ほぼ日では、
どんな人たちがはたらいているのだろう。
インターン生がインタビューしました。

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チャンスや機会に出会える場所。

ほぼ日でどんなことをしていますか?

 

「読みものチーム」というところで、
有名無名問わず、人の話を聞きに行って、
インタビューの形にまとめています。
基本的には、
自分たちがおもしろいと思ったものを、
「こういう、おもしろい人がいます」
というように紹介していくんですけど、
それって、他の媒体では
なかなかできないことなんです。
例えば、とあるおじいさんのパンク直しの話なんて、
ふだん、ほかのメディアではあまり出てこない。
ただ、ほぼ日でそういうものを紹介すると、
読んでくれる読者がいる。
自分たちが真剣に作ったものに対して、
真剣に読んでくれる人たちがいるっていうことは、
とても幸せなことだと思います。
ほぼ日、とくに僕の所属している読み物チームでは
自分のやりたいことを見つけるところから問われるので、
厳しくもあり、それ以上に、楽しくもあります。

 

ほぼ日に入ったきっかけを教えてください。

 

前職では、ファッション誌の編集部にいました。
そこで、ファッション企画の他に
毎月本屋に行って、3、4冊、
おもしろそうな本を買ってきて書評を書く、
という書評欄の担当をしていたんです。
あるときに、ほぼ日が最初に出した
『オトナ語の謎』っていう本を見つけました。
その本を見たときに、
「好きなことを本にしている出版社があるんだな」
と思って、うらやましくなったんです。
こんな自由な本を作ってる出版社があるんだ、と。
それから1、2週間後ぐらいにほぼ日を見てたら
募集してたんです、編集者を。
で、入ってみたら入ってみたで
楽しい以上に、最初は厳しかったです。
読み物の企画会議で、
ぜんぜん、企画が通らなくて。
あせればあせるほど、企画会議に通そう、
先輩のオッケーをもらおうという企画に
なっていたんですね。
で、あるとき気づいたんです。
「本気でやりたいと思えるテーマじゃないと
通らないんだな」と。
そのあたりは、まあ、
ほかの会社と変わんないのかもしれないけど、
でも、本気でやりたいと思ってるなら、
わりと、何でもできる
やれることの幅が大きいっていうことは
あるかもしれないです。

 

おしごとで一番忘れられない思い出はなんですか。

 

そうだなあ。
俳優の柄本明さんの取材をしたときに、
「やっぱり人の話を聞くことは面白い」と思えた。
インタビューを編集するときって
当たり前に、語尾を整えたりとかするわけですよ。
憧れていて話を聞きに行った人が
何かの弾みで
ぶっきらぼうな口調になっちゃったものを整える。
読者に乱暴な印象を与えないように。
それが編集作業の、ちいさな仕事なんです。
で、柄本さんは、すごく
ぶっきらぼうな言い方をする人なんです。
だけど、その語尾を直しちゃうと
柄本さんの言葉じゃなくなっちゃったんです。
柄本さんの顔が、ぱっと消えると言うか。
この人の言葉は
「編集の都合」とか「紙幅の都合」なんかで
簡単に変えられないと思ったんです。
つまり「俳優の言葉」というものは
特別なものだなと思いました。
そして、このことがきっかけで
いろんな俳優さんにインタビューしていく
俳優の言葉」という連載を立ち上げました。
このときの柄本さんの取材は
それ以降の自分の仕事のやり方にも
だいぶ影響を与えてくれているものです。

 

ほぼ日を一言で言うとどんな会社ですか。

 

チャンスや機会に、そこら中で出会える会社。
そのうえで、自分が自分として
普通にいられる会社じゃないかなと思います。

(取材/西村 構成・文/白神)

2021-02-09-TUE

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