- 私
-
次はみんながSNSとどう付き合っているのか教えてください。
皆もさっき言っていたけどゆとり世代のイメージって、挨拶をしないとかメールで話を済ませようとする、みたいに勉強云々というより社会との関わり方、特にコミュニケーション手段に関するものが多いと思うのね。
- 3人
- うん。
- 私
-
だから一般的にも言われていることだけど私も、ゆとり世代を生んだ要因はスマホとかSNSを通じたコミュニケーションに変わっていったからなんじゃないかと思っているの。
実際、2014年に総務省が世代別に行った調査によるとゆとり世代である20代はスマホ所有率、SNSの使用率共に一番高いという統計が出ているし、小さい頃からパソコンがある環境で育ったしね。
統計的には、ゆとり世代はSNSによるコミュニケーションに依存しがちという考えは当たっているんだけど・・・とりあえず、皆さんSNSをやってますか?
- 木崎、志村
- やってます。
- 横山
- 最近離れ始めたかな。ツイッターとか、インスタとかはもともとやってなくて、Facebookはもうやめちゃおうかなって思ってる。
- 私
-
それで、裏アカウントってありますか。
※裏アカウント・・実名で登録しているSNSのアカウントとは別に作った“裏”のアカウント。
- 木崎
- はい。
- 志村
- ありますね。なんならわたし11個、アカウントあるんだぁ。
- 木崎
- す、すごいね。
- 私
- 11ってそれどうやって使い分けているの?
- 志村
- んー趣味について呟くアカウントとか曲を作っているからそれを載せるアカウントとか。でも実際に使っているのは11個あるうちの5個くらいだよ。
- 木崎
- そうなんだ。
- 私
- それぞれのアカウントごとに自分を使い分けているっていう意識はあるの?
- 木崎 志村
- ありますね。
- 木崎
- 私は実際の友達用、ネットの友達用、あと絵を描いているからそれを発信するために3つアカウントをもっているんだけど、実際の友達の愚痴とか呟くときはネットの友達用のアカウントで呟いたり、自分の作品を載せているアカウントでは作品のイメージが崩れないような自分でいなきゃいけないし。でもそれくらいのキャラ分けかな。
- 私
- 愚痴アカとかって何のために作ったの?
- 木崎
- あんまり認めたくないけど愚痴だったり若干恥ずかしいようなことも聞いてほしいんだよね。みんなに内容は知ってもらいたくないんだけど、愚痴を呟いている私の存在は知ってほしいっていう。
- 志村
- ツイッターがなければ、存在しない変な気遣いとかはやっぱりあるもん。例えば、サークルの練習来ない人とかいても、もしその時間にツイッターで呟いていたら起きているかどうかわかっちゃうからね。練習来ないぞ(ツイッター見てみたら)起きてるみたいな!(笑)
- 横山
- リツイートの数が、自分に対する他人からの評価だと思っている友達がいるんだけど、その子のこと見てるとかわいそうだなって思う。リツイート数増やすために、人からウケる自分を演じるのは疲れるって言ってるし。
- 木崎
- ある程度はいいんだけど、一定を過ぎるとそれが生活の基盤になっちゃうし、限度を超えると自分が飲み込まれちゃうっていうのは実感してる。
- 横山
-
うん、わかる。私は最近フェイスブックを辞めたんだけど、それは嫉妬に飲み込まれそうになってることに気付いたからなの。
私、サークルでダンスをやっているんだけど、一人で鏡の前で踊ってるときは自分の成長を素直に喜べて踊ることがとても楽しいんだけど、チームで鏡の前で踊ると、隣の人と比べてばっかりで楽しめないのね。フェイスブックは私にとってそれと同じようなものの気がした。人と比較するのはいい時もあるけど、一人でやっていて楽しめていたことが、だれかとの比較で生まれた嫉妬のせいで失われるのはさびしいなって思ったんだよね。
- 私
- こんなにいろんな悩みがSNSによって生まれてるのに、なんでそこに依存しちゃうんだろうね。
- 木崎
- やっぱり孤独を消してくれるからだと思う。リツイート数とかが増えるとこれだけの人が自分に賛同してくれたっていうことが気持ちよくて病み付きになっちゃうんだよね。
- 横山
- SNSの文章って残るじゃない。だから私はすごい文章書くとき緊張するんだよね。何度も何度も推敲して、全員に届くものを作ろうとするとサラっと読まれちゃうから、特定の人の事を考えて、この人に届けばよい。って念じて送信ボタンを押してる(笑)
- 木崎
- SNSが出来て絶対に悩みの種は増えたよね。
- 一同
- それは絶対そうだね。
<つづきます>