、ホントに休憩がなくて、開店ギリギリまで準備をします。
- ——
- はい。
- 大橋さん
-
11時にお店を開けて、2時半にお店を閉めて、そこからまた仕込みをします。
次の日のスープを炊く作業などなど・・・それで、夕方5時に店を出ます。
- ——
- はい。
- 大橋さん
- で、子供たちを迎えに行って、夕飯を作り、子供をお風呂に入れ、夜9時に子供といっしょに寝ます。
- ——
- はい。
- 大橋さん
-
そのあと、私はちょっと起きて、発注をし、家事をやって、11時頃に寝ます。
そんな感じです(笑)
- ——
- じゃあ、お休みの時は?
- 大橋さん
-
だいたい朝6時に起きてます。
主人が起きてくる時間が11時頃なので、それまで子供たちと遊んでます。
主人が起きてきたらごはんを食べて、公園で遊んだりとか・・・
- 大橋さん
-
そのあとはいっしょに買い物に行って、休みの日は主人がごはんを作ってくれるので、夕飯を食べて、お風呂に入れて、夜9時半くらいには寝る感じですね。
休日はほぼ、そんな感じです(笑)
- ——
- もう、ラーメンと子供の生活ですね。
- 大橋さん
- ホントにそれしかないですね、今は(笑)
(つづきます)