飯島さんと道歩さんの「ほんとにだいじなカレー皿」でふだんのごはんをスタイリング!

フードスタイリストの飯島奈美さん、
そして土楽の福森道歩さん。
ふるい友だちでもあるふたりに、
いろんな料理を「ほんとにだいじなカレー皿」に
盛りつけてもらいました。
出身は「和」ですけれど、
洋にも中華にも使えますし(もちろんエスニックも!)
ほかのうつわとの組み合わせもたのしいカレー皿。
みなさんのふだんのごはんの盛りつけの
ヒントになったら、うれしいです。

【その1】冷製豚しゃぶ、春雨サラダ、なめこの冷たいスープ(道歩さん)

「ほんとにだいじなカレー皿」「中のカレー皿」
「ひとくちカレー皿」を
それぞれ使ったスタイリングです。

スタイリングのポイントは「高さ」。
「灰釉」の「ほんとにだいじなカレー皿」に
盛っているのは、冷製豚しゃぶですが、
たっぷりのキャベツのせん切りの上に、
なるべく高さを出すように
冷やした豚しゃぶをのせて、
ラー油を効かせたタレをかけました。
テーブルについたときの景色が、
とてもきれいなんです。

そして、豆もやしやニラ、キクラゲを使った、
ナムル風ともいえる春雨サラダ。
「灰釉」の「中のカレー皿」に盛りました。
なんでもないおそうざいのようですが、
温泉たまごと、さいごにのせたミョウガで
高さをだしています。

なめこの冷たいスープは、
「アメ釉」の「ひとくちカレー皿」に。
これは高さとは逆に、「深さ」がポイントです。
こんぶとかつおのすっきりした透明な出汁に、
しずかに沈むなめこ。
ちょっと不思議なムードが出ますよね。
こんなふうに、ちいさなスープ皿としても使えるんですよ。

ランチョンマットは和風のものを使いました。
マットの色味やデザインを替えるだけで、
またずいぶんとムードがかわります。
ぜひためしてみてくださいね。

【その2】鶏の唐揚げのトマトあんかけ(飯島さん)

からりと揚がった鶏の唐揚げに、
真っ赤なトマトを炒めたあんをかけました。
ちょっと酢豚のような酸味が
ごはんのおかずにぴったりの一品です。
使っているお皿は、
「アメ釉」の「ほんとにだいじなカレー皿」。
深い黒が、額縁のようになって
料理をひきたてていますよね。
「ほんとにだいじなカレー皿」は、
どのサイズも、中心にむかって
ゆるやかに深くなっているので、
こうした「あん」ものでも、広がりすぎず、
さいごまできれいに食べられます。

ランチョンマットは、
すっきりとした北欧テイストのもの。
和風と北欧風って、意外と相性がよいのです。

【その3】いんげんの中華炒め(道歩さん)

干しエビと炒めた中華風のいんげん炒め。
「ちょっと、これをつまんで飲んでいてね」
と、まとめてドンと出して、
おつまみっぽくとりわけてもらう、
そんな設定でつくりました。

盛りつけたのは「灰釉」の「中のカレー皿」、
銘々皿に使うのは「ひとくちカレー皿」です。
濃い緑と、うすい緑の対比がとてもきれい。
とりわけ用の大きめの木の匙がよく合っています。

【その4】グリーンカレーそうめん(飯島さん)

おそうめんを、エスニックスタイルで。
「灰釉」の「ほんとにだいじなカレー皿」や
「中のカレー皿」に盛ったそうめんと薬味を、
「ひとくちカレー皿」にとりわけて食べるスタイルです。
ちいさなテーブルクロスを、
あえて大きなテーブルに、
2人用のランチョンマットのように使っています。

アジの干物で出汁をとり、
グリーンカレーペーストで仕上げたスパイシーなつゆ。
深さのあるうつわなので、
安心してたっぷりかけて、どうぞ。
食べるときは、薬味とつゆとめんを
よくかきまぜてから、いただきます。

ちなみに、カレーのつゆを入れたポットは、
「アメ釉」とそっくりの色
(雰囲気がぴったり!)ですけれど、
飯島さんがフィンランドで買った、
アラビア社のヴィンテージものなんですよ。

【その5】たこの青海苔フリット、ベーコンとアボカドの洋風かき揚げ(道歩さん)

