ほぼ日ニュース

2017年をおおざっぱに振り返る

みなさん、こんにちは。
すっかり年の瀬ですね。ほぼ日の奥野です。
今年は、上場のことだとか、
生活のたのしみ展を2回も開催したりだとか、
河野通和ほぼ日の学校長や、
早野龍五フェローが仲間に加わったりだとか、
ホーム改定だとか、アプリの開発だとか、
わたしたちと、
応援してくださっているみなさんにとって、
大きな出来事やニュースがありました。

また、5年手帳やほぼ日のアースボールなど、
新しい商品も、生まれています。

そこで、今日は、
今日でおしまいになる2017年という年が、
わたしたちほぼ日にとって、
どんな年だったのか、何人かで手分けして、
大ざっぱに振り返ってみようと思います。

書き手は、読みものチームのメンバーで、
ひとり2ヶ月を担当します。

書き方は「自由!」と永田が決めたので、
きちんとした「記録」というよりも、
たぶん、きっと、書式も含めて、
各自の主観的な振り返りになると思います。

なので、アレとかコレとか抜けてるじゃん!
ということがあるかもしれません。
その際はすみません、ご容赦くださいませ。

それでは、さっそく、はじめましょう。
1月と2月は、わたくし奥野が担当します。

1月

・土井善晴さんの新春コンテンツが大人気!

2017年は、なんともお正月らしく、
料理研究家の土井善晴さんと
糸井重里の対談コンテンツで幕開けでした。
これが、ほんとうに大人気で、
たくさんの人に読んでいただけました。
感想メールもたくさん届いたのですが、
なかでも、お米を炊くときのくだりで
「お米は乾物」という土井さんの考え方に
ハッとされた人が多かったみたいです。
(現場にいた乗組員たちふくむ)
たいへん、おすすめです。
未読でしたら、ぜひ、このお休み中に。

家庭料理のおおきな世界。

・TOBICHI2では梅佳代さんの「白い犬」展

これまで、梅佳代さんの写真集のなかに
ちょいちょい登場してきた愛犬リョウの写真展を、
TOBICHI2で開催しました。
会期中は、梅佳代さんよりも
ながくリョウと暮らしていた実妹のハルカさんを
石川県からお呼びしてトークショーを開催。
これが、リアル姉妹の実家トーク(?)炸裂で
じつにおもしろかったのですが、
ハルカさんは一般の方でありますので、
ほぼ日のコンテンツにはせず、
現場かぎりのおたのしみ対談となりました。
TOBICHIでは、そういう
「ここだけじゃもったいない」という催し物が
よくあるんですよ。
この週末は何してるのかなーって、
チェックしてみることを、おすすめいたします。

白い犬。〜梅佳代さんちの「あのこ」のこと〜
※展覧会と同時掲載していた梅佳代さんインタビュー

・笹尾光彦さんとの出会い

来年2018年版の「ほぼ日手帳」と
「ほぼ日ホワイトボードカレンダー」に
作品を提供してくださった画家の笹尾光彦さんと、
このころ、はじめてお会いしました。
笹尾さんの手帳は、初回生産分がすぐに完売、
カレンダーも過去最高部数を更新しそうな勢いと、
たくさんの人が、よろこんでくださいました。
でも、ここで特筆したいのは、
立場や年齢など関係なく、
仕事相手をひとつのチームのメンバーと考えて、
信頼しリスペクトする、笹尾さんのお人柄。
秋に、カレンダーを中心に置いて
渋谷のBunkamuraさんと
青山のケーキ屋さんキル・フェ・ボンさんと
コラボレーションしたのですが、
そんな大仕事がスムーズに進行できたのも、
それぞれの場所に、
笹尾さんファンがいらっしゃったからでした。
ぼくたち手帳&カレンダーチームも
いまでは、すっかり笹尾ファンになりました。

「数字は、自画像だった。」
赤の画家・笹尾光彦さんの「発見」

※連載自体は9月に公開したものです

2月

・株式会社ほぼ日のロゴマークができました!

