おとなの小論文教室。

受験のテクニックとして、小論文の書き方を勉強した?
その後は、ナイスなテキストを書いていますか?
考えること伝えることの愉快を、ここで味わいましょう。
ありがたいことに、小論文というものを
考えたり、たのしんだり、たくさん読んできた
カジュアルで優しい先生がいるんです。
さぁ、山田ズーニー先生、お願いしまーす。

Lesson1077
読者の声

「どうして人は“まっさら”に執着するのかなあ?」

私は、“新築=まっさら”にとらわれて、
肝心なものを見失いそうになった。

その失敗を書いた
「Lesson1076 優先順位の1番、わかっているか?」
に、

さっそく読者から反響が届いた!

今日は、ここ2週に寄せられた「読者の声」を
お届けする!

……………………………………………………

<結婚のとき私が1番大切にしたこと>

結婚の時を思い出しました。

どういう人が好みかということは
もちろん大切でしたが、
私は東京で生まれ育ったので

「よほどの理由がない限り東京を離れなくても良い人」

を一番大切にしました。

小さなことですが
同じ東京で生まれ育っても
焼きそばに使う具材、
お雑煮の出汁や味付けは違います。
ましてや別の地域に
自分が馴染む自信はありませんでした。

ですからお付き合いの前から
いくら好みのタイプの方でも
東京出身でなければ
結婚につながる真剣な交際は諦めていました。

これは私という性格上、
他の県で生まれていたとしても、
その地域から出ないことを望んだと思います。

現在の夫は離婚歴があり職人です。

定期的な昇給もボーナスも退職金もない上に、
現場の事情によっては仕事がストップして
収入が無い月もあります。

親や知り合いからは、

「なにも後妻に収まらなくてもよいのでは?」

「同じ初婚の人を探しなさい」

という反対意見が出ました。
そういう考えも理解できますが納得はいきません。
後妻のどこが悪いのか不思議です。

東京生まれは第一の希望でしたが、

夫は“眠い時にはとにかく眠らせてくれる”
という美点があります
(もちろん他にも良いとこがたくさんあります)。
結婚をして25年以上過ぎましたが、

「この人と一緒になって良かった」

と感じています。

第一希望は最優先なので
他にあれもこれもと望むと
良い結果には繋がらないと感じています。

現在の仕事も、

「神経質にならなくても良いこと」

を収入や、自宅から勤務地への距離よりも、
最優先にしたので、まあまあ長く続いています。

(こなゆき)

……………………………………………………

ズーニーです。

「どうして人は“まっさら”に執着するのか?」

結婚相手のような重要なことと、
決して一緒にするわけではないんだけど、
私は部屋探しで「新築=まっさら」
にとらわれてしまっていた人間だ。

そこには、
まっさら=清潔感がある。
まっさらではない=手垢がついてる。
という先入観があるように思う。

でも実際、部屋さがしをみてわかったことは、

「新築であっても、なんとなくすすけた
手垢のついた印象の部屋はあるし、
新築でなくても、
こざっぱりと新鮮な清潔感の部屋はある。」

という事実だ。

実際、いま私が住んでいる物件は、
築十年以上、それでも、初見から、
新鮮でこざっぱりした清潔感があった。
雨の日も明るい清々しい印象だ。

一方、先週のコラムに書いたように、
新築でもすさんだ部屋もある。

まっさらでないと清潔感が無い、は「偏見」だ。

こういうことって、私は、実際に、
現場に行って、現物を見て、触って、
五感も六感も働かせながら、
ある程度経験をつまないと、
わからなかったなあ。

……………………………………………………

<条件によって大事なものから遠のく>

先週の優先順位についての話、
色々と考えさせられました。

周りに婚活をしている人がいるのですが、
何人かと会ってみてもどうもしっくりこないと言います。

聴いてみると初めに、
様々な条件を仲介の業者さんに伝えた上で、
紹介してもらっているのですが、
そこの所ではない何かがどうもうまく合わないようでした。

思ったのは、

条件にしてしまったために、
自分にとって相手に望む大事なものから
遠ざかってしまってるのではないか

ということでした。
条件は輪郭のような物で、
そこを一生懸命なぞっていると、
なぞることが目的になって
肝心の中身がおろそかになりやすいです。

ですが未知の分野はどうしても手探りですし、
そうなると条件から徐々に絞り込んだ方が
手っ取り早いでしょう。

では、その手探りの作業で、
どうやって大事なものにたどりつくのか。

手がかりになるのは、

大事にする物がない人などはいないということ。

そして今までも自分は何かを大事にして生きてきた
という事実ではないでしょうか。

婚活をしている知人は、
一端紹介を止めてもらい、
友人や家族などの時間を楽しみながら、

そもそもなんで婚活を始めたんだっけ

と、立ち止まっているところです。
その時間をきっちり過ごせれば、
どういう形になろうと、納得がいくように思えるのです。

(たまふろ)

