世界でほぼ日手帳を使っている
36名のもとを訪れた、Traveling Hobonichi。
そのうちの何人かは、自身が住んでいる
国や地域についての紹介を書いてくれました。
インターネットで検索したり、
ガイドブックで調べたりして
出てくる情報とはちょっと違う、
参加メンバーの手書きによる、その土地の情報。
どのページも素敵だったのですが、
今回は、この中から12の地域をピックアップしました。
手帳チームのTraveling Hobonichi担当メンバーの
コメントをまじえて、お届けします。
いろいろな国に旅する気分で、おたのしみください。
The Netherlands 【オランダ】
Marcella
【和訳左ページ】
観光客にもよく知られている
典型的なオランダのデザイン。
チューリップと風車。
【和訳右ページ】
ヨーロッパで最も小さい国の一つである
オランダに住んでいます。
地元はアメルスフォールトというところで、
この美しい国の中央部にあります。
Denmark 【デンマーク】
Christina
【和訳左ページ】
デンマークからこんにちは
【和訳右ページ】
デンマークのこと
・ヨーロッパ北部にある小さな国
・女王マルグレーテ2世がいます
・女性の首相ヘレ・トーニング=シュミットがいます
・童話作家ハンス・クリスチャン・アンデルセンと
哲学者セーレン・キルケゴールの出身地
・デザインが盛ん
・サッカーも盛ん(あまり上手ではないけれど)
・レゴの発祥地
・人口はたった数百万人
クリスティーナのページは
デザインの国デンマークらしく、
赤を基調としたタイポグラフィと国旗のイラストが
シンプルでステキだなぁと思いました!
私のあこがれ、北欧から届いたと思うと
うれしい気持ちになりました。
Wales 【ウェールズ】
Daisy
【和訳左ページ】
リーキ(西洋ネギ)はウェールズのシンボルのひとつです!
Croeso i Gymru!(ウェールズへようこそ!)
・ウェールズへようこそ、小さなほぼ日手帳ちゃん。
・ウェールズは、イギリスのなかの小さな国です。
・とても美しいところだけど、ときどき雨が多く降ります。
・3月1日は、ウェールズの守護聖人、聖ダビドの日。
・ウェールズではラグビーがとても人気です!
隣のイングランドよりも、盛んです。国際的な試合などでは
ファンはよく水仙やネギの帽子をかぶります。
応援歌のなかに、”Sosban Fach”という歌がありますが、
それは「小さなソースパン」という意味です。
・ラグビーの試合で聞く国歌は、神秘的です。
ウェールズは、歌の国として知られています。
・水仙はウェールズの国の花です。
ウェールズの国をあげてのラグビーの応援は、
きっとたのしいだろうな、と想像できます!
水仙やネギが帽子になるなんて、
なんてたのしいんでしょう。
ほぼ日のオフィスの向かいが
国際試合も行われるラグビー場なので
ウェールズとの試合が行われるときは
私も水仙かネギをかぶって
応援したいです!
Scotland 【スコットランド】
Karen
【和訳右ページ】
・私たち家族は世界でもっとも美しいところ、
ハイランド・パースシャーに住んでいます。
森があり、湖があり、山や川もあります。
一番近くにある山は、シェハリオンという山で、
「カレドニアの妖精の山」という意味があります。
スコットランドのカレンは、
ページいっぱいに、地図を描いてくれました。
ハイランド・パースシャー
(Highland Perthshire)を
インターネットで検索してみたら、
美しい山、川やお城など、
まるで映画の世界のような絶景が出てきて、
眺めているうちに、東京からスコットランドへ
旅行をしているような気分になりました。
London, Ontario, Canada 【カナダ・オンタリオ州ロンドン】
Maggie
【和訳左ページ】
こんにちは ロンドンへようこそ!
・いや、そのロンドンじゃないんです。
カナダ・オンタリオ州にあるロンドンです。
・ニックネーム:Forest City(森の町)
・モットー(街の標語):
Labore et Perseverantia(ラテン語)「労働と忍耐」
・1826年に村が作られ、1855年に町になりました。
・イギリスのロンドンにちなんで命名されたけど、
私たちの町はそれほど楽しくもクールでもありません。
・でもたくさんのおすすめがあります。
素晴らしい食べ物、
ホッケー、それからもちろん、メープルシロップ。
【和訳右ページ】
・ナイアガラの滝まで1マイル
・おいしいメイプルシロップ
・国歌
・CNタワー
・王立カナダ騎馬警察
・大きくてこわい動物:ヘラジカ
・ナイアガラの滝
・メイプルシロップキャンディは超おいしい
カナダにロンドンがあるなんておもしろいですね!
