バイトちゃんとは、気がつけば毎日のように連絡を取り合っていて、
一時期は、週1回は当たり前、
多い時には1週間毎日、会い続けることまでありました。
でも今は、お互いの環境が変わり、
2週間に一度、会うか会わないかくらいのペースになっています。
会わなくても仕事ができるのは良いけれど、
そう言えば、以前、週1回のペースで集まっていた時には、
「やっぱり、会って話すとちゃんと伝わるからいいね。
ネットで話すより、決まるのもあっという間だしね!」
と、お互いに話していたことを思い出しました。
その、たくさん会って、話をして、
ということができなくなって、
逆に、会わなくてもなんとかなる、という
真逆の状況に変化してしまったから、
というのもあるかもしれません。
今回、今まで聞くきっかけが無かった質問を思い切ってしてみることで、
バイトちゃんが、
どんなことに喜びを見出しているのか、
どんなことに寂しさを感じていたのか、
どんなことを望んでいるのか、
私が想像していたのとは少し違う感情を抱いていた
ということがわかりました。
でも、そもそも、
バイトちゃんは、ポジティブシンキングの人。
私は、ネガティブ思考の人。
バイトちゃんは、人を嫌いにならない人。
私は、つい、人の嫌なところを見つけちゃう人。
バイトちゃんは、考えるより先に動く人。
私は、石橋を叩いて叩いて、やっと渡る人。
性格が、全くの正反対なのです。
そりゃあ、わかりっこないはずなのに、
5年間も一緒にがんばれた理由は何なのでしょう?
それはきっと、
私にとって、バイトちゃんが、
尊敬してやまない人、だからです。
控え目なバイトちゃんのことだから、
「大袈裟ですよ!」って言われるかもしれないけれど、
それでもやっぱり、
私が変わるきっかけと、私が持っていないパワーを、
与え続けてくれるからです。
少し話が逸れますが・・・
私は、今年の初めに、
実家の家業を継ぐために、地元に移住することがほぼ決まっていました。
本心では帰りたくなかったのですが、
両親が私に継がせたいと思っていることに応えなければならない、
という現実を前に、揺らぎながらも決めたことでした。
ところが去年、私の地元で行われた本のイベントに
いか文庫として参加し、初めてその活動を目の当たりにした父が、
「思っていたより、だいぶ頑張っているんだな」
と、驚いたのだそうです。
そしてそれが理解してもらうための大きな一手となり、
継ぐことも、移住することも、一度白紙に戻りました。
だから今なおこの東京に残れているのは、
紛れもなく、いか文庫のおかげであり、
一緒にがんばってくれた、バイトちゃんのおかげです。
他にも、バイトくんをはじめ、
それはそれはたくさんの方々に支えられてきたので、
その全員の名前をここに書き連ねたいくらいなのですが、
それでもやっぱり、一番の代表は、バイトちゃんです。
バイトちゃんがいなければ、
いか文庫は絶対に存続することはできなかったし、
今後もできないと、断言できます。
人生は、山あり谷ありだから、
この先どうなるかはわかりません。
でも、「希望」と「想像力」を持って動けば、
何でも「リアル」にすることができる。
そう教えてくれるバイトちゃんと、
これからも一緒に楽しくやっていきたいです。
そして、私からは、店主として、
もっとバイトちゃんを喜ばせることがしたいなぁとも、
改めて、思っています。
いか文庫、本日は閉店なり。
明日また、皆様のお越しを、
”エアで”
お待ちしております。
↑一番最近の、バイトちゃんと私(店主)
(ありがとうございました!)