はじめに、今回ご紹介する渡邊裕樹くん(ゆうくん)について、
書こうと思います。
1986年生まれで、小学校で図工の先生をしています。
もともとは、彼の奥さんであるたねおいめぐみさん(たねちゃん)の
友だちを通して知り合いました。
昨年、そろそろ1才になる女の子、
野々歩ちゃん(のんさん)が生まれ、
渡邊家は3人になりました。
のんさんはよく笑うとってもいい子で、インタビュー中も
ぼくたち3人を笑わせてくれました。
普段から、図工の先生としての彼の活動や考え方が、
とてもおもしろいなあと感じていて、
いつかしっかりと話を聞いてみたいと思っていたので、
今回の課題を利用させていただき、
おもしろい彼の活動や考えを紹介できればと思います。
その日はお昼過ぎ、
眠っているのんさんを起こさないように、
静かな声で、ゆうくんが用意してくれた
おにぎりを食べながら話しはじめました。
すると、「ちょっとはなしを遮るようでわるいけど」と、
奥さんであるたねちゃんが、
インタビューのもくじを用意してくれたのです。
実は、ゆうくんと同じくらいおもしろいなと思っているのが、
この奥さんのたねちゃん。
そのもくじのつくりかたがあまりに見事だったので、
今回は大いにそれにあやかり、
そこから本文をはじめようと思います。
- たねちゃん
- なんかね、なんとなくだけど、
ゆうさんのことをキーワードを言っちゃうと…。
- ゆうくん
- あれ、なんでそれ言っちゃう?(笑)
これからの話の中で、としくん(書き手)が掴んでいくのが
面白いのに。
- たねちゃん
- だってさ、時間も限られている中で、
いま話しているような最初のエピソードだけっていうのもありうるじゃない。
なんか、学校の先生ってよくわかんないし、そもそも学校っていうものもよくわかんない。
さらに、ゆうさんがどういう人で、図工の先生が何かわからないじゃない。
でもね、普段のゆうさんの話を聞いてると、
たぶんこの人は、学校の中でめんどうくさいひと。
- ——
- あはは(笑)
- たねちゃん
- で、図工の先生の界隈でも、
たぶん新規事業者みたいな見られ方をしてる。
- ゆうくん
- すっごい嫌がられてるね。
- たねちゃん
- 学校とか先生の中でも、特殊なことをしてると思う。
そんな中で、
●授業のやり方
の話だと、普通は子どもたちが図工で使う材料って、
ひとりひとりキットを渡すんだけど、
ゆうさんの授業は、一個の材料に対して、これでいくらです、
みたいなのを、じぶんで選んで組み合わせるてる話とかね。
それで、
●学校行事の展覧会をやらないって言いはじめたこと
●そもそも先生になるっていうのが、先生と対立してたっていうことがあったこと
●10年で先生をやめる話
こういう中で、としくんが気になったものを掘り下げていけばいいんじゃない?
- ゆうくん
- なんかもう言われちゃったような気がするので、
としくんが買ってきてくれたどら焼き食べようか(笑)。
- ——
- あはは、そうね。
(つづきます)