もくじ
第1回はじめに、そして奥さんによるもくじの紹介 2016-12-06-Tue
第2回わたなべ先生の授業 2016-12-06-Tue
第3回「展覧会、辞めませんか?」 2016-12-06-Tue
第4回図工の先生になるまで 2016-12-06-Tue
第5回戦う図工の先生、これから 2016-12-06-Tue
第6回あとがき 2016-12-06-Tue

文章を書いたり、音楽を作ったり。
編集ライター見習い中。

戦う、図工の先生。

戦う、図工の先生。

担当・堀合俊博

ぼくの友だちに、とてもおもしろいことをしている図工の先生がいます。
授業で楽器を作ったり、土器を焼いたり、
話を聞いていると、どれもなんだか楽しそうで、
こんな先生がいたら、きっと学校というものがおもしろくなるんだろうなと思っていました。

今回は、改めて図工の先生としての友だちのはなしを聞き、その内容を紹介しようと思います。

学校ってなんだろう? 
子どもにとっての学びってなんだろう?

そんなことを思いながら、読んでいただけると幸いです。

第1回 はじめに、そして奥さんによるもくじの紹介

はじめに、今回ご紹介する渡邊裕樹くん(ゆうくん)について、
書こうと思います。

1986年生まれで、小学校で図工の先生をしています。

もともとは、彼の奥さんであるたねおいめぐみさん(たねちゃん)の
友だちを通して知り合いました。

昨年、そろそろ1才になる女の子、
野々歩ちゃん(のんさん)が生まれ、
渡邊家は3人になりました。

のんさんはよく笑うとってもいい子で、インタビュー中も
ぼくたち3人を笑わせてくれました。

普段から、図工の先生としての彼の活動や考え方が、
とてもおもしろいなあと感じていて、
いつかしっかりと話を聞いてみたいと思っていたので、
今回の課題を利用させていただき、
おもしろい彼の活動や考えを紹介できればと思います。

その日はお昼過ぎ、
眠っているのんさんを起こさないように、
静かな声で、ゆうくんが用意してくれた
おにぎりを食べながら話しはじめました。

すると、「ちょっとはなしを遮るようでわるいけど」と、
奥さんであるたねちゃんが、
インタビューのもくじを用意してくれたのです。

実は、ゆうくんと同じくらいおもしろいなと思っているのが、
この奥さんのたねちゃん。

そのもくじのつくりかたがあまりに見事だったので、
今回は大いにそれにあやかり、
そこから本文をはじめようと思います。

たねちゃん
なんかね、なんとなくだけど、
ゆうさんのことをキーワードを言っちゃうと…。
ゆうくん
あれ、なんでそれ言っちゃう?(笑)
 
これからの話の中で、としくん(書き手)が掴んでいくのが
面白いのに。
たねちゃん
だってさ、時間も限られている中で、
いま話しているような最初のエピソードだけっていうのもありうるじゃない。
 
なんか、学校の先生ってよくわかんないし、そもそも学校っていうものもよくわかんない。
さらに、ゆうさんがどういう人で、図工の先生が何かわからないじゃない。
でもね、普段のゆうさんの話を聞いてると、
たぶんこの人は、学校の中でめんどうくさいひと。
——
あはは(笑)
たねちゃん
で、図工の先生の界隈でも、
たぶん新規事業者みたいな見られ方をしてる。
ゆうくん
すっごい嫌がられてるね。
たねちゃん
学校とか先生の中でも、特殊なことをしてると思う。
 
そんな中で、
 
●授業のやり方
 
の話だと、普通は子どもたちが図工で使う材料って、
ひとりひとりキットを渡すんだけど、
ゆうさんの授業は、一個の材料に対して、これでいくらです、
みたいなのを、じぶんで選んで組み合わせるてる話とかね。
 
それで、
●学校行事の展覧会をやらないって言いはじめたこと
●そもそも先生になるっていうのが、先生と対立してたっていうことがあったこと
●10年で先生をやめる話
 
こういう中で、としくんが気になったものを掘り下げていけばいいんじゃない?
ゆうくん
なんかもう言われちゃったような気がするので、
としくんが買ってきてくれたどら焼き食べようか(笑)。
——
あはは、そうね。

(つづきます)

第2回 わたなべ先生の授業