黒猫の「黒太郎」と
キジトラの「キジ美」は
1年ほど前から
我が家の庭の常連客です。
昼寝をしていったり、
窓越しに家の中をじっと見ていたり、
どうやら居心地がいいみたい。
とても仲良しで、
人なつっこい2匹です。
黒太郎はおとなしいけれど、
小さく「ナッ」と鳴きながら走ってきて
おなかをゴロンと見せます。
キジ美は自己主張が激しく
撫でてくれとニャーニャー鳴き、
いつでもゴロゴロのどを鳴らしています。
この2匹の耳には違いがありました。
4つ並んだ耳のうち
黒太郎の左耳だけ、
ちいさくV字にカットがされています。
ボランティアの方によって不妊手術が済み、
地域で見守られている
「地域猫」であることの印でした。
ちなみに
黒太郎は“メス”だったことも、
あとからわかりました。
一方で
キジ美が「耳カット」されていないこと、
つまり子猫をうむ可能性があることが
わたしはずっと気がかりでした。
うまれる子猫は絶対かわいいけれど、
そんなことは言ってられないくらい
野良猫の妊娠、出産、子育てには
危険がともないます。
どんどん増えてしまうこと。
病気や事故の可能性があること。
処分されてしまうコもいること。
母猫1匹が、
一生涯で100匹産むこともあると
聞きました。
知ってはいたことですが、
2匹が庭にやってきてから
よりリアルに感じるようになりました。
でも、今までは考えるだけで
なかなか行動できませんでした。
2匹の日常は変わりなく
いつもかわいい顔を見せてくれるから、
危機感がなかったのかもしれません。
しかし、ある日をきっかけに
わたしも野良猫のために
動いてみることを決めました。
キジ美に子猫がうまれていたことを知ったのは
今年の10月です。