2016年の12月1日に、
わたしたち「株式会社東京糸井重里事務所」は
「株式会社ほぼ日」に名前を変更しました。
そのことを機に、会社の新しいロゴマークを
佐藤卓さんにお願いしていました。
そのおひろめの日が、2月1日でありました。
候補の中から糸井重里が選んだのは、
「外へ向かって、3つの窓が開いている」
「先へ向かって、広がっていく」
そんなイメージの、こちらのロゴマークです。
同時に連載した、
佐藤卓さんと糸井の対談もすごくおもしろい。
簡単には言えませんが、
一級のデザイン論としてはもちろん、
ひとつの会社のチーム論・組織論としても、
非常に読みでがあると思います。
個別のケースを話の出発点にはしていますが、
とても普遍に通じているというか。

株式会社ほぼ日のロゴマークができました。

・塩野米松さんの新作を「0円出版」。

聞き書き作家の塩野米松さんが、
ひさしぶりに、遊びに来てくださいました。
で、そのときに
「ほぼ日という『市場』みたいな場所に
定価0円で並べてみたい」
と言って『中国の職人』という未発表原稿を
ポンっと置いていってくださったのです。
塩野さんが、自らのコストと時間をつかって、
集めて編んだ、隣の国の「職人」の話。
これがやっぱり、おもしろいのです。
(塩野さんのお話は、
どれも「どこかで聞いた話」感がなくて、
「自分で見て、聞いた」情報ばかりなので、
いつだって、おもしろいのですが)
その原稿を「ゼロ円の電子書籍」にして、
無料公開したところ、
たいへん多くの人が読んでくださいました。
そして、塩野さんが感激しちゃうほど、
たくさんの感想のメールが、集まりました。

塩野米松+田中泰延+糸井重里 座談会
塩野米松さんの『中国の職人』をみんなで読もう。

塩野米松『中国の職人』(電子書籍)

・ことしもやりました、ネコの日企画。

ここ数年、ほぼ日では、2月22日になると、
全力でネコのコンテンツをやってます。
その日が「ニャーニャーニャー」ってことで
ネコの日だからです(言うまでもないか)。
ことしも、やっぱり、やりました。
読者のみなさんが
メールやツイッターで応募してくださった
たっぷりの「ネコ写真」コーナーをはじめ、
ネコ好きとして有名な
爆笑問題の田中裕二さんインタビューや、
犬猫写真アプリ「ドコノコ」で話題となった、
2匹のネコと1匹の犬の飼い主さんに
お話をうかがった読みもののコンテンツほか、
TOBICHIでも
ネコの日にちなんだ展示をしたりなど、
立体的に展開しました。
ポータルページには
過去のネコ関連のコンテンツ一覧があって、
そこに、なんと、
和田ラヂヲ先生の伝説のマンガ連載
「ネコが出ますよ。」が混じっていたことに、
個人的にはニンマリしました。

ネコの日 2017

◇◇◇◇◇

3月と4月は、フジタが担当します。

3月

まずはこのコンテンツ、
「気仙沼から相馬へ、打ち合わせと雑談の旅。」
ご紹介から。
とくに大きな用件がなくても、
毎年3月11日は気仙沼で過ごすと決めている糸井と、
乗組員数名が気仙沼に向かいました。
翌日は「さんま寄席」の
打ち合わせをするために相馬に移動。
その2日間をテキスト中継でお届けしました。
中継の最後には
「大事なスマホを一泊二日の大切な出張の前夜に
ボッチャンと水没させてしまった乗組員は
いったい誰なのか!」
という謎のクイズもあって、なかなか味わい深いです。

そして、3月は弊社の節目ともいえる
大きなニュースがありました。
2017年3月16日、株式会社ほぼ日が、
東京証券取引所の
JASDAQ市場(スタンダード)に上場したのです。
私もセレモニーに同行し、
手前味噌ながらほぼ日ニュース
この日のことを載せました。


▲「ぐるぐるまわる電光掲示板」に弊社の名前が‥‥!


▲鐘をならす社長、かっこよかったです!

まだまだ3月の勢いはとまりません。
3月24日から3月26日まで、
「生活のたのしみ展」という
はじめての大きなイベントを開催した月でもあるんです。
「生活のたのしみ展」とは、
「こんな商店街や食堂があったらうれしい!」
という思いを形にしたイベントで、
約20店の出展者さんたちといっしょに
六本木ヒルズの大屋根プラザに各店のブースを並べて
ちいさな「街」をつくるというものです。

え、六本木ヒルズで?
ええ、3日間も?
えええ、レジ打ちも何もかも自分たちでやるの?

