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みなさん、こんにちは!
今日という日を迎えられて、
とってもうれしいです。
どうぞよろしくお願いします! |
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‥‥よろしくお願いします。 |
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声が小さい! |
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よ、よろしくお願いします! |
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すいません、お客さんを
いきなり叱りつけてしまって‥‥。
狼狽、狼狽。
あの、本日はですねぇ、
この秋はじまるテレビドラマについて
たっぷりじっくり語るという、
私にとって、念願の企画なんです! |
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はぁ。 |
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「はぁ」じゃなくて、自己紹介してくださいよ。
早くドラマについてしゃべりたいんですから、
挨拶はさっさと済ませちゃいましょうよ。 |
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はぁ。荒井です。漫画描いたりしてます。
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『TVウォッチャーの逆襲』でお馴染みの
荒井清和先生ですぅーー!
そして、これまたビッグなゲスト、
最近では『佐々木夫妻の仁義なき戦い』
などを手がけた
脚本家の森下佳子先生ですぅーー! |
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「先生」はやめてください、「先生」は。
でかくもないしな。
どうぞ、よろしくお願いします。 |
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森下さんは、
うちの乗組員の知り合いということで
むりやりお呼びしちゃいました。
どうぞよろしくお願いします! |
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なにがなんだかよくわかってませんが、
がんばらせていただきます。 |
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そして、「ほぼ日」がお世話になっている
テレビ雑誌、月刊TVガイドMuseの編集長、
古川悦子さんですぅーー!
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よろしくお願いします。
ちなみに、この座談会の様子は
月刊TVガイドMuse11月号にも
掲載されてますので
どうぞ、あわせてお読みください。 |
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さぁ、かたちばかりの紹介を
適当に済ませたところで
さっそくこの秋の連ドラについて
語っていきましょう! |
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‥‥テンション高いッスね。 |
『イノセント・ラヴ』 |
●フジテレビ系・毎週月曜日・午後9時
10月20日スタート
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じゃあ、いきなり、
『イノセント・ラヴ』から
しゃべってもいいですか。
いいですね。じゃあしゃべりますよ。 |
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落ち着いて、落ち着いて。 |
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あの、今回、
ゆずの北川悠仁さんがドラマ初出演なんですよ。
しかもホマキ(堀北真希さん)の相手役!
これはね、私は「きゃっ☆」って思いましたね。 |
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北川さん、お好きなんですか。 |
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よくないですか。 |
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私もゆずはすごい好きで。 |
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そうですよね。 |
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コンサートも行ってたんです。
体操もしました。 |
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まあ! |
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まあ、その北川くんの出演について
僕は思うことがあるんですけどね。 |
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なんでしょう、なんでしょう。 |
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なぜ、いま俳優なのかと。 |
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そうなんですよ! |
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デビューして人気が
出だしたころならともかく。 |
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そうなんです。
逆に、もっと前にやって欲しかった
っていう気もするくらいで。 |
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そうですね。なぜ、いまなのか。 |
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なぜ、いまなのか! |
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いっそ、まったく売れなくなって、
俳優で再スタート、というのなら
まだわかるんですけどね。 |
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ゆずって、ふつうに歌は売れてますよね? |
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売れてますよ。 |
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なぜ、いまなのか。 |
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なぜ、いまなのか! |
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なぜ、いまなのか。 |
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なぜ、いまなのか! |
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4人全員が問いかけたところで
「なぜ、いまなのか」の話は終わりにして。 |
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すいません、この、
北川さんの役名って、字がすごいですよ。 |
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あ、本当だ。「殉也」! |
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「殉也」の「殉」って、「殉死」の「殉」‥‥。
なにかこう、展開を予感させる
名前じゃないですか、これ。 |
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ねぇ(笑)。 |
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なにかに捧げて死んじゃう系? |
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そんな「系」がありましたか。 |
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これ、内容的にはけっこう、
ヘビーなストーリーなんですかね。 |
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ヘビーだと思いますよ。 |
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あ、脚本は『ラスト・フレンズ』の
浅野妙子さんなんだ。 |
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はい。演出もプロデューサーも
『ラスト・フレンズ』といっしょです。 |
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このプロデューサーの方は、
『ラスト・フレンズ』のまえは
『ライフ』をやってらっしゃいましたよね。
