もしも愛用のハラマキに穴があいてしまったら‥‥?
過去のほぼ日ハラマキの中から
ひとつデザインを選び、架空の穴を隠すために、
横尾さんはこういう「お直し」をしました。
刺繍のうさぎが1羽、鳥が2羽、います。
『この人ハラマキしてんだって!』
『あはは またまたー
…えっ? ほんとに?! いま?』
ほぼ日ハラマキを巻きはじめた頃
着用を告白するとこんな反応ばかり返ってきた。
『あっ わたしもつかってますよ!』
『いいですよねー おちつきますよねー』
それがいつからかこんな言葉を
よく耳にするようになった。
どうやらこの数年でハラマキは市民権を得たらしい。
吉祥寺でほぼ日ハラマキの展示があるという。
なにか一緒にやりませんか?
と声をかけてもらい 数枚のハラマキが手元に届く。
その中に変形千鳥格子の
“手裏剣格子”というものがあった。
ふふっ おかしい。
なにをしようかと じっとみつめていたら
笑いがこみあげてきた。
たくさんのなにかが踊っているようにみえる。
チアガールのような レビューのような
とにかくなにかが連なっていっせいに片足をあげ
はりきって踊っている。おかしい。
だれを踊らせようかと考えていたら
ハラマキを送ってくれた山下さんを思い出す。
ウサギだな。白ウサギ。
なん匹かいっせいに踊らせてもよかったが
ここはひとりで踊ってもらうことにしよう。
このハラマキは ギャラリーのすぐ近くにある
母の営む喫茶店に期間中展示されることになった。
時は流れ この度そのハラマキが製品化される。
あぁ 小馬鹿にされながらも
ハラマキを巻き続けてきてよかった…
ハラマキ愛用者冥利につきる。
せっかくだから ウサギだけじゃなく
他にもなにか登場させようと ふたたび じっとみつめる。
こんどは鳥にみえてきた。
それはそうだ。だって変形“千鳥”格子だもの。
はたして白ウサギはひとりぼっちではなくなった。
しかしこの鳥 ウサギの仲間とみるか
ウサギを獲物として狙っている敵とみるか
捉え方は人それぞれである。
敵か味方か それともただの通りすがりか。