たのしみ展がはじまる前、
社内のあちこちでこんな会話が交わされていたのを
昨日のことのように思い出せます。


▲経理のヒグチからレジ講習を受けているところ。
 慣れないことをしているはずなのに、みんな、なぜか笑顔。

そしてむかえた「生活のたのしみ展」当日は、
想像をはるかに超える数の
お客さまにお越しいただき、大盛況となりました。
出店した店舗のかたも、私たちも感動しっぱなし!
会場の雰囲気は、こちらの動画をどうぞ。

ただ今回、はじめてのイベントということもあり、
寒い中、長時間お待たせしてしまったり、
在庫の不備があったりと、いたらぬことも多々ありました。
お客さまがあたたかく声をかけてくださって、
ほんとうにありがたかったです。
今回の反省点を次回に活かそう、と乗組員全員が
それぞれ考える機会にもなりました。


▲「最後尾」の札を掲げる糸井。
 立場や役職に関係なく、全員ができることをした3日間。


▲最後に全員で集まって撮った記念写真。
 いっしょにはたらくみんなを頼もしく感じた日々でもありました。

4月

そんな濃密な3月が過ぎ、
4月は、毎年おなじみ「ほぼ日の桜前線」で幕開けました。
「桜前線が北上していく様子をみんなでたのしむ」という
春の風物詩のようなコンテンツ。
今年は、スマホから投稿できるようになったり、
「花も、ダンゴも。」と題して、
おやつの投稿も受け付けることにしたり。
毎年おなじみのコンテンツでも、
ちょっとずつ進化しているのです。

そして、春といえば、こちらも毎年恒例の
伊丹十三賞の授賞式
ほぼ日ニュースに掲載しましたよ。
第1回目の受賞者が糸井だった、というご縁から
毎年ご招待いただいている式典です。


▲第9回目となる今年の受賞者は、星野源さんでした。
 おめでとうございます!

さらに、今年、読みものチームのみんなで手がけた
「ほぼ日の東京特集」も4月からはじまったのでした。
最初のコンテンツは、
江戸東京博物館の館長を務める藤森照信さんと
糸井重里の対談「東京という名の、広い森」です。
長年に渡って東京の街並みを観察してこられた
藤森さんならではの視点で、
建築や歴史について語ってくださいました。

そして4月を締めくくるのは、
2007年から続くゴールデンウィーク企画、
「メールするからメールするね」です。

「指定のメールアドレスにメールを出すと、

1通、お返事メールが返ってくる」
という、ゴールデンウィークの
ヒマつぶしにうってつけのこの企画、
乗組員が1人10通お返事を書いて、
その数なんと800通!
ありがたいことにお返事のそのまたお返事をくださる
読者のかたもいて、
それを読むのもたのしみなんですよ。
読者のみなさん、いつもありがとうございます。

最後に、社内のなんでもない普通の日々を激写する
「ただいま製作中」から、
個人的に季節を感じる1枚をどうぞ。
3月31日に卒業した、元アルバイトの
はっちゃん&もえっちが
最後にフグ水槽の清掃をしているところです。


▲服も、春色。

そう、春はお別れの季節なのです。
最後までこんなにあかるく
仕事をしてくれてたんだね、と
あらためて感じました。
ということで、3〜4月の振り返りでした!
次の月にバトンをまわしまーす。

◇◇◇◇◇

つづきまして、
5月と6月を振り返るのは
2017年1月に入ったばかりのハサウェイです。

はじめのころはどうしていいのかわからず、
日々会社に来て、
ほぼ日のページを眺めて帰るだけで
給料泥棒のような気持ちでしたが、
このころから本格的に忙しくなってきました。
なぜなら6月に、
「ほぼ日の19周年」があったから!
19周年に、ホーム改定に、アプリの開発に‥‥
ゆるやかに、そして大胆に、
変化を重ねた2ヶ月を振り返ります。

5月

・糸井の対談コンテンツが、5本も!

5月は糸井の対談コンテンツが、
なんと5本も!
上場後ということもあって、
日経電子番の渡辺洋之さんと経済の話をしたり、
ほぼ日と関係の深いおふたり、
KIZUNAパートナーズの河野春樹さんと
ひふみ投信の藤野英人さんと
はたらくことについて話したりしました。
藤野さんの言う、
「ゆかし(好奇心より強いもの)の人たちが
集まると、自ずとうまくいく。
世界がカラフルにみえるんです」
という話には全員で、
おお〜! と感嘆しました。
ほぼ日という会社のことやはたらくことを、
よく見つめた1年だったかもしれません。

先例がないからドキドキする仕事。

いま「一緒にはたらきたい人」とは?

