「5人きょうだい」の育児ってどんな感じ?
担当・大城和美
第3回 これって、孫?
- 大城
-
実は私、いま4人目と5人目が、
本当にもう、何しててもかわいいんですよ。
- ふたり
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(笑)
- 大城
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4人目は2歳でイヤイヤ期の真っ盛りで、
何をするにもイヤだ!って言われるので
面倒ではあるんですけど、やっぱりかわいい(笑)。
上の3人のときは、あまりなかった感覚なんです。
もしかして孫ってこんな感じ?って思ってるんですけど。
- 夏目
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うん、私も4人目からでしたね、
孫感(まごかん)があるの。
- ふたり
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「孫感」(笑)。
- 夏目
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3人目のときに孫感がなかったから、
4人目がサプライズでやってきちゃったのかな(笑)。
あの、ひとりずつ育ち方や性格は違うんだけど、
成長するなかで絶対通る通過点みたいなもの
ってあるじゃないですか。
実は、そういうところについてはちょっと見飽きちゃって。
- 大城
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あ、わかります。
立った!とか、歩いた!っていう感動は、
1人目よりも薄れるかも。
- 夏目
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わぁー!やったー!ってところまでいかないですよね。
もちろん嬉しいし、感動もしてるんですけど‥‥。
もっとのんびりでいいよ、もっと落ち着いて、みたいな。
- 大城
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慣れなのかな。
いや、でもこれがいわゆる「自然体の育児」って
やつじゃないですか。
- 夏目
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あ、そうかも(笑)。
- 日根
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でもそう考えると、
上の3人が4歳までの間にぎゅっといた時期は、
やっぱり大変だったなぁ。
まだ慣れていないし、
ひとつ支度するにも、長男も自分でまともにできないのに、
次男と長女も同時に見て、よくやってたなーとは思います。
でも、人間はうまいこと忘れるものですね。
- 大城
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うちも3歳差のなかに3人いるので、
同じような感じだったかも。
- 日根
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じゃあ、いまはラクになったでしょ?
「おにいちゃん、この子に靴下はかせて~」とか。
- 大城
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手伝ってくれるというのはありがたいですね。
だから5人いても、絶対「大変さが5倍」にはならないなって。
- 日根
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ならない、ならない。
「洗濯物とりあえずとりこんどいて!」
「できたら片づけも!」って感じで言っていると、
ちょっとずつちょっとずつ、
子どもたちのキャパシティも広がっていって。
- 大城
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うんうん。
- 日根
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気がついたら、
子どもたちも家のことをするのが当たり前で、
「なんか私めっちゃラクさせてもらってるーっ!」
ってことになっちゃってます。
会社の同僚には「もう日根ちゃん、子どもに押しつけすぎ」
って言われますけど(笑)。
- 夏目
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うちもお手伝いは結構やってもらってます。
育児だけならそこまで負担が増えるわけではないんですけど、
やっぱり家事は人が増えると量も増えるので。
- 大城
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洗濯物も増えるし、
すぐ散らかりますしね。
- 夏目
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だから、5人目が生まれるにあたって、
もう大人だけでは回らないし、
ちょっとお手伝いしてほしい、って話をしました。
毎日のお風呂掃除と、玄関周りの整理。
あと、トイレ掃除も。
でもトイレは1週間に1回とか2回でいいよ、と。
- 大城
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あ、おんなじ。
うちもお風呂掃除と、
あとゴミ捨ては小学生チームがやってます。
長男は料理に興味があるみたいで、
この間は肉じゃが作ってましたね。
- 夏目
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すごーい!
- 大城
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でも私が教えてあげるって言ってるのに、
信用ならないと思ったのか、わざわざレシピ本を持って来て、
これ見てやるからって(笑)。
- 日根
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私は、もともと要領はいいほうだったと思います。
結婚前から、
「やらなきゃいけないことは効率よく短時間で片づけて、
あとはやりたいことをやる」
というスタンスだったので。
それは、家事育児でもまったく同じなんですよね。
要は段取りさえできればよくて。
うまく子どもたちに協力してもらえば、
むしろ手は増えてラクができちゃうんですよ(笑)。
- 大城
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私もいつも二言目には言ってますよ。
「私は料理も洗濯も、みんなの分も一緒にやってるんだよ。
だから、君もみんなのためにできることをやってね」って。
ひとりで全部抱え込む必要はないんですよね。
ま、そもそも抱え込む気もないんですけど(笑)。
子どもたちだって、習慣になっちゃえば
「風呂掃除した?」「まだー!」って、
スタタタタッてやりに行きますしね。