- 田中
- 天野さんは今後の活動について、何か考えていますか?
- 天野
-
つまらない答えになってしまいますが、現状維持ですね。
今はちょうどルーティンで回している時期なので、
本を出して、作家などをお招きしてイベントをやりますが、
「今これ行けるな」というのは全然ないですね…
田中さんは次なにやりますか?
- 田中
-
『LIP』はずっと「台日系カルチャー」を
キーワードにしていて、「日台系カルチャー」だと、
今まで少しアジアを下に見ている感じと
変わらないと思ったからです。
- 天野
- ちょっと一方通行になっているからね。
- 田中
-
はい、ですので、次号の『LIP』では、
今までやってきた「台日系カルチャー」とは何だったのかを
もう一度まとめようと、アーカイブするのが次のテーマですね。
- 天野
- なるほど、確かにやった方がいいかもしれないですね。
- 田中
-
『LIP』は台湾に住んだことがないですね。
あえて住まないことにして、
月に一回は必ず台湾に行きます。
「まれびと」の視点を大事にしたいですね。
例えば、今着ているこの服も台湾のおじさんの服なんです。
胸のところにタバコを入れるポケットもあって、
こういうのがすごくカッコいいと思うけど、
台湾人に言うと驚かれますが、外の人間だからこそ、
台湾の面白いものを持ってこれると思います。
僕はいつも「日常に台湾を」をキーワードにしているように、
事務所とかも台湾の雑貨が多いですね。
- 天野
- なるほどね。なんか新しくやりたいテーマってありますか?
- 田中
-
次に僕自身がやりたいと思っているものですが、
今、台湾特集は増えていますが、
全部女性目線じゃないですか?
男目線の台湾をやりたいですね。
- 天野
-
ほう、なるほどね!
台湾バイクのすべてとか、軽トラの秘密とかね。(笑)
絶対面白いですね。期待しています。
- 田中
-
はい、あとは、今は日本も台湾も
カルチャー系やライフスタイルがほとんど、
グッドボーイ、グッドガールなんですよ。
- 天野
- ああ、分かります。
- 田中
-
「いい暮らし」とかではなく、
すこしバッドカルチャー、
かと言って、不良というわけでもなく、
もうすこし上質な暮らしじゃない、
ストレートな部分が台湾にいっぱいあって、
そこに色んな学ぶものがあるのではないかと思います。
- 天野
-
いいですね、楽しみにしています。
今日はありがとうございました。
- 田中
- ありがとうございました。