ほかにも絵本作家ヨシタケシンスケさんとの対談、
天海祐希さんと飯島奈美さんのお食事をたのしむなど、
対談回数も8回以上とボリュームたっぷりの、
コンテンツがつづきました。

逃げつづけてきました。

天海祐希さんと、副菜ごはん。

光浦靖子さんのブローチ展をTOBICHI2とRainy Dayで。

お笑い芸人ではなく手芸作家として
ほぼ日に初登場いただいたのが、
光浦靖子さんです。
100点以上のブローチをTOBICHI2と
SWITCHのRainy Dayで展示しました。
展示アイディアが次々と出てくる光浦さん、
美術館のようにしたいと用意した音声ガイドの中身は
実は、ショートコント。
わざわざブローチに合わせて書き下ろし、
豪華な友情出演もいただき、
クオリティの高さにびっくりしました。
会場にはくすくす笑う方が多く、
普段のTOBICHIとはまた違った雰囲気の
展示になりました。

光浦靖子さんと丸いブローチ。

・いろんな人が自分の青春を思い出したコンテンツ。

GWがはじまってすぐ、
ひそかに人気だったコンテンツが、
ほぼ日で3月末まで
インターンをしていたマツザキくんによる
「青春って、もう終わっちゃうのかな?」です。
「自分の青春時代を思い出しました」という
感想メールもたくさん届き、
懐かしんだり、愛おしんだり、
哀愁のあるやさしいコンテンツに
ホロリとされる方も多かったようです。

そんなに昔のことのようには感じないのに、
むしろまだ、終わっていないと思っていたのに、
改めて「青春って、もう終わっちゃうのかな?」と
問いかけられると、ハッとさせられることも。
等身大で糸井と話すマツザキくんの姿にも、
自分の体内時計が巻き戻っていく感覚を覚えた
コンテンツでした。

青春って、もう終わっちゃうのかな?

・シジュちゃん@台湾!

最後に!
個人的に大好きで、
どうしても紹介したいのが
シジュちゃんの「愛の台南放浪記。」です。
正直話しますと、
テキスト中継が気になって
全然仕事が手につきませんでした。
ふつーに台湾の人たちに混ざって写真を撮り、
駅もふつーに歩いていて、
一枚一枚の写真が画期的で
おしまいには感動すら覚えました。
元気がないときは、何度も見返してしまいます!

愛の台南放浪記。シジュちゃんが行く

6月

・6月6日は、19周年の創刊記念日!

2017年6月6日は、
ほぼ日刊イトイ新聞の創刊記念日。
今年で19周年、年齢にたとえるならば
19歳になりました。
大人のような、もう一年猶予があるような
素敵に中途半端な節目をお祝いしようと、
いくつも記念企画を行いました。
ほぼ日に新しく加わった、
早野先生の空港からの中継授業。
テーマは19歳=1xixで数えて考えること、
素敵な言葉をテキスト中継から抜粋します。

ーー
(早野先生早野先生より)
たくさん知ると、もっと知りたくなる。
そして、より知ることで、知ろうとする力がつく。
本を読むとか、
自分の周りのことに興味をもつとか、
その中から、知りたいことをもっと知りたくなる。
そういうことができるとき、
というのは若い頃=1xixの頃。
そのときに、たくさん訓練することが、だいじ。
ーー

同じく、ほぼ日の新しい力、
河野さんは19歳の方々を集めて
TOBICHIで特別授業を行いました。
テーマは「19歳になったら。」
ここでは19歳のみなさんへ、
河野から本をプレゼントしました。

ーー
(河野通和河野通和より)
本は、ひとりになって、
自分の頭で考えることができるツールです。
孤独に対して
恐れずに進んでください。
孤独を知っている人は、
この先だれかとつながっていけると思います。
がんばれ、19歳!
ーー

私たちも19歳という新たな気持ちで
出発できた一日でした。
19周年にあたっての糸井からの挨拶も
合わせて、ぜひお読みください。

19歳のほぼ日、はじまります。

創刊19周年にあたってのご挨拶。

また京都には「TOBICHI京都」が誕生!
頼もしい仲間が、2か所目のTOBICHIを
盛り上げてくれています。

TOBICHI京都

・ほぼ日アプリもできました!

