『おひさま』、観てます!  糸井重里とあやちゃんが、 岡田惠和さんのラジオ番組に押しかける。
 NHKの連続テレビ小説、いわゆる「朝ドラ」、 『おひさま』の評判がいいんです。 「ほぼ日」でも、ドラマ好きのあやちゃんら、数名が夢中。 糸井重里も毎朝観て涙ぐんでいる様子。 そんなある日、『おひさま』の脚本家、 岡田惠和さんのラジオ番組から糸井に出演依頼が。 「出ますよー」と快諾した糸井でしたが、 なぜか、あやちゃんまで出演することに‥‥。 さて、いったいどうなることやら。 部外者永田のつっこみとともに、どうぞ。
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岡田 全国のみなさん、こんばんは。
脚本家の岡田惠和です。
『岡田惠和 今宵、ロックバーで
 〜ドラマな人々の音楽談義〜』
この番組は、わたくし岡田惠和が
俳優さんやクリエイターの方々を
ゲストにお迎えして、それぞれの青春を彩った
洋楽ロックや、日本のポップスなどを
思い出と共に自由に語り合うという番組です。
いまから50分間、お付き合いよろしくお願いいたします。
今日お迎えするゲストの方は、
『おひさま』の出演者ではなく、
出演者のかたのご家族と、
その会社のかたということで‥‥。
一同 (笑)
岡田 いつもとちょっと違う
ふたりのゲストをお招きしています。
それはご紹介いたします。
えー、職業がよくわからないんですけども、
『おひさま』に出演していただいている、
樋口可南子さんの旦那さんとして紹介します。
糸井重里さんです。
こんばんは。
糸井 こんばんは(笑)。
旦那さんって肩書きでラジオに出たのって、
生まれてはじめてです。
岡田 あ、そうですか(笑)。
あのー、糸井さんは、
自分を紹介するときには、
職業をなんて言うんですか。
糸井 かつては相手が言いたいほうに任せてたんで、
「コピーライター」っていう言い方が
一番多かったんですけど、
「どう言いましょうか?」って
あらためて訊かれたときには、
「ほぼ日刊イトイ新聞を主宰して」みたいな。
岡田 なるほど、なるほど。
で、その糸井重里さんのお隣りには、
もう一人のゲストの方に
いらっしゃっていただいております。
糸井さんの事務所の、松本あやこさん。
あやや どうもすいません。
なぜかここにおります。
どうぞ、よろしくお願いします。

おい。
はい。
なんだよ、これは。
どうなってるんだ。
だから、ラジオに出たんですって、
何度も言ってるじゃないですか。
‥‥ちゃんとしたラジオじゃないか。
ちゃんとしたラジオですよー!
岡田惠和さんの『今宵ロックバーで』っていう
ラジオに糸井さんが呼ばれて、
どういうわけか糸井さんが、
「こいつも出します」って。
‥‥岡田さんって、あの、
『おひさま』の脚本家の。
そうそうそう!
めっちゃめちゃおもしろい朝ドラ、
『おひさま』の脚本家の方です!
糸井さん、乱暴なことを‥‥。
乱暴ですよねー。
ま、私は、超ラッキー!
ちゃんと、しゃべれたのかよ。
あははははは。
続きを聞いてみましょー。

岡田 ええと、松本さんは、
糸井さんの事務所のなかで
一番テレビに詳しくて、ドラマ好き。
あやや そうですね。
もう、とにかく大好きです。はい。
年間に、連ドラ、たぶん40本以上、観てます!
岡田 マジですか。
そんな人はじめて見る。
糸井 この人はね、昔のドラマとかでもよく知ってて、
岡田さんが質問したら、
「あれはこうで‥‥」って言いますよ、きっと。
岡田 データベース的な。
糸井 データベースです。
岡田 そうですか。
ええと、いただいた資料によれば、
「どんなに忙しくても録画したドラマは
 必ずチェックし‥‥」
糸井 (笑)
岡田 「毎週発表される視聴率なども
 無意味に把握‥‥」
あやや (笑)
岡田 「幼少期から蓄積された
 テレビの知識は無尽蔵」
というふうに書いてありますけども。
糸井 ほんとですよ。
あやや あはははは。

おい、この紹介文、
オレがテレビガイドのときに
書いた原稿じゃないか。
そーですよ、そのまま持って行きました。
ま、いいけどさ。
細かいことは気にしないで、
続きを聞きましょー。

岡田 あのー、糸井さんは、
奥さまの樋口可南子さんの
出られるものっていうのは、
けっこう観るものなんですか。
糸井 えー、観ないです。
岡田 あ、そうなんですね。
糸井 ええ。ぼくが観るのは、
まったくやぶさかでないんですけど
どうも、ご本人がね、いつも、
あんまり観てほしくない
っていう雰囲気なんですよ。
岡田 ああー、そうなんですか。
糸井 なんていうんだろう、やっぱり、
ふだんぼくには見せない部分が
見えるわけだから。
岡田 はいはい、はいはい。
糸井 言わば、ファンタジーだし、
彼女にとっては仕事ですよね。
それを家の中に持ち込むと、
ちょっとややこしくなるんじゃないか
と思うんですよね。
岡田 ああー。
糸井 ぼくなんかでも、やっぱり仕事のことで、
あんまり言われたくないってところはあるし。
だから、家の中では、ただの夫と妻です、
っていうことからすると、
観ないでくれっていう気持ちが
けっこうあるんじゃないかな、と。
岡田 あー、なるほどね。
糸井 ただ、たまーに、どうもこれは、
観てもいいんじゃないかな
っていうときがあって。
それは、どうやらちょっと
観せたいみたいだぞ、みたいな。
岡田 ああー。
糸井 今回の『おひさま』は、
まさにそういうケースで、
だから、途中からですけど見始めましたね。
岡田 あ、ほんとですか。
あの、NHKの朝ドラを
ふだん観る習慣とかは。
糸井 ずいぶん、なかったですね。
見てたのは、ええと、
『おはなはん』(1966年)とか。
岡田 それは‥‥すいません。
さすがにぼくも記憶がないんですけど。
あやや 樫山文枝さんですよね。
糸井 そうです。
あやや 樫山文枝さんは、
綿引勝彦さんの奥さんですね。
岡田 ‥‥すごいですね。
糸井 このように。
岡田 このような感じなわけですね。
へぇー。

‥‥やるじゃん。
うん。
ここのからみ方は、会心でした。
でも、調子にのるなよ。
ふふふふふ。

岡田 松本さんは、
NHKの朝ドラはご覧になるんですか?
あやや 朝ドラはですね、
さっきさんざんドラマが
大好きだと言ったんですけど、
実は長らくお休みしておりまして、
ずいぶん見てなかったんです。
だから、『おひさま』の前は、
『ちゅらさん』(2001年)とか‥‥あと、
『私の太陽』ってありましたね、
内舘(牧子)さんの。
岡田 『私の青空』ですね。
あやや あ、すいません、『私の青空』。

ダメじゃん。
そーなんですよーー。痛恨。
まぁ、これくらいはしょうがないか。
悔しいなー。
このあとはうまくコメントしたんですけど‥‥。
続きは、次回で!
続くのかよ。
続きますよー。
そして、最後に、
こないだ、『おひさま』の
収録現場の見学に行ってきたので
その様子をスライドショーでどうぞー。





2011-08-15-MON

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