ようやく20本台まで減らすことができた、 「ほぼ日」の総虫歯本数。 どうやら波に乗ってきたのか、 虫歯ゼロ運動を推進する健革連のみならず、 治療メンバーのムードも高まってきている。
そんななか、メインの虫歯治療をよそに、 なぜか脇道にのめり込んでゆく、 風変わりなメンバーが2人。 紹介しよう。
親知らずな先輩(みちこ) 数カ月前、親知らずを抜く際に 読者まで巻き込んで大騒ぎした結果、 親知らずについては やたらと先輩風を吹かすようになる。
ジャンボな後輩(タナカ) このたび、ライオン歯科さんで 初めて親知らずを抜くことになった、 親知らずの初心者。 「チョコモナカジャンボ」が大好き。
いったいどんな脇道なのか、 学園で繰り広げられる、彼女らの日常をのぞいてみよう。
きわめつけは、これよ。 「夫が、大学病院で親しらずを抜きました。 朝10時からの手術でしたが、1時間経っても、 いっこうに抜ける気配はありません。 指導医の『どうする?』の声に 新米医は『‥‥ダメです!』と。 2時間やって‥‥ダメ?すると、指導医の先生が 『乗りなさい!』 乗る? 上に? 『しつれいします』 夫の上には馬乗りになった新米先生。 しかしそこからまたまた30分経過‥‥ 『抜けません!』『代わりなさい!』 指導医の先生は、少し重かったそうです。 そしてものすごい形相だったそうです。 『ちくしょー、けっこうかてーな!? おりゃー!』 ぼりぼりぼりぼりぼりー!(1本抜けた) 『よーしやったー!』 自慢げに歯を見せる先生。 残される夫。歯を見て感想を言い合う先生がた。少しして、 『さー、あと3本あるぞ、がんばれ!』 指導医の先生&他の先生は (たぶん)お昼ご飯に行ってしまいました。 残された空腹の新米先生と 1本だけ抜けた空腹の患者の夫は仰向け+馬乗りで 「うおー! ぼりぼりぼりー!? うおー! ぼりぼりぼりぼりー!』と、? さらに3時間を費やしたのでした」 (みーしゃさん) ‥‥あら、あんた、どうしたの?
虫歯がないがゆえに、親知らずのみに心を奪われた二人。 虫歯退治には貢献しなかったが、 そのがんばりは記録にとどめておいても、よいであろう。
わたしたちの闘いはつづく――。
どの程度までを「軽いむし歯」というかが 問題ですが、 見たところ明らかな欠損が認められず、 ものを噛んだときや 冷たい水に触れたときなどに 痛みや違和感のない初期の虫歯には、 フッ化物の塗布などの予防処置と 保健指導をした上で、 定期的に予防処置を含む経過観察を行うことが 一般的です。 これは、1990年代以降の研究で、 初期のむし歯の場合、 数年経過後に、 10〜15%程度は症状が進行していたのに対して、 30%前後は健全な状態に回復していたという報告が 多かったことによります。 ライオン歯科衛生研究所 目黒診療所 眞木吉信院長
なるほど、なるほど。 みなさんも、歯に関する悩みや疑問など、 なにか聞いてみたいことがあったら、 件名を「歯のしつもん」として postman@1101.com まで、メールでお寄せください。
いただいた質問のなかから われわれ健革連がみなさまを代表して質問し、 このコーナーで紹介していきたいと思います。