そしてもうひとつ大きな出来事。
それが、10年ぶりのほぼ日のホーム改定、
そしてスマホアプリのリリースです!(パチパチ)
新しいデザインも見やすくなり、
膨大なアーカイブをたっぷりたのしめるアプリは、
多くの方にダウンロードいただきました。
はじめてのことに長年愛読されていた方は
戸惑いもあったかと思います。
それでも、温かなメッセージを多くいただき、
とてもうれしい気持ちになりました。
アプリと聞くと次世代風なのに、
実は、「人気」のコンテンツは手動で登録。
乗組員が肌で実感した人気のあったものや、
季節に合わせたコンテンツを、
アプリチームが登録しています。
ランダムはくせになる機能、
おもしろいコンテンツを見つけると
オトクな気持ちに!
(私はここで「Yes or No? 白いブリーフアンケート」
見つけて大好きに。)

ほぼ日のアプリ

・派手な棚卸し with レ・ロマネスク

内輪ネタがつづきますが、
なにしろこちらも反響が高かったんです。
それが「派手な棚卸し」。
ほぼ全社員が仕事の手をとめ、
倉庫にある商品を数える大事で地味な日に、
今年はレ・ロマネスクさんが参加!
ロマネスクさんのご想像どおり、
どちらかというと白シャツやボーダー率が高く、
メイクもナチュラルめな乗組員たちですが、
一緒に派手な格好で棚卸しをしました。
派手グッズを提供いただき、
派手になる指導も丁寧にいただき、
結果がこちらです。
真ん中の黄色い方のバランス(笑)。

来年はどんな棚卸しになるのか、
今からたのしみなのは
この日のおかげかもしれません。

派手な棚卸し

◇◇◇◇◇

7月と8月担当のスガノです、こんにちは。
今年の夏は、雨ではじまりましたね。
梅雨に雨が少なかったぶん、
大雨が記録的な長さで続きました。

7月

ほぼ日は、毎年9月に
「ほぼ日手帳」の販売をひかえているので、
手帳コンテンツチームが社内で「天王山の夏」を
この時期乗り越えることになります。
つられて周囲の私たちも、なんだか
足腰強くあろうとするので、
夏はしっかりしたコンテンツが多いんです。
ほぼ日のアプリが人気を出してくるなか、
「たべびと」のあーちんが、カナダからやってきた
イラストレーターのジャスティンといっしょに
東京のおいしいものを食べた読みものが人気でした。
みずみずしいふたりを見て、
自分もこれからがんばろうって思えたなぁ。


▲あーちんとジャスティン。かわいかった。

ふたりの「たべきろく」が
動画で見られるのも、うれしかったです。

そして、数年前に連載し大人気だった
山田かおり・まき姉妹の
「明るい家族相談室」が復活。


▲山田まきさんによる、不思議な絵。
 いったい何を意味するの?!?!

「いっしゅん復活祭」と題した今回も、
笑いが止まらない回答の連続でした。
さすが関西パワーです。

それから、ほぼ日乗組員の趙、田中、杉本、樋口が、
またまた(趙は3回目)、
ウィンブルドンのテニスの選手権を
観戦するため渡英しました


▲外国は空の色が違うね!

やりたいことをやろうと思って実行する、
これはほんとうに「いい」ものだなぁと思います。
それから、なぜかはわからないけど、
「やりたいことをやっている」仲間の顔が、
仕事中とはちょっとちがう、
やっぱりプライベートな顔をしてるんです。
ふだんの仕事だって、けっこうたのしいはずなのに、
不思議だよ。
また行けばいいよ、この4人!
(そしてもっとメンバーが増えたりすればいい)

そして、書家の石川九楊さんと糸井重里による対談
満を持してはじまりました。

何を書いてあるのか、ではなく、
どのように書いてあるのかを見る。
「わかるわからない」「上手下手」は考えなくていい。
読んで毎回、びっくりしていました。


▲毎回ドキドキして読みました。

読んで驚いたという意味では
塩野米松さんのインタビュー論も、
目からウロコの連続でした。


▲塩野さんの言葉遣いが生のように感じられるコンテンツです。

「話し言葉と書き言葉の関連性」とか、
私はずいぶん勉強になりました。
その後、ほぼ日乗組員はそれぞれに
別の仕事で塩野米松さんにお会いする機会があって、
みんながぞくぞくと塩野さんの
ファンになっていくのがすごいなぁ、と
カレーの車のカレーを食べつつ
思っていました。
塩野さん、とても魅力的な方なんです!