あれも、いじめを題材にしたヘビーなドラマでした。
そうなると、今回も‥‥。 |
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ヘビーかもしれないですね(笑)。 |
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ストーリーを読むだけでも
「放火」「殺害容疑」「逮捕」って
出てくる単語がすごいですもんね。 |
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すごいですね。不幸のミルフィーユです。 |
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これ、最近流行の、
携帯小説系なんですかね? |
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ああーーー。 |
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ですかね? |
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でも、時々、月9はヘビー系をやりますよね。
過去に野島伸司さんとかも、
月9でヘビー系をやってます。 |
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あ、そうですね。 |
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いわゆる「月9っぽい」ドラマは、
最近、少なくなってきてますよね。 |
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いわゆる石田純一的な、
トレンディードラマみたいな感じのドラマは。
そういうベタベタなやつのほうも
観てみたい気もしますが。 |
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そうですね。
すっごくベタベタなラブストーリーを
毎週ドキドキしながら楽しみにするのも
連ドラの醍醐味なので、
そういうのも復活してほしいですね。 |
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いい男といい女がたくさん出てて、
「もう、誰が誰、選んでもいいじゃ〜ん!」
って思いながら毎週観ちゃうような‥‥。 |
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そうそうそうそう(笑)。 |
『風のガーデン』 |
●フジテレビ系・毎週木曜日・午後10時
10月9日スタート
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さぁ、どんどん行きましょう。
『風のガーデン』。
倉本聰さん脚本ですよ! |
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これは、また、富良野的な? |
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そうです。富良野三部作、最終章です。 |
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あ、富良野三部作なんですね。
つまり、第二部が『優しい時間』だったのかな。 |
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そうです、そうです。 |
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え? 一部は? |
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『北の国から』(笑)。 |
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それはしかし、三部作としてはバランスが‥‥。
第一部だけ、すごくボリュームがある(笑)。 |
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第一部、20年くらいやってますもんね。 |
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二部(『優しい時間』)がすごい少ないんですけど。 |
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富良野三部作っていうことは、
もう、富良野ではつくらないんですかね? |
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なんか、「もうテレビの脚本はやらない」とか
倉本さんが言ってませんでした? |
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あ、おっしゃってましたね。 |
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「テレビに失望した」とか‥‥。
ほんとにそうだとしたら、ちょっと残念ですね。
富良野塾もなくなるとか‥‥。 |
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富良野塾の塾生みたいな人が、
けっこう倉本さんのドラマには
チョイ役で出てたりするんですよね。 |
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そうです、そうです。 |
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『優しい時間』の喫茶店にいる人とか。 |
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そうですね。
『拝啓、父上様』にも出てましたよね |
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ああ、『拝啓、父上様』。
あれは富良野じゃなかったですよね。 |
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あれは神楽坂。神楽坂の料亭です。
あのドラマはけっこう好きでした。 |
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今回の『風のガーデン』も
ストレートに見応えがありそうな感じですね。 |
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たしかに。やっぱり倉本作品は
気になって観ちゃいますよね。
やっぱり全体のストーリーの運び方とか、
1話ずつの話の盛り上げ方とか、
登場人物の台詞ひとつ取ってみても、
倉本さんのドラマは必然性があるというか、
無理につくってる感じがしなくていいんですよね。 |
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キャスティングは‥‥
中井貴一さんと緒方拳さんが親子ですか。 |
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あと、神木隆之介くん。
ああ、神木くんがまた大人になってる! |
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倉本さんのドラマには、
黒木メイサさんがよく出てますね。 |
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あ、倉本さんが絶賛してるっていう
記事を読みましたよ。
「媚びないところがいい」って書いてありました。
って、私、しゃべりすぎ? |
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まぁ、いいんじゃないでしょうか(笑)。 |
『チーム・バチスタの栄光』 |
●フジテレビ系・毎週火曜日・午後10時
10月14日スタート
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『チーム・バチスタの栄光』も話題ですね。
なんか、お医者さんのドラマって、
どれも初回は視聴率がよくないですか?
『医龍2』も初回20パーセント行ってて、
『コード・ブルー』も
初回だけ20パーセント行ってて。 |
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警察・医療・学校っていうのは、
ドラマでは定番というか、
基本的に強いといわれてるんですよ。 |
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ああ、たしかに、観たくなりますもんね。 |
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でも、それだけに、差別化が
なかなか難しいところだと思うんですけど。 |
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そうでしょうねー。 |
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ちなみに、このドラマのプロデューサーは、
私の大学の同級生なんですよ。 |
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へぇー。最近はどんな作品を?
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『あしたの、喜多善男』を作ってました。 |
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あ、そうなんですか!