……………………………………………………

ズーニーです。

「今までも自分は何かを大事にして生きてきた」

条件で迷走して、わからなくなったら
そこを取り戻せというのは、ほんとにそうだなあ。

最初の読者「こなゆきさん」とも重なる。

「今まで自分は東京で生きることを大事にしてきた。
だから結婚してからも東京を大事に生きていく。」

と考えて、幸せをつかまれたのだ。

……………………………………………………

<前に進むためにも>

突然のメール失礼いたします。

先日のLesson1075「相談できる人は誰にもいる」
が、あまりにタイムリーすぎて、救われました。

突然、会社から解雇予告が来ました。

こればかりは世の流れや動き、
この3年間のコロナの間に色々と情勢や価値が動き、
もはや拠点の業績がこれ以上見込めないことからの
会社判断です。

ですが、解雇は自分ひとり。

小さな拠点のため
残りは男性でセールスだったため、
他拠点へ異動の内示です。

やるせなさ過ぎて、

執着するまいと思っても
周りは異動はあれどこのままの生活が続く中、
自分の置かれた状況と周りの温度差、

40代後半からの転職活動に
気持ちの切り替えが全くできず
「どうして」が渦巻く日々でした。

その時、プロではないのですが
人の相談をよく受ける方にたまたま会いました。
両親より年上の大先輩です。

「あなたのそこでの役割は終わったんだよ。」

たくさんの人の気持ちを聞いている方の言葉は
説得力があり、すっと心に入りました。

どこかに「相談できるひと」本当にいました。

悔しさが全部消えるには
まだもう少しかかりそうですが、

とりあえずこれから前に進むためにも、
と思いメールいたします。

(F)

……………………………………………………

ズーニーです。

私自身が38歳の時、突然、
会社を辞めなければならなくなった日のことを
思い、とても他人事とは思えず読んだ。

「あなたのそこでの役割は終わったんだよ。」

という言葉は、いまふりかえって、
自分にもピッタリとあてはまる。

役目が終わった場所にしがみつかなくてよかった。
前に進めてよかった。

新しい職場で、新しい自分の潜在能力が伸びた。

40近くで仕事のあり方を大きく変えた私は、
それまでつかっていなかった潜在力が伸びて、
生き物として、より強くなれた気がする。

Fさんも、新しい環境で、新しい役割を得て、
いままで気づかなかった潜在能力が
開花していくんだろうなあ。だから、

「前に進む」

選択をしたFさんの未来は、より豊かだ、
と私は思う。

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「おとなの小論文教室。」を読んでのご意見、ご感想を
ぜひお送りください
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TEL:0120-33-1791 Mail:nyushi@kinjo-u.ac.jp


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【満員御礼!】この講座は満席になりました。
キャンセル待ちも締め切りました。
たくさんのお申込みありがとうございました。

宣伝会議 表現力養成コース

編集・ライター養成講座20周年記念講座

山田ズーニー専門クラス
——–伝わる・揺さぶる!文章を書く

山田ズーニーです。
私は、これまで北は北海道から南は鹿児島まで、
大学・高校生から
ビジネスマン・プロのライターから作家まで
幅広い層に、数えきれないほど表現講座を開いてきました。
その原型が生まれたのが、
宣伝会議の編集・ライター養成講座でした。
現在も講師をつとめており、毎回、
受講者に次のような声をいただき手ごたえを感じています。

 