美しく豊かな自然と、文化的な街と
両方がたのしめるなんて、すてきなところです。
調べてみたら、本当に食べ物が
フレッシュなんですね。
メープルシロップも
メープルキャンディもおいしそう。
もしも私が訪れたら、景色もそこそこに
食べてばかりいるかも!
Chicago, Illinois, USA 【アメリカ・イリノイ州シカゴ】
Ginn
【和訳左ページ】
・“ウィリス・タワー”。
でも私はまだシアーズ・タワーって呼んでいます。
・数年間、このビルの隣で働いていたことがあります。
仕事中にときどき、仕事場から、このビルを眺めていました。
・シカゴは、分厚いシカゴピザで有名です。
・それから、中身のない言葉だけの政治家。
中身のない様子が、風に例えられることもあります。
でも確かに、ミシガン湖から吹き抜ける季節風もあります。
・高架を走る電車は「EL」と呼ばれていて、
市内を回るのにちょうど良いです。
シカゴがジャズの発祥地であることは
日本でもよく知られていますが、
ピザが名物なことは知りませんでした。
インターネットで検索してみたら、
その、想像以上の分厚さにびっくり!!
キッシュかミートパイのようです。
これ1枚を、いったい何人で食べるんでしょう?
Indianapolis, Indiana, USA 【アメリカ・インディアナ州インディアナポリス】
Amanda
ようこそ、インディアナへ!
・首都:インディアナポリス
・州になった日:1816年12月11日(19番目の州)
・有名なもの:ナスカーとインディー500、
インディアナ大学のバスケットボールチーム
・ニックネーム:フージャー州
・州の鳥:カーディナル(ショウジョウコウカンチョウ)
・州の花:牡丹
・インディアナ州のサンタクロースというところには、
アメリカで唯一のサンタクロースのポストがあります。
そこは、ホリデーワールドというテーマパークが
あるところでもあります。
・エイブラハム・リンカーン大統領は、
7歳の時にインディアナ州に移り住んできました。
・エバンズビル←ここに住んでるよ!
インディアナ州にサンタクロース!
インディアンのかっこうをしたサンタさんを
想像してしまいました。
アメリカにも牡丹の花があるんだなぁ。
知らないことばっかりです!
Pittsburgh, Pennsylvania, USA 【アメリカ・ペンシルベニア州ピッツバーグ】
Nicole
【和訳左ページ】
さて、もしあなたがピッツバーグを
訪れたことがあるなら、
私たちが独自の言葉を持っていることは
知ってますよね。
・gum bandはrubber band(ゴムバンド)
・nebbyはnosy/prying(詮索好きな)
【和訳右ページ】
・yinはyou all(君たちみんな)
・Kennywood is openは
your zipper is down(チャックあいてるよ)
・n’atはand that(その他、~など)
「Scraps N’AT」っていう名前の
ペーパークラフトのお店を出すのが私の夢です!
写真を貼って、ピッツバーグ独自の言葉を
たのしく教えてくれたニコル。ありがとう!
日本各地にも、その地域独自の
言い回しなどがあるので、
こうやって手帳にまとめておけたら
おもしろそうだなと思いました!
ニコルが書いている世界初の映画館とは、
20世紀はじめに流行した
ニッケルオデオン(nickelodeon)という
小さな映画館のことのようですね。
サイレントの映画に合わせて、
ピアノなど演奏する人がいたのだそうです。
Seattle, Washington, USA 【アメリカ・ワシントン州シアトル】
Barbara
【和訳左ページ】
シアトルのこと
・もしあなたが、シアトルの住民たちがものすごく
シーホークスファンだって知らなかったとしても…
アメフトのシーズン中の金曜日には毎週、
街中がシーホークスの青いユニフォームを着て、
ブルーフライデーを祝っています。
・雨に関してはさまざまな言い方があるけど、たいていは
本当に雨が降るんじゃなくて、霧雨のことが多いです。
シアトルっ子は、傘を使いません。
・シアトルは水辺の町です。
通勤に大きなフェリーを使う人も多いです。
フェリーからの眺めは、私の街のお気に入りの景色の一つ。
【和訳右ページ】
・スペースニードルは、シアトルの中心部から1マイルほど
離れた場所にあるため、シアトルの空の景色には入りません。
・1889年にシアトルで大火事があり、街は全焼しました。
復興の際、焼け跡の上に基礎を築くかわりに、
道路の高さを嵩上げして基礎をつくりました。
今でも、地下に古い町並みが残っているところもあり、
そこを巡るツアーもあります。
・スターバックス発祥の地。街の中心部を歩くときには、
1ブロック歩いてスタバを1件も見ないほうが難しいです。
もともとの最初の店舗はすでになくなっていますが、今は
パイクプレイスの近くにある店舗が1号店だとされています。
コーヒーにこだわりを持っている人もたくさんいて、
そういう人達はスターバックスを飲みません。
私もローカルなコーヒーショップが近くにあれば、
そっちに入ります。
・シアトルのファッションはとてもカジュアルです。
ノースフェイスのジャケットやキーンの靴が好きです。
金曜日には、ほとんどの人が、
シーホークスのジャージに身を包みます。
・リサイクルにとてもうるさいです。
4つか5つのゴミ箱が並んでいて、ゴミ・生ゴミ・紙ゴミ・
ビン・カン・プラスチックと分けられていることも
珍しくありません。
いつも、どこに捨てれば良いのか迷ってしまいます。
金曜日の夜のシアトルは
シーホークスが勝利をおさめたら
ごきげんで一体感がありそう!
