取り入れて、手放して。そして進め!
担当・三木未希(みきみき)
第4回 手放そうという勇気
- 潤子
-
わたしが何かをする時は、なんのため?って、よく考える。
- みき
-
それってすごく大切なことだと思う。
- 潤子
-
だいたいのことを、じゃあなんのためだ、って考えたらね
‥‥やりたいから(笑)。
だって、自分が楽しいと思うから。
- みき
-
それでいいと、わたしは思います。
何々のためにやらなきゃいけないんだ、ということも、
なんのためって考えて、「自分のため」に行き着くなら、
それでいいし。
自分が楽しいからやるの、というんだったら、
すばらしくいいじゃない。
なにか問題があったら、それを解決しましょう。
‥‥コーチングになっちゃった(笑)。
- 潤子
-
そうか。
相手のためになる、が、自分の幸せに繋がっていたら、
いいのか。
- みき
-
そう。
そこに至るまでに、できないなあっていう思い込みとか、
つらいなあとか、止めてしまうようなブレーキがあって、
それを取った方が楽に進めるのであれば
コーチングで取っちゃいますし。
取る取らないはご自身で決めたらいい。
っていうか、決めてもらわないと
わたしは何もお手伝いできないから。進むのはご自身なので。
- 潤子
-
みんな生まれてから知らず知らずのうちに
刷り込まれているものってあるでしょ。
大きい倫理観とか、行動の規範のようなものって
親の影響がすごくあると思っていて。
- みき
-
小さい頃に得たものの方が、大きく影響するらしいからね。
- 潤子
-
それを手放すのって、難しくない?
- みき
-
自分ひとりでは、なかなか難しいと思う。
ただ、やろうとしていることがあって、
それのブレーキになっているのが
小さい時に刷り込まれたものだって気づいたとして。
じゃあ取ってしまおうって思えるかどうかが、
人によっては大変なのかもしれない。
でも、取っちゃえ!ってなったら
手段はいっぱいあるから。そこは任せてほしい。
- 潤子
-
見つけるまでが大変。
- みき
-
そう。それと、手放そうという勇気。
- 潤子
-
そこまでが大変なんだ。
- みき
-
人によってはね。
そして、見つけましたね、手放しましょうね、がんばってね、
で終わるコーチングもあるので。
それはそれで意味のあることなんだけれど、
わたしは、もうちょっと関わっていきたいって思うから、
実際に手放すお手伝いができるようなコーチングを学んだの。
- 潤子
-
すごく楽になるよね、それは。
そうなったらもう、早いね。あとはやるだけだし。
- みき
-
そう。
どんどんやりたいことが出てくるし
ブレーキに気づきやすくもなるし。
- 潤子
-
事例になるようなもの、なにかある?
- みき
-
わたし、ごはんはわたしが作るものって思ってるんです。
いや、良いんですよ? 夫が作ってくれても。
でも、夫が作るべき、夫も作るべきだとは思っていない。
- 潤子
-
うんうん。
- みき
-
で、これ語弊があるとあれなんですが、
わたしの夫は食事に関しても、ほかのことに関しても、
わたしに一切文句を言わないんです。
だけど、いつもお味噌汁がほしいんです。
- 潤子
-
うん? 身近にもいるぞー(笑)。
- みき
-
(笑)。
わたし、お味噌汁って毎日食べるものだと思っていなくて。
ハンバーグなんかと同じような位置付けなんです。
たまに出てくるもの。おお今日は味噌汁か、くらいの。
- 潤子
-
それは極端なふたりが。
- みき
-
わたしはお味噌汁を作るのがめんどくさかったんですよ。
で、どうにかしたいなと思って、考えました。
わたしの習慣というか、思い込みの
「ごはんはわたしが作るもの」を変えるか、というと
そうじゃないな、って思って。
夫の希望を無視する、も違うし、
「味噌汁だけ自分で作ってくれ」も
「味噌汁はインスタントでいいじゃないか」も違うな、と。
- 潤子
-
何曜日はあなたね、とかでもなく。
- みき
-
なく。
- 潤子
-
どうしたの?
- みき
-
とりあえず、そもそもの
「お味噌汁を作るのはめんどくさい」を変えましょう、と。
- 潤子
-
めんどくさくないことにした?
- みき
-
めんどくさいを薄める感じかな。
- 潤子
-
自分で?
- みき
-
そうそう。
そして、お味噌汁があって夫がうれしいなら
それはいいなって思えるようになろう、と。
- 潤子
-
変えた。なんと、そうか。
- みき
-
加えて。わたしの夫は「おあげさん」が大好きなんです。
昔はちゃんと油抜きして刻んで、ってやってたんですけど、
それが本っ当にめんどくさくて。まな板ぬるぬるになるし。
で、スーパーで売っている「きざみあげ」。
如何なものか、と自分では思っていたんですけど
これいいじゃないかって思えるようにした。
買って冷凍しておけば、いつでも使えていいものです。
- 潤子
-
そうだね。
- みき
-
夫にとっては、毎日お味噌汁があって、よかったよかったと。
わたしも今は普通にお味噌汁を作っているので、よかった。
- 潤子
-
よかったよかった(笑)。わかりやすいね。
これは日常の例だけど、大きな話にも共通することだよね。
- みき
-
もちろん。
変化というか進化というか、より良く、でもいいけれど、
なにかを取り入れないと始まらないと思うのね。
もしかしたら、今を保つだけのためにも
とりあえず取り入れてみることは、必要なのかもしれない。
失敗した、とか、違うな、って思ったら
手放せばいいだけなんだから。
- 潤子
-
そうそう。そこに執着しないのは大切。
- みき
-
すごく大事だと思ったけど、やっぱり私には必要なかった。
でも、手放すことができない、みたいなのも
あるじゃない? 思い込みなんかも実はそうだったり。
そういうのがあったとしたら
気持ちよく手放すためのお手伝いっていうのも、
やるじゃない?
コーチングでもやるし、潤子さんも生徒さんにやるよね。
- 潤子
-
無理強いしないでね
- みき
-
悪い思い込みだって気づいたら、
それを手放してみたらどうなるか、まずはイメージしてみる。
一回想像してみて、いいかもって思ったら
手放してみたらいい。
それができると、楽だと思うんです。
- 潤子
-
そうだね。
- みき
-
手放す方法は、コーチングの範囲でいくらでもあるから。
- 潤子
-
そうか。
楽っていうのは、たのしいってことだもんね。
- みき
-
そうそう。
切り口は違うけど、きっとふたりとも、
「取り入れて、手放して」ということを
伝えているんだろうね。