家族を守るための仕事
担当・髙橋元紀
岩手県紫波郡紫波町。
盛岡と花巻のちょうど中間にあるこの町に
明治14年創業の餅屋があることはご存知でしょうか。
その屋号を『高福』といいます。
136年目を迎えたその店は3代目である祖母と4代目の母が切り盛りし、
細々と、堅実に、家族だけで経営しています。
母の代からは、家の餅を使った料理を振る舞う喫茶店をはじめ、
地元紙やTVに取材されることもしばしば。
地元の憩いの場となっています。
しかしそんな中、5代目はというと東京のIT企業で働いている様子。
26歳の5代目になるはずだった男は、
どうやら店を継ぐべきかたたむべきか、悩んでいるみたいです。
日本でも事業継承・後継者不足がひとつの社会問題になっていますが
冷静に振り返れば、自分がそのど真ん中にいるとは……。
136年の歴史を背負う店のこれからについてのお話です。