そして、ほぼ日の東京特集に
オードリーの若林正恭さんが登場!
東京出身の人ってこんなにも飾りっ気なく
まっすぐにいられるんだなぁ。
競い合うことをしない、という姿勢に
強い憧れを感じました。


▲気持ちいいほどのストレート発言の連続。

8月

8月に入ると「怪談」もはじまって‥‥
(私たち乗組員は更新チェックで
このページを読むのがほんとうに怖い)
「ヒアリ」「鳥男」という
ふしぎな生きものコンテンツが
連立で読める日々が続いたりしました。
このあたりの並びは、我らながら、
じつにほぼ日っぽいと思います。

ほぼ日手帳に
ぬいぐるみブランドのシュタイフと
おなじみ「オホト」が
コラボレーションするカバーが登場し、
その予告として、ひとつの絵本が
ほぼ日の中にあらわれました
同僚が知らないところでこんな仕事をしてたんだ、と
感心しおどろいたページでした。

ジャパネットたかた創始者の
高田明さんと糸井の対談がはじまり、
夏の見ごたえあるコンテンツが
完結していくのでした。さあ、手帳販売だ。
次の走者にバトンを渡します!


▲同い年のふたり。

◇◇◇◇◇

9月と10月を担当します、稲崎です。

わたくし、ことし7月に
ほぼ日の読みものチームに
ジョインしたばかりでございまして、
この顔アイコンをごらんになられても、
「てか、おまえ誰やねん」という方が
ほとんどだと思います。
まぁ、ほぼ日を毎日お読みの方なら、
「あぁ、きみか。あの企画のときの」
なんて方もいらっしゃるかと‥‥。
たった半年というのに、
ほんとたくさんの
経験をさせていただきました。

そんな未熟者な自分ではございますが、
幸運にもこうして
振り返りのチャンスをいただきました。
ありがとうございます。
ぼくの知っている限りのところで、
9月と10月のほぼ日を
精いっぱい振り返らせていただきます。
おつきあいのほど、
どうぞよろしくお願いいたします。

9月

・9月1日、ほぼ日手帳2018が発売!

毎年9月1日は、ほぼ日手帳
ほぼ日ホワイトボードカレンダーの発売日です。
この日の『ただいま制作中!』をみてみると、
ロフトやTOBICHIからの投稿が
たくさんアップされており、
ちょっとしたお祭りムードになっています。
ことしはシュタイフや
ビートルズとのコラボもあり、
例年以上に華やかなラインナップになりました。
当日、ぼくはオフィスにいたのですが、
ウェブサイトの更新時間には、
みんなでひとつのモニターを見ながら、
ソワソワしていたのがとても印象的でした。

そのときの様子は、
コチラからもごらんいただけます。

ちなみにこの日、
ぼくはみんなとは別の意味で、
ちょっとソワソワしておりました。
ほぼ日手帳が発売された9月1日、
キタンクラブの古屋さんと社長の対談があり、
その編集担当になっていたからです。
このときの対談は『出オチですから。』という
コンテンツとして公開しております。

この対談がきっかけで、
キタンクラブとのコラボ企画「石黒家」
TOBICHI2で実現いたしました。
「初日に全6回をまとめて一挙公開!」という、
ちょっとしたハプニングもありましたが、
個人的に思い出深いコンテンツになりました。

出オチですから。

・横尾さんとのおしゃべりの記録「YOKOO LIFE」

9月2日に初回が公開された「YOKOO LIFE」。
横尾忠則さんの常人ばなれした発想に
ふれられる人気コンテンツです。
担当は、読みものチームのスガノ先輩。
ときおり入れられる
脈絡のない写真のチョイスもたまりません。
イラストレーターの大橋歩さんも、
このコンテンツの大ファンなんだとか。
現在は17回まで更新済み。
来年、もしかしたら続編がある‥‥かも?