・自分の想いの根幹を探るという経験を
こんなにじっくりと時間をかけてやったことはなかった、
得難い経験でした。

・終了したとき、この講義の意図が
身体にしみわたるように理解できた。
コミュニケ―ションが苦手だったが、
非常に楽しく有意義に受講できた。

・自己開示が苦手だったが、一気に開くことができた。

・現実の出来事を多角的に見て、表現のヒントを探すことは
全ての実務に活かせると思います。

・自分の可能性を信じようと思えた。
自分はつまらない人間ではない。

今回20周年を記念して、ご担当者の、
「この先を行く特別な講座をひらきたい。
表現力をつけたい気持ちはあるものの、
そもそも自分に伝えたいことはあるのか、
と悩む人も多く、その人たちに、
自分を貫くテーマを発見したり、
相手の心に響くように伝えるコミュニケーション力を
つけたりできる場を提供したい。」
という志に共感しました。
2時間×12コマで、
文章表現の本格的な基礎づくりから始まって、
相手に伝わる表現、社会に説得力を持って書く、
さらに、自分にしか書けない主題を発見して書く!
までを責任を持ってサポートします。
ひとりでは気づけない自分の潜在力も、
多彩な仲間とともに引き出しあえるから開花します!
表現を通して他の受講者と心底通じ合える
「感動」の授業です。
心を揺さぶる文章を書きに、ぜひ、来てください。

あなたには書く力がある。

●詳細・お申し込み・お問い合わせは、すべて
こちらのページから
(株)宣伝会議 教育事業部 担当:小林Tel.03-3475-3030まで
*「ほぼ日」へのお問い合わせはしないでください。
*コラムの感想メールでお問い合わせはしないでください。


表現して人とつながる勇気のレッスン!



『理解という名の愛がほしい。』
河出文庫

会社を辞めた私がツラかったのは、まわりが
平日の昼間うろうろしている
無職のおばさんと見ることだった。

それまで仕事をがんばって経験を積んできた
他ならぬ私をわかってほしい。

この発想・考え・想い・感性が、
かけがえなく必要とされたい。

理解という名の愛がほしい。

「理解されたいなら、自分を表現しなきゃだめだ。」

やっとそう気づいた私は、
インターネットの大海原で
人生はじめての表現へ漕ぎ出した。


山田ズーニーワークショップ満員御礼!

いったんウェイトリストを締め切ります。

2017年6月開講したワークショップ型実践講座
「伝わる・響く!言葉の表現力をつける」
にたくさんのお申込みをありがとうございました。

大好評で即日満席、
2期、3期、4期と増設するも追いつかず、
1年待ちのウェイトリストのみ受け付けておりましたが、
現在までに12期分のお申込みがあり、
2年待ち以上の方が出てくる見込みが強くなりました。

責任を持って対応するため、
ここでいったんウェイトリストを締め切ります。

言葉の表現力をつけたいと
申し込んでくださった方々の想いを大切に
受け入れを進めてまいります。

 

●この講座に対するすべてのお問い合わせはこちらへ。

お問い合わせ先 
毎日文化センター東京 TEL03-3213-4768

http://www.mainichi-ks.co.jp/m-culture/each.html?id=699

2018年以降、東京開催、詳細未定、1年待ち。

*「ほぼ日」へのお問い合わせはしないでください。
*コラムの感想メールでお問い合わせはしないでください。

 

ワークショップ型実践講座
「伝わる・響く!言葉の表現力をつける」

――3回で一生ものの書く力・話す力が育つ

書くことによって、人は考える。
自分の内面を言葉で深く正しく理解する。
そのことにより、納得のいく選択ができるようになり、
意志が芽生える。

さらに、

言いたいことを、相手に響くように伝えられるようになる。
インターネット時代に、広く社会に
説得力を持って自分の考えを発信できるようになる。

書く力=想い言葉で表現するチカラを鍛えれば、
自分を知り、自分を表現することができる。

自分の想う人生を、この現実に書いて創っていける。

あなたには表現力がある。

山田ズーニーワークショップ型実践講座、
2017年6月東京で開講しました!


「おとなの小論文教室。」を読んでのご意見、ご感想を
ぜひお送りください
題名を「山田ズーニーさんへ」として、
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注:講演など仕事の依頼メールは、
上記アドレスに送らないでください。
山田ズーニーのtwitter(@zoonieyamada)に
直接ご連絡いただくか、
山田ズーニーの本を出している出版社に
連絡先をお問い合わせのうえで、
ご依頼くださいますようおねがいします。


★出演情報などお知らせのあるときは
 山田ズーニーのtwitter(@zoonieyamada)にも掲載します。



『半年で職場の星になる!
 働くためのコミュニケーション力』
 ちくま文庫

あなたが職場の星になる!コミュニケーション術の決定版。
一発で信頼される「人の話を聞く技術」、
わかりやすい報告・説明・指示の仕方、
職場の文書を「読む技術」、社会人としてメールを「書く技術」。
「上司を説得」するチカラ、通じる「お詫び」、クレーム対応、
好感をもたれる自己紹介・自己アピールのやり方。
人を動かし現場でリーダーシップを発揮する表現力から、
やる気が湧き・上司もうなる目標の立て方まで。
この1冊で仕事のフィールドで通じ合い、チームで成果を出していける!
自由はここにある!


