取り入れて、手放して。そして進め!
担当・三木未希(みきみき)
第3回 なりたいようにできる
- 潤子
-
自分が好きでやっていることが
ひいては誰かのためになっていた、というのが
本当はいいよね。自分もすごく楽になるし。
- みき
-
「自分を犠牲にして誰かのために」から、
「自分のために」になって
「自分のためにやっていることが人のためになる」という
ステップがあると思うので。
「自分のためが人のためになる」がいいな、そうなりたいな
うれしいなっていう人がたくさんいると、いいよね。
- 潤子
-
そう思う。
きっと居心地が変わるよね。
それが広がったらいい世の中になるね、きっと。
- みき
-
うん。本当にそう思う。
なのでわたしは、
個人でコーチングを受ける方ももちろんだけど
会社でチーム全員を対象にやったりもしていて。
これからは、会社やお店のお客様向けのメニューとして
コーチングを使ってもらったり、そういう風なことを
やりたいなって思ってる。
- 潤子
-
どういうこと?
- みき
-
たとえば予備校とか、エステとかジムとかで
はっきりした目的を持つお客様へコーチングを提供する、と
いうのもいいけれど。
自分の会社のお客様が、みんななりたい自分になっているな、
そういう方と長くお付き合いしたいな、と
思っておられるような、そんなお仕事をされている方と
一緒に新しい事業を作ったりしたい。
- 潤子
-
それはすごく画期的だと思う。
- みき
-
コーチングって目標達成のため、とか
会社のため、みたいなイメージがあるけど。
それって、つまりどういうことかというと
ご本人が、こうなりたいなって思うような人になること、
かな、と、わたしは思っているから。
- 潤子
-
コーチングする時に、どんな魔法をかけているの?
- みき
-
魔法ではないと思うけど‥‥
とりあえず、自分の話を、利害関係のない人が
一生懸命聞いてくれる機会って、そんなにないじゃない?
ご家族も関係者だし、
会社の上司なんて利害関係そのものだろうし。
お友達も、いつも自分の話だけを聞いてくれないでしょ?
- 潤子
-
うん。
- みき
-
でもコーチは、一生懸命に話を聞いて、質問をするんです。
それだけでも、ご本人は
自分で、可能性や選択肢に気づくと思うんです。
- 潤子
-
そのへんに魔法があるのかしら。
- みき
-
コーチに伝えるために、一生懸命お話ししてくれるでしょ?
こちらは可能性や選択肢のための質問をするし
問題からそれないように整理したり、
逃げそうになったら捕まえたり(笑)。
ああ、出尽くしたかな?と思いそうなところで
もうちょっと、がんばってもらうような質問をするのね。
この方はきっとできるって
コーチとしてわたし自身が信じているので。そこから自然に
その人のふたを開けてるのかもしれないね。
- 潤子
-
そこから、やってみよう、と思う方の共通点ってある?
- みき
-
気づいて、いいなって思ったら
そうなりたくないと思う人はいないと思う。
でも、立場が、とか、状況が、とか、無理って思うとか、
いろんな障害はあるはずなので
それを取り除くためにコーチングをする。
- 潤子
-
すると、みんな、そうなれる可能性がある。
- みき
-
ある。その通り。
たとえば、いくら立派な人が
「僕はこうやったから成功したんだよ」と言ったとしても
だいたい、「そうか、いいわね」で終わらない?
- 潤子
-
そうなりがちね。
- みき
-
いいわね、だけで終わると、なれないと思うの。
自分が「なりたいな!やりたいな!」って
どこまで思うかだと思うので。
- 潤子
-
わかりやすい例はある?
- みき
-
自分の例をお話しすると、たとえばダイエット。
した方がいいんですよ、わたし。わかってるんです。
何キロくらい痩せればいいなというのも
なんとなくわかってる。
でもそれで、「よし、ダイエットだ!」とは
ならなかったんです。
これは、「そうか、いいわね」状態ね。
で、今ちょっとダイエットしようかなって思えているのは、
横浜にすてきな古着屋さんがあって、
そこは、フランスから買い付けているんです。
- 潤子
-
まあすてき。
- みき
-
フランスの古着なので、比較的、小ぶりなの。
わたしが着られるサイズもあるんだけど
かわいいけれど入らない、っていうものも多いんです。
わたしは、ここのお洋服を
サイズ関係なく選べるようになったら
これは超うれしい、と思って。
そうしたらダイエットしたいって思ったんです。
- 潤子
-
なるほど。
- みき
-
その人の心が動く目標を
数字じゃなくても見つける、ということが大事。
もちろん、数字で動くことができる人もいるんですよ。
マーケティングなんかをバリバリやっている人は
数字の方が進みやすいっていう方も多い。
ただ、そこの設定がうまくいかなくて
コーチをつけても意味がなかった、って
おっしゃる方が多いんじゃないかなと思う。
- 潤子
-
なるほどね。がっかりした話はたまに聞くものね。
コーチをつける理由って、
すごく特別なことじゃなくてもいいんだね。
- みき
-
そうそう。コーチングって1回で終わるものじゃないから
ちっちゃいことを重ねていったら
「こうなりたい」と「できた」が増えていくんだと思うよ。
- 潤子
-
あの服を着ている自分を想像できるって、とってもリアル。
- みき
-
お買い物するときに「かわいいけれど入らない」って
ラックに戻す瞬間もあるわけですよ。
- 潤子
-
かなしい(笑)。
- みき
-
でしょ?(笑)そうじゃなくて、
すいすい試着している、着られる、似合う、やったーって
イメージできるとすごくうれしい。だから、やろうとする。
伝わるかしら。
- 潤子
-
わかりやすいよ。
わたしも、どんなに愛犬のためになるよって伝えてもね
その人がワクワクしてときめかなかったら
動かないなあって思ってる。
- みき
-
心が動かないとね。