YOKOO LIFE

・大盛況でした!「相馬で気仙沼さんま寄席」

2012年にはじまった『気仙沼さんま寄席』を、
ことしは福島県相馬市で開催いたしました。
こちらのコンテンツでは、
1ヶ月半におよぶテキスト中継を行い、
準備からイベント当日の様子までを
リアルタイムでお伝えしてきました。
最終日は台風にヒヤヒヤさせられましたが、
結果的には天気にも恵まれ、
大盛況のまま幕をおろしました。
テキスト中継に写るみんなの笑顔が、
もうほんとにステキすぎます。
まだお読みでない方は、ぜひ!

相馬で気仙沼さんま寄席

相馬で気仙沼さんま寄席をテキスト中継!

10月

・「ほぼ日の学校」公式サイトがオープン!

水面下でずっと準備を
つづけてきた「ほぼ日の学校」。
正式にプレスリリースを発表し、
公式サイトをオープンさせたのは、
ことしの10月17日のことでした。
なぜいま、古典なのか。
なぜいま、シェイクスピアなのか。
『ほぼ日の学校がはじまる。』
というコンテンツでは、
ほぼ日の学校長・河野通和と糸井重里が、
あらためてお互いの思いを語りあいました。

ほぼ日の学校

ほぼ日の学校がはじまる。

・「ほぼ日の東京特集」の動画が完成!

ことし4月にはじまった「ほぼ日の東京特集」。
アンケートを募集したり、
怖い場所に行ったり、
オードリーの若林さんも登場したりと、
約半年間でさまざまなコンテンツが
公開されました。
その東京特集のフィナーレ企画では、
『東京の空間人類学』を書かれた
法政大学教授の陣内先生と、
東京の水辺を歩きながら
丸一日かけてテキスト中継を行いました。
当日、読者のみなさんが
送ってくださった写真をつかって、
エンディングムービーも作成いたしました。
これがまたいい仕上がりなんです!
ご協力してくださったみなさん、
本当にありがとうございました!

東京の水辺を海に向かって歩く。

ほぼ日の東京特集。

・祝、高視聴率!『がっちりマンデー!!』のほぼ日特集

TBS系列の『がっちりマンデー!!』に、
ほぼ日が取り上げられたのも
10月のことでした。
9月頃から取材班がなんどもオフィスを訪れ、
とってもていねいに
取材をしてくださいました。
乗組員みんながちょっと早起きをして、
スタジオトークをする社長の勇姿を
リアルタイムで見守りました。

それが功を奏したのか、
この放送回の視聴率は、
なんと10.0%を記録!
これは朝の時間帯にしては、
すっごく高い数字なんだそうです。
放送された日のロフトでは、
ほぼ日手帳がたくさん売れた
という報告もありました。
テレビの放送を通して、
はじめてほぼ日を
知ってくださった方も多かったようです。
乗組員みんなが
「はじめましての人に出会えるうれしさ」
をかみしめた、
そんな10月だったような気がします。

◇◇◇◇◇

‥‥‥‥あ、俺か。

ついついのんびり読み込んじゃったよ。
いやぁ、一年、短いようで長いなぁ。
今年もほんとにいろいろあったなぁ。
しんがりを務めますのは、私、永田です。

11月

なにしろいろいろありましたが、
ともかく、このようにして、
ほぼ日刊イトイ新聞の2017年は終わり、
2018年へと向かっていくのです。
それでは、みなさま、よいお年を‥‥と、
適当なことを言って締めるわけにはいきませんよ。

なんといっても、11月!
ほぼ日刊イトイ新聞のこれまでの歴史のなかでも
もっとも忙しかったのではないかと思える、
ウルトラばたばたの11月を語らずして
2017年のまとめを終わらせるわけにはいきません!

汝、11月を語らずして年を終えるなかれ。
御成敗式目にもそう書いてあるかどうかはわかりませんが、
とにかく11月はたいへんだったのです。
たぶん、ほぼ日のオフィスの出口で待ち受けて、
出てくる乗組員ひとりひとりに、
「今年の11月はたいへんでしたか?」と質問したら、
ほぼ全員が「はい、たいへんでした!」と
答えるのではないかと思います。

なぜそんなにたいへんだったのか?
わかりました、お答えいたしましょう。
自分で問いかけておいて自分でお答えいたしましょう。

なにしろ、いちばんのトピックはこれ!
第2回「生活のたのしみ展」!
「六本木ヒルズ アリーナ」で11月15日から
5日間にわたって開催いたしました。

いやぁ、もう、たいへんな盛り上がりでした。
たくさんのお客さんが来るはずだぞ、
と乗組員一同、身構えておりましたが、
その予想を軽々と上回る賑わいとなりました。
いまさらですが、ほんとうに、
どうもありがとうございました。

生活のたのしみ展

この5日間にあわせて、
たくさんの商品が準備されたのですが、
ビッグな新商品がふたつ、デビューいたしましたよ。
まずは、こちら、「ほぼ日のアースボール」!

