落としたり、ぶつけたりしないようにお取り扱いにはじゅうぶんご注意ください。「ほんとにだいじなカレー皿」は粘土から作られている、一枚一枚が手づくりの「陶器」です。ガラス質が多く含まれている量産型の陶器や硬質な磁器に比べて、もろく欠けやすく、デリケートな器だといえます。一般的な陶器と同様、落としたり、ぶつけたりすると欠けや割れを生じますので、ていねいにお取り扱いくださいますようお願いいたします。
かたちや大きさ、焼き色に個体差があります。また、使っていくうちに、味わいを増していきます。一枚一枚、ろくろを回して手作りし、焼き上げている「ほんとにだいじなカレー皿」は、かたちや大きさ、焼き色などにわずかですが、個体差があります。高台と、「ほ+土」の手書きロゴの入っている高台裏の一部分をのぞいて、全体には釉薬(ゆうやく:焼成後にガラス質になる「うわぐすり」のこと)がかかっており、その表面は、焼成後、素地(粘土)との収縮率の違いから、こまかな「ひびわれ模様」が生じます。これを「貫入」(かんにゅう)といい、味わいのひとつとなっています。陶土にはもともと鉄分が含まれており、土の自然な味わいをだいじにする土楽では、過度に鉄分を取り除くことはしていません。そのため、焼成しているときに鉄分が溶け、黒っぽく浮き出ているところがあります。ひとつひとつ、違った表情であることをお楽しみいただければと思います。また、いずれも長くお使いいただくうちに、次第に色合いが変化します。特に淡い色の「灰釉」は色の濃淡が変わったり、貫入のひびの線に沿って黒っぽくなるなど、はっきり変化がわかります。陶器の味わいとして、お楽しみください。
すこしですが、水分を吸収します。釉薬のかかっていない部分と、貫入から、ほんのすこしですが、水分が染み込みます。この特徴は、長くお使いいただくうちに色合いを変化させていき、味わいをふかめていくというよさもありますが、洗った後、しっかり乾燥しないうちに収納したり、洗いおけにつけたままにしておくと、吸収した水分が、においやカビの原因になることもあります。こちらも「お使いになるときに」「洗いかた」「メンテナンス」の項目をよくお読みいただけたらと思います。
ピンホール(小さなへこみ)があります。釉薬がかかっているところに1ミリほどの小さなへこみが見られます。これは釉薬をかけたときに生地についたほこりや素焼き時に燃え残った有機物が1200度という高温で本焼きされることで穴となり、小さな凹みとなる「ピンホール」という現象ですこれも、手作りの陶器の味わいのひとつとしてお楽しみください。
食器洗い乾燥機と電子レンジはO.K.直火での使用はお控えください。食器洗い乾燥機に入れる際は、他の器とぶつからないように気をつけていただければだいじょうぶです。電子レンジでもお使いいただけます。ただ、ガスレンジなど直火でのご使用はお控えください。器の温度が急激に変化し、ひびや割れの原因になる可能性があります。
「欠け」や「ひび」が入っていないかチェックしてください。「ほんとにだいじなカレー皿」は、「土楽」さんが、ていねいにチェックを行い、欠けやひびのないものをお送りするようにしています。とはいえ、陶器は「ワレモノ」のため、運送中に、欠けやひびが入る可能性もあります。お手元にとどきましたら、お使いになる前に、欠けやひびがないか、よくご確認ください。
水またはぬるま湯で洗ってください。欠けやひびがないことを確認したら、水またはぬるま湯で洗った後、やわらかい布で拭いて、風通しのよいところで、器のウラ面を上にして乾燥させてください。
高台(こうだい)のざらつきが気になるときは器を安定させる器のウラ側の台の部分である「高台」(こうだい/糸底ともいう)は、釉薬がかかっていない、素焼きになっています。ざらつきが気になる方は、サンドペーパーや別の食器の高台を合わせて、円を描くように、やさしくすりあわせるとなめらかにすることができます。
使う直前に、水通しを。毎回、10分ほど器を水につけてからどうぞ。「ほんとにだいじなカレー皿」は水分が染み込みやすいため、煮汁やスープなど水分が多い料理を盛るときはとくに、盛る前に器を10分ほど水につけておきます。こうすることで器に水が浸透し、料理を盛ったときに、煮汁やスープが器に染みこむことを防ぎ、カビの原因をつくりません。
直火でのご使用はお控えください。また、オーブンをお使いの際は、温度管理にお気をつけください。できたての、あつあつの料理を盛るのは大丈夫ですが、ガスレンジなどで直火にかけることはひびや割れの原因になりますのでお控えください。オーブンでお使いになる際は、急な温度変化を与えるとひびや割れの原因になるため、冷たい具をあたためるようなことはなさらないでください。あつあつの料理を盛った後、低めの温度のオーブンに入れ、ゆっくり加熱してください。また、取り出すときは器がたいへん熱くなっておりますので、やけどにご注意ください。
残った料理は早めに別の容器に移してください。保存容器としてお使いになるのはおやめください。また、残った料理をそのままにしておくと、料理のにおいが器に移ってしまいますので、早めに別の容器に移すようにしてください。
やさしくていねいに洗ってください。油汚れがある場合は軽くふき取り、中性洗剤とお湯を使ってやわらかい布やスポンジで、ていねいに洗うのがおすすめです。クレンザーや、硬い金属たわしで力を入れてこすらないでください。すすぎは、水またはぬるま湯で。
洗った後は完全に乾かしてください。洗った後はやわらかい布で拭き、器のウラ側の高台までしっかり乾くように、ひっくりかえして、風通しのよい場所でよく乾かしてください。水分を持ったまま収納するとカビの原因になります。
長時間のつけ置き洗いは、おやめください。洗いおけに長時間つけておくのはおやめください。ほかの食器とぶつかって、ひびや欠けができたり、においやカビの原因になります。
食器洗い乾燥機はお使いいただけます。他の器や食器洗い乾燥機の部品とぶつからないように気をつけてくだされば、まったく問題なくお使いいただけます。
まず、24時間、器を水につけて、たっぷり水を含ませます。
その後、酸素系漂白剤を入れた水、もしくはぬるま湯につけます。
汚れが落ちたのを確認して、流水ですすぎ、乾燥させてください。
よく乾いたことを確認し、通気性のよい場所に収納してください湿ったままの状態で収納するとカビの原因になります。よく乾かしたあと、通気性のよい場所に収納してください。長期間しまっておく必要があるときは、おとどけしたダンボールに、新聞紙などにくるんでしまい、湿気の多くない場所に置いてください。
他の食器をできるだけ重ねないでください。材質の違う食器を重ねて収納すると、出し入れの際に、ぶつかって欠けたり、ひびが入る原因になることがあります。取り扱いには十分に注意してください。