ロータスシリーズ編 3つのアイテムが仲間入りして、 ロータスのラインナップが完成しました。

《2019年春夏の〈O2〉はこんな感じです》

〈O2〉のレディスTシャツやロングTシャツなどに
使われている生地「ロータス」は、
なめらかな着ごこちと、ひと目でわかる品のよさが魅力。
いまやすっかり〈O2〉を代表する
素材の1つになりました。
この5月には、さらにあたらしいアイテムが仲間入りして、
「ロータスシリーズ」のラインナップが完成します。
デザインしてくださった、
「グランマ ママ ドーター」の宇和川恵美子さんと、
2019年春夏のロータスシリーズを紹介します。

宇和川 恵美子(うわがわ えみこ)

セレクトショップの店長、バイヤーを皮切りに、
海外ブランド向け素材の企画・プロデュース、
アパレルブランド製品の企画・生産などの業務を経て、
2010年、自身のブランド
GRANDMA MAMA DAUGHTER を設立。
ユーザー目線を反映した、
ゆきとどいた製品づくりで人気を博している。

スリーブレストップ
宇和川
1枚で外に着て出られるノースリーブTシャツを
イメージしてデザインしました。
あまりにもインナー然としたかたちだと
ハードルが高いので、すこし肩幅を広めにして、
肩から脇のくりも女性が気にならないようにしています。
――
1枚で着られるようなノースリーブって、
わりとよくあるんですか。
宇和川
あんまりない気がします。
インナーに使うリブ素材でできてるような
タンクトップはたくさんあるんですけど、
Tシャツタイプでノースリーブっていうのは、
実は見かけないです。
――
丈はわりと短めですか?
宇和川
はい、短かめにしています。
つぎに紹介する「アンサンブルカーディガン」を
いっしょに着たときにバランスがいいようにしました。
――
じゃ、それを見てみましょう。
アンサンブルカーディガン
――
ノースリーブをつくろうっていう話になったとき、
夏、エアコンで冷えたりもするし、
共地でカーディガンがあったらいいということで、
リクエストをさせていただきました。
宇和川
このくらいうすい生地で
はおりものをつくったことがなかったので、
ペラペラにならないかなっていう不安があったのですが、
意外とこの生地はハリもあって、だいじょうぶでした。
――
アンサンブルだからといっておなじ色にしなくても
着られますよね。
宇和川
はい、組み合わせはいろいろ考えられると思います。
なかに着るインナーも、かならずしも
ノースリーブじゃなくていいですし。
――
そうですね。
宇和川
ワイドTシャツなら丈感がちょうどだし、
ベーシックTシャツなら裾をインしてしまえば。
ロングTシャツだと袖がカーディガンから出ますが、
それはそれでかわいいと思います。
――
あとはVボーダーの上に重ねたら、いい感じでしたよね。
袖が出てもイヤじゃない感じ。
宇和川
はい、かわいかったです。
ユニサイズTシャツ
――
昨年の夏、レディスTシャツをつくったときに、
このロータスの生地感がすごく魅力的だから、
男性でも着たい人が、けっこういらっしゃって。
それに応えましょうということで、
大きめのサイズをつくりました。
宇和川
レディスベーシックTシャツのデザインを
メンズサイズに落とし込みました。
このシリーズ共通の特徴として
太めのバインダー襟というのがあるんですけど、
襟ぐりがレディスよりせまいので、
そのままの幅だとシワが寄りすぎるんですね。
レディスサイズはバインダー襟の幅が2.7センチですが、
ユニサイズに関しては2.5センチにしています。
――
シルエットはメンズ用につくられているんですか?
宇和川
そうです。
レディスサイズは、完全に女性の体型に合わせていて、
そのままのバランスで大きくすると、男性は着づらいので。
――
逆にでも、女性がこれをビッグシルエットで
着るっていうのはアリな気がしますね。
宇和川
はい、アリだと思います。
――
試着したら、すごく気持ちよかったです。
生地の存在感もあるし、ぼくも着たいです。
レディスロングTシャツ
――
昨年の秋に出たロングTが、この春にもリリースされます。
宇和川
今回、袖丈を3cmくらい短くして、7分丈にしています。
――
うめだ阪急でやった「生活のたのしみ展」の出張巡回展で、
初期のサンプルを見本として置いてたんですが、
その袖丈が製品より短かったんです。
で、ご覧になったお客さまが口々に、
「こっちやったら買うのに」って(笑)
宇和川
見るだけでわかっちゃうんですか。
――
わかるっておっしゃってましたね。
とにかく袖は短めのほうがいいってことが、
身にしみてわかりました。
レディスベーシックTシャツ
レディスワイドTシャツ
――
この2つについては何も変えていません。
これでアイテムは出そろったんですが‥‥
宇和川
カラーバリエーションで悩みましたね。
――
〈O2〉は「新定番」っていうのがテーマにあるので、
色も「今年はこの色」みたいに
あんまりころころ変えないほうがいい気がして。
宇和川
でも、去年とおんなじに見えちゃうと、うれしくない。
そのへんでぐるぐるしていましたね。
――
ポイントはアイスグレーでした。
去年、すごく評判がよくて、残すか残さないか‥‥。
宇和川
残したほうが、もし去年のTシャツを持っている人が、
あらたにカーディガンをほしいと思ったときに、
色を合わせられていいんじゃないか‥‥。
――
でもそうすると、
白ははずせないし、紺もつくらないわけにいかない、
とか考えていくと、ほぼ昨年と同じようなカラバリに‥‥。
宇和川
いったいどうしたら、っていう(笑)
――
結局、紺をやや明るめのインディゴっぽい色にして、
アイスグレーは残すことになりました。
宇和川
紺はくらべると、だいぶちがいます。
そして、おとなっぽいTシャツをイメージした、
モカを新色としてくわえました。
――
その4色でいく話になりかけてたんだけど、
もうちょっと別な色がほしいということで、
カーディガンとスリーブレストップだけ、
モカをやめてピーコックブルーという色にしました。
こういう感じになります。
宇和川
あざやかな色が1つあると、ポンと華やぎます。
――
これで、半袖が2種類、7分袖のロングT、
スリーブレストップ、カーディガンと、
ロータスのラインナップがそろいました。
宇和川
バリエーション豊富ですね。
――
はい、なんかこの子たちは、
〈O2〉の顔になっていくような気がします。
宇和川
そう言っていただけてよかった。
2年めができてうれしいです。
新定番をつくるっていう課題って、
すごくむずかしいと思っていたんですけど、
継続できたので、ちょっと安心しました。
――
はい、お客さまに支持されてこそ継続できるので、
その意味では、ほんとうによかったです。
今年もよろこんでもらえるといいなぁ。

(おわりです)

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