ほぼ日のアースボール

そして、「ほぼ日手帳」の
ラインナップに新たに加わった「ほぼ日5年手帳」。

ほぼ日5年手帳

ほかにもたくさんの商品が
「生活のたのしみ展」のために発売され、
コンテンツ、流通、経理、
カスタマーサポートにいたるまで、
大忙しの5日間だったのでした。
たいへんでしたが、ほんとうにたのしかった。

そして、11月の読みものの目玉といえば、
こちらの対談でしょう、
「濱口秀司さんのアイデアのカケラたち。」。
難題を解決するために世界中を飛び回っている
ビジネスデザイナー、濱口秀司さんが、
なんと6時間にわたって糸井重里と語り合いました。

濱口秀司さんのアイデアのカケラたち。

12月

で、いよいよ、12月です。つまり、今月です。
まずは、個人的に、こちらを紹介させてください。
糸井重里の1年分の原稿から、
こころに残ることばを集めてつくる本、
「小さいことば」シリーズの最新作が発売されました。
今年の本も素敵ですよー。
タイトルは『思えば、孤独は美しい。』です。
装画は、ヒグチユウコさんにお願いしました。

思えば、孤独は美しい。

また、ほぼ日の本といえば、
飯島奈美さんのレシピを忠実に収録した
『LIFE』シリーズがお馴染みですが、
そのレシピ集がスマートフォンに対応しました。
まだご覧になってない方は、ぜひ、どうぞ。
写真で手順を確認しながらつくることができるので、
とっても便利なんです。現在、33種類のレシピを掲載。

LIFE RECIPE 飯島奈美さんの『LIFE』レシピ集

あとは、これだ、これも12月だった。
ええとね、「連ドラチェック」という、
連ドラについてあれこれおしゃべりする
コンテンツがあるじゃないですか。
ええと、あるんですよ、そういうコンテンツが。
そこに参加してくださっている
脚本家の森下佳子さんが、
今年のNHKの大河ドラマ、
『おんな城主 直虎』の脚本を担当されていたんですね。
で、その『直虎』が、とうとう、
12月17日に最終回を迎えたということで、
ラジオ風の生放送番組を配信いたしました。
残念ながらアーカイブは残っておりませんが、
Twitterで「#radio1101」のハッシュタグを追うと、
なにをしゃべっていたかは
だいたい判明するのではないかと思います。

森下佳子さんをかこんで
『おんな城主 直虎』についていろいろ語るラジオ

で、年の瀬、ぎりぎりまで、
ほぼ日はいろいろなことを企画しておりました。
12月22日は、「ほぼ日の学校」のプレイベント、
「ごくごくのむ古典」を草月ホールで開催。
橋本治さん、村口和孝さん、藤野英人さん、
劇団カクシンハンのみなさんをゲストに、
「シェイクスピア」についてたっぷり語り合いました。

ほぼ日の学校スペシャル
ごくごくのむ古典

いや、もう、ほんとうは、
もっともっとたくさん、
いろんなことがあった1年間でしたが、
駆け足で振り返ってみました。
おもなトピックを拾っただけなのに、
この記事もこんなに長くなってしまいました。

ちょっとだけ真面目に語るとすると、
ほぼ日にとっての「2017年」は、
建前でなく、実際のこととして、
会社が「はっきりと成長した年」でした。
いつの間にか背が伸びた、というよりは、
「ぱりぱりっと古い殻を脱いで脱皮した」
という成長だったように思います。

そして、きっと来年は、
脱皮のあとの柔らかかった殻も固くなり、
いよいよ大股でどんどん歩くような
一年になるのではないかと思います。

2017年、どうもありがとうございました。
2018年、どうぞよろしくおねがいします。

最後の最後に、
なんだか真面目に語りすぎた気がするので、
しょうもない写真を何枚か貼っておしまいにします。

みなさま、どうぞ、よいお年を!

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