あのドラマ、好きでしたよー。
小日向文世さん主演で、
内容的にもチャレンジがあって。 |
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そうそう、よかったですよね。
私も楽しく観ました。
すごくセンスがいい人なので、
おもしろくなる予感があります。 |
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いや、それを聞いて、
すごく楽しみになりました、
『チーム・バチスタの栄光』。 |
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主演が伊藤淳史くんっていうのは、
ちょっと意外な感じがしますね。 |
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チビ‥‥あ、いえ、なんでもないです。 |
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ん? いま、もしかして‥‥。 |
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言いかけましたね、「チビノリダー」って。 |
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まさか、いまだにチビノリダー扱い? |
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すいません、すいません、古い人間なんです。
伊藤淳史さんに失礼だとは思いつつも、
いまだに彼をみるとつい‥‥。 |
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「チビノリダー」と(笑)。 |
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せめて『電車男』でしょう。 |
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そうですね(笑)。 |
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すいません(笑)。 |
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伊藤淳史さんは、
『電車男』ですごく実績をつくりましたね。
やっぱり、お芝居がうまい。 |
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たしかに、この人が出てくると、
ちょっと安心しますよね。 |
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でも、心の中では、チビノリダー扱い。 |
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‥‥うん、心の中ではね。 |
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(笑) |
『夢をかなえるゾウ』 |
●日本テレビ系・毎週木曜日・午後11時58分
10月2日スタート
(※スペシャル版は午後8時54分から) |
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あと、気になるのは
『夢をかなえるゾウ』ですね。
これ、スペシャルドラマがあって、
連続ドラマもあるっていう、
ちょっと複雑なスタートですよね。 |
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はい。小栗旬さんが主演する
2時間のスペシャルドラマが
まず放送されるんです。
で、同じ日のもっと遅い時間に、
連続ドラマの第1回目がスタートする。 |
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連ドラのほうは主役が変わるんですか。 |
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そうですね、
連ドラは水川あさみさんが主演です。
いちおう、話はつながってはいるんですけど。
ゾウの神様が出てきて、
その神様の言うことを聞いて成功すると、
ゾウの神様が去っていくんです。 |
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え? どういうことですか。 |
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ええとね、原作の本が、
自己啓発っぽい内容の本なんです。
で、このゾウの神様の言うとおりにしていくと、
「なりたい自分になれる」みたいな(笑)。 |
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そのゾウが古田新太さんなんですか。 |
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そう。ゾウの神様、
ガネーシャが古田新太さん。 |
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ってことは、これもう、古田さん一人に
ドラマがおもしろくなるかどうかが
かかってますよね。 |
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かかってますよ。 |
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これ、原作はベストセラーなんですよね? |
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そう、そう。私、読みましたよ。 |
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おもしろかったですか。 |
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啓発されました? |
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おもしろかったですよ。
啓発はされなかったですけど(笑)。
なんか「トイレを毎朝掃除しろ」とか、
そういうことが書いてあるので、
いちおうやってみたんですけど、
三日坊主で(笑)。 |
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あ、でも、やったんですね。 |
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いちおう、やってみました(笑)。 |
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そういう本なのかあ。 |
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まあ、とりあえず、
古田さんのガネーシャは観たいですねえ。
どのくらいゾウなんだろう。 |
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そうですね。
あと、最初のスペシャルドラマに
小栗旬くんが出るのは、とりあえず観なきゃ。
小栗くんはただ観ているだけでいい。 |
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連ドラの第1話にも、つなぎのために
小栗旬さんもチラッとゲスト出演するそうです。 |
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ああ、なるほど。
じゃあ、私は、製作者の狙い通りの人に
なってしまうかもしれないですね。
小栗くんを追いかけて、
ドラマをはしごちゃうみたいな。 |
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うん。なんだかんだ言いながら、
観ちゃう気がする。
だいたいこれだけ話が弾んでる時点で
みんなの関心が高いっていうことだし。 |
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そうですよね。
これ、ドラマ自体は何時からなんですか。
あ、遅いんだ。 |
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遅いんですよ。 |
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ああ、本当、遅いですね。
深夜11時58分? 『NEWS ZERO』のあとかな。
ほとんど夜中の12時じゃないですか。
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新しく出来た枠ですね。 |
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日テレのチャレンジ枠ですね。 |
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でも、翌日も平日ですよ。
いままでチャレンジ枠は、
テレビ朝日の金曜の11時15分からのドラマとか、
フジテレビの土曜の11時10分からのドラマとか、
翌日は会社や学校がお休みだから、ということで
遅めのドラマ枠を作ってたと思うんですが、
これは、翌日も平日ですよ。チャレンジング! |
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でも、録画するんでしょ? |
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録画するんですけどね。 |
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(笑) |
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さぁ、この調子で
まだまだしゃべりますよー!
つぎはどのドラマだー! |
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いったん、続きましょう。 |
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(あややの鼻息とともに続く‥‥)
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