銀座にやってきて、
まず目にしたのが、和光の時計塔。
思っていたよりも、高い位置にあったので、
見上げて思わず「ほぉ〜」と声をだしてしまう。
ふっと、
ジブリの映画『魔女の宅急便』を思い出した。
キキがはじめて街に訪れたときに、
時計塔の文字盤の窓から、おじさんが顔を出して
「魔女とはめずらしいな」というシーン。
和光の時計塔の文字盤に、窓はないみたいだけど、
あの場面みたいに、ひょっこり顔をだして、
あそこから銀座の街を眺めたらどんな気分だろうと思う。
さて、ぼんやりしている場合ではない。
スマートホンを確認すると、
さっそく『遠隔案内メール』が届いていた。
まずは腹ごしらえ。
東銀座の『アメリカン』で、
顎がはずれるほどおいしいタマゴサンドを食せ。
BY しおり
お店の名前はわかったものの、
行き方は書いていない。
自分で調べろということかな。
それにしても、これだと、
“案内”要素が欠けてるような。
地図をみつつ、東銀座へ向かう。
銀座を行き交う人たちは、
やっぱりどこか上品で、おしゃれな方が多い。
キョロキョロしながら、てくてく歩いて行くと。
あ、あれは、有名な、
歌舞伎座だ!すごい!本物だ!!
修学旅行できたのだろう学生さんや、
外国からの旅行者さんたちにまざって、
パシャリ。ああ、ちょうど雲がかかって影に・・・。
着物姿の方が、するりと中へ入っていくのを見て、
そのあまりに自然な風景にどきっとする。
歌舞伎公演も、いつか行きたいなあ。
歌舞伎座の裏手にまわる。
するとすぐに目的のお店を発見。
『喫茶アメリカン』。
なんだかかわいいお店の外観。
お店に入って、メニューを見ると、
サンドイッチの種類がたくさんある。
パストラミビーフ、たまご、ツナ、
ハムチーズ、ハンバーグなどなど。
しかし、迷うことなく、
遠隔案内メールの指定通り、
タマゴサンドを注文。
待ってる間、
他のお客さんを見回してみる。
お皿の上の様子がおかしいことに気がついた。
「ん〜?」と首をひねっていたら、
店員さんがタマゴサンドを運んできてくれた。
どーん!
予想はしていたけど、
それを超えるわがままボリューム。
わたしの知ってるサンドイッチじゃない・・・。
- 店員さん
- 食パン一斤分ですからね〜。
- こまり
- 一斤ですか!?
とりあえず、持ってみる。
はい、もちあがりませんでした。
パンの分厚さもさることながら、
具のタマゴサラダの量もすごい。
ひるんでいても仕方がないので、
両手でつかんで、顎がはずれるほどに
大口をあけて、ぱくり。
なにこれ、めちゃくちゃおいしい!
パンはふかふかでもっちり。
タマゴサラダはマヨネーズの量がちょうどいい。
おいしい、どんどん食べられる・・・!
途中で、コーンスープとサラダをはさみつつ、
夢中で一個をぺろり、完食。
するとそのタイミングで、店員さんが
コーヒーを持ってきてくれました。
- 店員さん
- 残りのひとつ、お持ち帰りされますか?
- こまり
- はい。
お客さんのほとんどが、
1つ食べて1つ持ち帰るのだそうです。
たしかに、一個食べたらもう
おなかいっぱいになります。
こんな感じで、サンドイッチで
ぎゅうぎゅうになったパックを
ホッチキスでとめさせていただきました。
お土産をもっているみたいで、
なんだか楽しい。
おなかも満たされて、
銀ブラ、再開です。