「5人きょうだい」の育児ってどんな感じ?
担当・大城和美
第2回 子どもが多いほど、気楽
- 大城
-
5人というのはやっぱりめずらしさもあるみたいで、
周りからは
「大変でしょう?」
「どうやって生活を回してるの?」
ってすごく聞かれるんですよね。
- 日根
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私もそれは、すごく言われます。
- 大城
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でも、そこまで大変だという気がしていなくて。
- 夏目
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うんうん。
子どもが泣いたり、かまってモードになっているときも、
4番目からは上の子たちが見てくれますね。
あと下の子自身も、
最初に親のところには泣きついて来ないし。
- 大城
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あ、そうなんですか。
- 夏目
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とりあえず、
距離的にいちばん近くにいる人のところに行く(笑)。
1、2歳くらいだと、泣いてもすぐ寄っては
こないじゃないですか。
こっちが寄っていってあげないと。
- 大城
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ああ、そうか。
そうですね、こっちから行きますね。
- 夏目
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だから、たとえば洗い物をしてて手に泡がついてたら、
とりあえず泡を流さなきゃいけないから、
すぐには行けない。
- 大城
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たしかに。
間が、絶対ある。
- 夏目
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そうそう。
そうすると、上の子が「泣いてるよー」って言いながらも、
抱っこしてくれたり、話を聞いてくれたりするんです。
それでだんだん落ち着くから、
「あ、もう済んでるな。まいっか」って(笑)。
- 日根
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私も、とくに3歳の末っ子に関しては、
上の子たちに任せっぱなし。
もちろん母乳をあげたりは私がしましたけど、
新生児のころからお風呂も上の子たちが入れてくれたし、
トイレだったり寝かしつけだったりも。
「あれっ、私って全然育児してない?」って(笑)。
もちろん行事とかで物理的に時間をとられるのは大変ですけど、
育児そのものについては、ラクになってる気がします。
- 大城
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そう考えると、私も2人目のときが
一番大変だったんじゃないかなって思うんですけど‥‥。
- 日根
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うん、大変だったー!
よくやってたなーって思う。
- 大城
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ね、そうですよね。
なんか3人になると、
まあいっか、みたいなところが出てくる。
- 夏目
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だから「2人目が一番大変」って私も周りに言ってますよ。
下の子を構ってあげなきゃいけないし、
上の子もほっとくわけにいかないし。
がんばって3人まで産むと、
一番下は私が見なきゃいけないけど、
上ふたりは自分たちで遊んでくれるから。
- 大城
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たしかに。
- 夏目
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年がある程度離れていれば、
上の子は上の子で友達とかと遊んでくれますけどね。
1人目2人目がそんなに離れていないんだったら、
ポコポコポコって産んじゃうっていうのもいいよ、と。
- 大城
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3人目まで勢いよく増やす、と。
- 夏目
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そう、勢いよく(笑)。
ある意味ラクかもよ、って言ってます。
- 日根
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ひとりだと点でしかないけれど、
ふたりいたらそこに関係性ができるじゃないですか。
1本だけど、線ができる。
それで3人集まると、面になる。
ひとりひとりをつなぐ線も、増えますよね。
やっぱり3人以上になるのって大きいと思います。
誰かと誰かがケンカしたとしても、もうひとりいるし。
- 大城
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うん。それ、わかります。
- 日根
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ケンカして、「もういいっ!」ってなっても、
もうひとりと一緒に遊んだりして冷却時間をおけるから。
そうすると、3人またいっしょに遊べる。
- 大城
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そうそう。
周りには意外に思われますよね。
人数が増えるとかえって気楽になる、っていうのは。