- 田中
- そもそもなんで台湾ですか?
- 天野
- 来る途中考えたんだけど、忘れた!(笑)
- 田中
- (笑)
- 天野
-
考えていたのよ、
なんだろうなと思いながら…
もともとはね、あまり台湾と関係のない人間でした。
中国語を勉強した時に、台湾に行こうと思ったのが
最初のきっかけでした。
- 田中
- 中国語を勉強したかった理由は何ですか?
- 天野
- お勤めしてて、まあ、先がないと思いました。
- 田中
- ほう。
- 天野
-
文系で、手に職つけても外国語しかないけど、
中国語を勉強しようと思って、台湾に行きました。
それまでに台湾旅行の機会があって、
町のコンビニとか、西門町とか、実際行ってみて、
「あ、ここなら入り込めるな」と思いました。
言葉は分からないが、なんか大丈夫と感じたのは
大きいかったですね。
- 田中
- それまでは台湾関連のものは見なかったんですか?
- 天野
-
台湾映画は見ていましたよ。
評論や歴史系の台湾関連の本も多少は読んでいました。
ビジネスでごく普通の語学留学だったので、
ベースは映画や旅行などであると思いますが、
別にカルチャーとは関係なかったです。
中国語もゼロからなので、最初はほぼ英語でした。
- 田中
- それで何年いましたか?
- 天野
-
前後で4年ぐらいですね。
面白かったし、居心地はよかったので。
- 田中
- 居心地はよかったんですか?
- 天野
-
多分それは人間関係だと思います。
割と友達もできたし、台湾でごはんを食べに行くと、
初日から「名前なに?」「お前学生か?」とか聞かれて、
同じごはん屋さんに3回行ったら大概の素性とか、
少なくても、奥さんと彼女がいるかどうかは知られます。(笑)
- 田中
- (笑)
- 天野
-
年齢なんて知られて当たり前ですよ。
逆に新鮮に感じたと思います。
日本にいたら、そういうのはないし、
もう少し遠慮がちだと思います。
台湾で普通の人間関係をみると、
友達とか、お店のおじちゃんおばちゃんとか、
話す限り、思ったことは言う、
疑問に思ったことも言いますね。
- 田中
-
確かにそうですね。
天野さんは語学留学だったけど、留学期間中に
台湾カルチャーに触れることはありましたか?
- 天野
-
冗談を言い合えるぐらい、
中国語の会話は全然問題なくなったけど、
ちょっと物足りないと思いました。
普通はそこで帰るとか、仕事し始めたりするけど、
「更にレベル上げるにはどうするか。」と先生に聞くと、
「本を読めばいいじゃないか。」と言われました。
それで小説、新聞記事、評論とかをちゃんと読んで、
「台湾の本面白いじゃん!」と思い始めました。
そこは意外と分水嶺でしたね。
- 田中
- そうなんですね。
- 天野
-
映画は映画で好きだったので、
台湾の友達と一緒に映画を見に行って、
そのあとは色々話していたわけですよ。
今はネットもあるけど、日本では映画を見て何かを
盛り上がるのはなかなかなかったですね。
どっちかというとしゃべりたいし、
ずけずけ言うタイプなので、
台湾だと割と困らない、日本だとその時点で困ります。
- 田中
- (笑)なるほどです。
- 天野
-
これがいわゆる台湾カルチャーに出会うまで…
長いよー今日は!倍あるもん!(笑)