ラジオで、山田ズーニーが、
『おかんの昼ごはん』について話しました!

録音版をぜひお聞きください。
「ラジオ版学問ノススメ」(2012年12月30日~)
 インターネット環境があれば、だれでもどこからでも
無料で聴けます。
 聴取サイトは、http://www.jfn.co.jp/susume/
 (MP3ダウンロードのボタンをクリックしてください)
 または、iTunesからのダウンロードとなります。


ほんとうにおかげさまで本になりました!
ありがとうございます!


『おかんの昼ごはん』河出書房新社
「親の老い」への哀しみをどう表現していいかわからない
私のような人は多いと思います。
読者と表現しあったこの本は、思い切り泣けたあと、
胸の奥が温かくなり、自分の進む道が見えてきます。
この本が出来上がったとき、おもわず本におじぎをし、
想いがこみ上げいつまでもいつまでも本に頭をさげていました。
大切な人への愛から生まれ、その先へ歩き出すための一冊です。



『「働きたくない」というあなたへ』河出書房新社
「あなたは社会に必要だ!」
ネットで大反響を巻き起こした、おとなの本気の仕事論。
あなたの“へその緒”が社会とつながる!



『新人諸君、半年黙って仕事せよ』
―フレッシュマンのためのコミュニケーション講座(筑摩書房)
私は新人に、「だいじょうぶだ」と伝えたい。
「あなたには、コミュニケーション力がある」と。
            ――山田ズーニー。



『人とつながる表現教室。』河出書房新社
おかげさまで「おとなの小論文教室。II」が文庫化されました!
文庫のために、「理解という名の愛がほしい」から改題し、
文庫オリジナルのあとがきも掲載しています。
山田はこれまで出したすべての本の中でこの本が最も好きです。



『おとなの進路教室。』河出書房新社
「自分らしい選択をしたい」とき、
「自分はこれでいいのか」がよぎるとき、
自分の考えのありかに気づかせてくれる一冊。
「おとなの小論文教室。」で
7年にわたり読者と響きあうようにして書かれた連載から
自分らしい進路を切りひらくをテーマに
選りすぐって再編集!



▲文庫版でました!
 あなたの表現がここからはじまる!

『おとなの小論文教室。』 (河出文庫)


ラジオ「おとなの進路教室。」
http://www.jfn.co.jp/otona/

おとなになっても進路に悩む。
就職、転職、結婚、退職……。
この番組では、
多彩なゲストを呼んで、「おとなの進路」を考える。
すでに成功してしまった人の
ありがたい話を聞くのではない。
まさに今、自分を生きようと
もがいている人の、現在進行形の悩み、
問題意識、ブレイクスルーの鍵を
聞くところに面白さがある。
インターネット、
ポッドキャスティングのラジオ番組です。



「依頼文」や「おわび状」も、就活の自己PRも
このシートを使えば言いたいことが書ける!
相手に通じる文章になる!

『考えるシート』文庫版、出ました。



『話すチカラをつくる本』
三笠書房

NHK教育テレビのテキストが文庫になりました!
いまさら聞けないコミュニケーションの基礎が
いちからわかるやさしい入門書。


『文庫版『あなたの話はなぜ「通じない」のか』
ちくま文庫

自分の想いがうまく相手に伝わらないと悩むときに、
ワンコインで手にする「通じ合う歓び」のコミュニケーション術!


『17歳は2回くる―おとなの小論文教室。III』
河出書房新社


『理解という名の愛が欲しいーおとなの小論文教室。II』
河出書房新社


『おとなの小論文教室。』
河出書房新社


『考えるシート』講談社


『あなたの話はなぜ「通じない」のか』
筑摩書房</small



『伝わる・揺さぶる!文章を書く』
PHP新書

内容紹介(PHP新書リードより)
お願い、お詫び、議事録、志望理由など、
私たちは日々、文章を書いている。
どんな小さなメモにも、
読み手がいて、目指す結果がある。
どうしたら誤解されずに想いを伝え、
読み手の気持ちを動かすことができるのだろう?
自分の頭で考え、他者と関わることの痛みと歓びを問いかける、
心を揺さぶる表現の技術。
(書き下ろし236ページ)



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