もくじ
第1回ちゃんと大人になれているかな? 2017-12-05-Tue
第2回うなぎのはなし。 2017-12-05-Tue
第3回仕事のはなし。 2017-12-05-Tue
第4回将来のはなし。父親のはなし。 2017-12-05-Tue
第5回結婚のはなし。 2017-12-05-Tue
第6回不安のはなし。家族のはなし。 2017-12-05-Tue
第7回大将との話を終えて。 2017-12-05-Tue

1994年生まれ。学生です。
水泳、空手、チェロ、生徒会活動、
シンガーソングライター、広告会社のインターン。
今日まで色々なことに挑戦してきました。
今度は「書くこと」に挑戦します。
よろしくお願いします。

大将!大人ってなんでしょうか?

大将!大人ってなんでしょうか?

担当・川西

第5回 結婚のはなし。

大将
だいぶ前に、店に来て紹介してくれた彼女とはどうなの?
うまくいってる?
わたし
はい。もうすぐ付き合って4年が経ちます。
大将
おお!仲良いのが一番だよ。
わたし
そうですよね。ちょうど、そんなことを聞いてもらったので
大将に「結婚」とは何かを伺う時間にしたいのですが…。
大将
なんだそれ(笑)仕事の話、関係ないじゃん(笑)
わたし
(笑)。お願いしますよ。
大将
いやあ…まあ、よくこんな男と結婚してくれたと思う。
普通はこういうところに嫁いでくれないよ?
そりゃ大変だもん。土日も休めないし、
家事もやらきゃいけないし、店の仕事もあるからね。
わたし
そうですよね。色々なことやられてますもんね。
じゃあ、今まで聞いたことなかったですけど
そもそも、いつ、どこで奥さんと出会ったんですか?
大将
勘弁してくれよ(笑)
わたし
おねがいします!!
大将
26歳ぐらいのときだったと思うんだけど、
修行を終えて、この店に帰ってきて
親父とおふくろと仕事してたんだけど退屈だったんだよ。
そんな時に修行してた店の当時の親方から連絡がきてさ。
「お前の店、水曜日が休みだろ?今、俺は新宿のとある
うなぎ屋に務めてるんだ。暇だったら手伝いに来いよ。
お小遣いあげるから」って言われて、行ったわけ。
そうしたら、その店で嫁さんがアルバイトしてたんだ。
それで知り合った。
わたし
おお。なんかいいですね。
大将
偶然といえば偶然だけど、嫁さんにしてみたら
変な男にひっかかっちゃったなっていう(笑)
わたし
いやいや、そんなことないですよ(笑)
大将
ほんと人生はどうなるか分からないよ。
その出会った頃なんて俺はもう半分、
結婚することを諦めてた頃だったからね。
わたし
え、そうだったんですか?
大将
知り合いに「いい人いるから」って紹介されたりも
したんだけど、合わなかったな。
それに「はい分かりました。」って、紹介で
自分の人生に関わる大事なことを決められたくないじゃん。
わたし
ああ、そうだったんですね。
大将
うん。とはいえ28、29歳の頃は相当悩んだよ。
「俺、このまま独身かな。」みたいな。
山岳部の仲間はどんどん結婚するし。
わたし
ああ、そうなんですか。
大将はおいくつの時、結婚されたんですか?
大将
いつだったっけな…。33歳だ。
自分の仲間のなかでは一番遅かったよ。
わたし
へえ。結構、長いことお付き合いされてたんですか?
大将
そうでもないよ。3年ぐらいかな。
わたし
平日はもちろん土日も働かれてるわけですよね。
デートする時間あるんですか?
大将
あるよ(笑)その時、彼女はまだ大学生だったから
合わせてくれるんだ。俺も忙しいとはいえ
午後8時半には閉店するから、時間は作れるよ。
少し飲みに行ったりね。
わたし
ああ、なるほど。
大将
そうそう。付き合って最初の頃はそんな感じだった。
それで彼女が大学を卒業して、就職して
ある程度、時が流れてそろそろかなっていうときに
結婚しようって決めた。だから時間はかかったかも。
わたし
はあ。そういう経緯が。初めて会った時に
「俺、この人と結婚する気がする!」みたいな
直感を感じたりするものなんですか?
大将
いやあ(笑)それはなかったよ(笑)
わたし
じゃあ、どういうきっかけで
「この人と結婚しよう」って思うんですか?
期間ですか?なにか転機が訪れるとか?
大将
まず俺はとことん話さないとダメだね。
あと雰囲気。漠然としてるけど
雰囲気が合うか合わないかは大事。
食べ物の嗜好も。これもしっかり合った方がいい。
あと映画やコンサートなんかを見て一緒に
「これは面白かったね」って思えることかな。
感性が同じでないと一緒にいてもつらいよね。
わたし
それ、すごい分かります。
大将
そういったところの積み重ねだったかも。
意外とスムーズにはいかない(笑)
いろんな話聞くから、あくまで俺の場合だけど。
わたし
そうなんですね。
じゃあ、お付き合いされていくうちに
例えば、何十回も一緒にご飯を食べて
この人と嗜好が合っているなって感じると
「この人と結婚しようかな…」みたいに思うと?
大将
うん。「そうそう。そうだよね」っていうのが
重なっていかないと心がときめかないし、
そういう気持ちにならないよ。
だって、この先ずっと生活していくんだから。
ましてや、俺はサラリーマンのように
どこかにお勤めに行くわけじゃなくて
ずっと一緒だから。
ばっちり自分と合ってると思える相手じゃないと
将来、自分がつらくなるなっていう判断が
あったのかもしれない。今、考えるとね。
わたし
なるほど。そんな女将さんに出会えたのは素敵ですね。
いいなあ。
大将
こんなこと聞かれるまでじっくり考えたことなかったよ(笑)

(つづきます。)

第6回 不安のはなし。家族のはなし。