水辺が多く、コーヒーもおいしい。
それだけで、とてもすてきな街だということが
イメージできますよね。
みんなたくさんコーヒー飲むんだろうなぁ。
Singapore 【シンガポール】
Elisa
【和訳左ページ】
・シンガポールは首都の名前であり、
同時に国の名前でもあります。
・世界で小さい国ランキングで
20位以内に入っています。
715平方kmしかありません。
【和訳右ページ】
2015年8月9日は、シンガポールの
50周年の記念日です。
シンガポールについて
・主に4つの言語が話されています。
英語、中国語、マレー語、タミル語
・国歌はマレー語
・フード天国! チリクラブや、
ロティプラタ、サテ、
ホッキンミー、ラクサ、チキンライス…などなど
・東南アジアの中でもインターネットの
スピードが速い!
・街のシンボルは、ライオンの頭がついた魚:
マーライオン
シンガポールの国旗に合わせて、
シールと文字で、赤系のページに
まとめてくれていたエリサ。
シンガポールは、ちょうど東京23区と
同じぐらいの大きさなんだそうです。
ひとつの小さな国のなかで
4つの言語が話されているというのにも驚きました。
そして、エリサが書いてくださっているとおり、
おいしいものがいっぱいありそう!
お好み焼きのようなロティプラタや
焼きそばのようなホッキンミーなど、
現地で味わってみたいなあ。
Taiwan 【台湾】
Yukia Pan
【右ページ和訳】
・台湾へようこそ!
ニーハオ!こんにちは、Traveling Hobonichi!
それからみなさん!ようこそ台湾へ。
・これが台湾島、またの名を「フォルモサ」。
・実はあまり大きな島ではありません。
全長394km、幅140km。でも、
最高標高は3952mです!
・台湾は、海に囲まれた小さい国です。
山には美しい森が広がっています。
ニーハオ!
「ほぼ日手帳」は今、84の国と地域で
ご愛用いただいていますが
この広がりのきっかけとなったのが台湾でした。
まだ日本でしか販売していなかった
「ほぼ日手帳」を台湾のユーザーさんが見つけて、
使ってくれたんです。
そんなご縁で、私も何度も
お邪魔したことがありますよ。
まだ台北にしかうかがったことがありませんが、
ユキアの言っている美しい自然を見に、
今度はゆっくり、他の町も
見に行きたいなぁと思います。
Philippines 【フィリピン】
Amina
フィリピンのこと
1.フィリピンは7101個の島からなっています。
2.人口は1億人以上。
3.世界一長くクリスマスを祝います。
賛美歌は9月ごろから聞こえ始め、
1月の三賢人の日をもって正式に終わります。
5.ジープニー(右のイラスト)は、
「フィリピンの道路の王様」といわれることもあります。
だいたい一度に、16人位(時にはそれ以上!)乗っています。
6.国鳥はフィリピンワシ
7.ショッピングモールがたくさんあります。
世界でもっとも大きいショッピングモールベスト10のうち、
3つがフィリピンにあります。
8.国民の多くが、カトリック教徒です。
そんなに島があるんですか?
島巡りをしている人とかいるのかなぁ。
9月から賛美歌を歌って準備をしているとしたら
12月のクリスマスはどんな気持ちなんでしょう。
お買い物もたのしそうだし、
16人以上? ジープニーに載っている
フィリピンという国は
きっととってもにぎやかなんでしょうね!
2016-10-28-FRI
Photo:Hiroyuki Oe
チューリップや風車、木靴や国旗のシールと
地図を貼ってくれたマルセラ。
オランダは、わかりやすくてかわいらしい
名物があって、いいですね!
アメルスフォールトは、オランダのちょうど中心、
ユトレヒト州にあるそうです。
直線と色彩で構成された抽象画で知られる画家
ピート・モンドリアンゆかりの地なのだとか。
私、実はモンドリアンの絵画が大好きなのです。
アメルスフォールトには
モンドリアン美術館もあるそうなので、
いつの日か、行ってみたいなあ!