岡田 |
あのー、糸井さんは、
奥さまの樋口可南子さんの
出られるものっていうのは、
けっこう観るものなんですか。
|
糸井 |
えー、観ないです。
|
|
 |
岡田 |
あ、そうなんですね。
|
糸井 |
ええ。ぼくが観るのは、
まったくやぶさかでないんですけど
どうも、ご本人がね、いつも、
あんまり観てほしくない
っていう雰囲気なんですよ。
|
岡田 |
ああー、そうなんですか。
|
糸井 |
なんていうんだろう、やっぱり、
ふだんぼくには見せない部分が
見えるわけだから。
|
岡田 |
はいはい、はいはい。
|
糸井 |
言わば、ファンタジーだし、
彼女にとっては仕事ですよね。
それを家の中に持ち込むと、
ちょっとややこしくなるんじゃないか
と思うんですよね。
|
岡田 |
ああー。
|
糸井 |
ぼくなんかでも、やっぱり仕事のことで、
あんまり言われたくないってところはあるし。
だから、家の中では、ただの夫と妻です、
っていうことからすると、
観ないでくれっていう気持ちが
けっこうあるんじゃないかな、と。
|
岡田 |
あー、なるほどね。
|
糸井 |
ただ、たまーに、どうもこれは、
観てもいいんじゃないかな
っていうときがあって。
それは、どうやらちょっと
観せたいみたいだぞ、みたいな。
|
|
 |
岡田 |
ああー。
|
糸井 |
今回の『おひさま』は、
まさにそういうケースで、
だから、途中からですけど見始めましたね。
|
岡田 |
あ、ほんとですか。
あの、NHKの朝ドラを
ふだん観る習慣とかは。
|
糸井 |
ずいぶん、なかったですね。
見てたのは、ええと、
『おはなはん』(1966年)とか。
|
岡田 |
それは‥‥すいません。
さすがにぼくも記憶がないんですけど。
|
あやや |
樫山文枝さんですよね。
|
|
 |
糸井 |
そうです。
|
あやや |
樫山文枝さんは、
綿引勝彦さんの奥さんですね。
|
岡田 |
‥‥すごいですね。
|
糸井 |
このように。
|
岡田 |
このような感じなわけですね。
へぇー。 |