上村汀(かみむら・みぎわ)
上村一夫の娘として、上村一夫オフィスを主宰。
上村作品の管理や復刻活動、
そして公式サイトの運営を手がける。
子どもの頃には、
多忙を極めた父親とはすれ違いの生活を送り、
互いに何をしているのかまったく知らずに過ごす。
男女の性愛を描く父親に嫌悪感を抱いていたが、
父親が亡くなってから初めて、
代表作の「同棲時代」を読んで大粒の涙を流す。
主人公に自分を重ねて、父の才能と繊細さに脱帽。
自分の作品が残っていくかを気にかけていた父のために、
人任せにしていた復刻の仕事を始めることになる。