まわりにはたくさんの人
阪井さんは、たくさんの仲間に囲まれています。
工房を仕切ってくれている石川くん。
下北沢のお店を手伝ってくれていた浜ちゃん。
阪井さんのお話には、
たくさんの「不思議なひと」が登場します。
現・店長の山本さんもそのひとり。
お店のブログを読み、
「阪井さんといっしょに仕事がしたい」
と夜行バスで駆けつけてしまったのが出会いだといいます。
すぐに行動してしまうのは、阪井さんだけではないようです。
人は、阪井さんのこの人柄と
「いっしょにおもしろいことがしたい」
という興味に駆られるがまま、ついつい集まってきてしまいます。
そして何より、阪井さんは個性に寛容です。
どんな仲間の話も、
「なんかおもろいでしょ(笑)」
そう笑いながら話してくれました。
学校は早めに卒業
阪井さんは、17歳で高校生を卒業しています。
正確には、「来るな」と言われてしまったのが17歳のとき。
「ほとんど通えてなかったですし、
平均的が良しとされるような感じも苦手でした。
おもしろなかったんでしょうね」
派手な髪型にすることで自分を保ち、
挙句、授業中に教室でドライヤーをかけていたというのですから
どうしようもありません。
「人とちがうこと」をしては悩み、
「人とちがうこと」を否定されていた気分でした。
学校をやめてからは、
未経験からスキープレイヤーとして活躍してみたり、
未経験からバンドのボーカルとしてロックな気持ちを叫んだりしました。
担当は、「楽器できへんからボーカルですわ」とのこと。
未経験から「リサイクル事業」をはじめてみても、
どこか、いえ当然、しっくりこない毎日だったといいます。
そんな阪井さんが「家具をつくりたい!!」
と現在のお仕事にたどつくこととなったきっかけ、
その出来事は、通天閣の真下で起こりました。
(つづきます)