イタリア風のフリット(フライ)を、ふたつ。
フォークで食べる、洋風のおつまみです。
テーブルクロスを北欧風にして、
白ワインも脚のあるグラスで。
「ほんとにだいじなカレー皿」は、
こんなスタイリングにもちゃんと寄り添うのです。

タコの青海苔フリットは、てんぷら風に、
「灰釉」の「ひとくちカレー皿」の上に
油とり用の懐紙を敷いています。
カラリと揚げているので、なくても大丈夫なのですが、
こうしたほうが、ちょっとおもてなし感が増します。

そして、ベーコンとアボカドの洋風かき揚げは、
これでひとかたまり(大きい!)。
「アメ釉」の「ひとくちカレー皿」
いっぱいに盛りましたが、
ひとりにひとつでなく、
ここから取り分けてもいいですよね。

【その6】スペアリブカレー(道歩さん)

道歩さんのつくるカレーの具材は、
ごろごろ野菜とスペアリブ。
もちろん「ほんとにだいじなカレー皿」に盛りました。

みどり色の「灰釉」と、黒の「アメ釉」、
これから購入を検討というかたも、
すでに両方お持ちのかたも、
どちらを使おうかなと迷うところだと思います。
「アメ釉」は、きりっとした額縁効果で
料理をひきたててくれますし、
「灰釉」は、こんなふうに、やさしい雰囲気で
料理に、ほっとするような、
あたたかみのある印象を加えてくれます。
両方そろえておくと、
この写真のように、メインを「灰釉」、
副菜は「アメ釉」というふうに、
全体のトーンであそぶこともできますよ。

ところで使っているスプーンは、
ノリタケカウンティスの洋白銀器ですが、
残念ながら現在欠品中。
「ほぼ日」から再生産のお願いをしていますが、
工場が閉鎖ということで、最後の生産になるそうです。
目処が立ったら、「ほぼ日」でおしらせしますね。

【その7】じゃがいもごはんのビーフカレーとにんじんサラダ(飯島さん)

まるでさつまいものような色のじゃがいもが
ごろごろと入ったまっしろなごはんに、
濃い色のおとなっぽいビーフカレー、
そして赤や緑のピクルス。
「アメ釉」の「ほんとにだいじなカレー皿」は、
やはり、こういうときに、かっこいい!
そもそも飯島さんの料理にはいろんな色や素材を、
ひとつにまとめてくれるちからがあるのですけれど、
「ほんとにだいじなカレー皿」は、でしゃばらず、
うしろにも引かずに、「おいしい景色」をつくります。
つけあわせのにんじんサラダも、
真っ赤な色が「アメ釉」の黒のなかで
とてもきれいに映えていますよね。
(黒い粒は、レーズンです。)

「ほんとにだいじなカレー皿」は、
もともとカレーのためにつくられたお皿。
底面から縁にかけての立ち上がりの曲線を工夫して、
スプーンで「さいごのひとつぶ」までごはんがすくえる、
そんなかたちをしています。
深さもあるので、ごはんとカレーをたっぷり入れても、
流れ出す心配がないんですよ。

【その8】シナモンロール(飯島さん)

飯島さんがフィンランドで教わってきたという
シナモンロール。
映画「かもめ食堂」をごらんになったかたは、
おわかりですよね。
そう、あのシナモンロールです!

フィンランドのおもてなしのスタイルは、
こんなふうな甘いパンをたっぷりと、
一皿にどっさり盛って出すことが多いのです。
「ほんとにだいじなカレー皿」なら、
「おひとついかが」と、お皿を手にとって回すときにも、
ホールド感がしっかりしているので、
うっかり落としてしまう心配もすくないですよ。
(でも、落としたら割れますから気をつけて!)

また、陶器は適度に水分を吸いますから、
焼き立てのトーストなどにも適しています。
むかし、白洲次郎さんが、朝食のトースト用に、
土楽の福森雅武さんにお皿をつくってもらった、
という話もありますし、
ちょっと意外ですが、その福森さんも朝食はパン派。
土楽のうつわと洋食は、じつは相性がいいのですよ。

  • 道歩さんとshiiboさんの「ほんとにだいじなカレー皿」にインド家庭料理を盛りつけました。
  • お料理を盛るコツ クリック!
  • これが、福森家での使い方。 クリック!
  • 京都・美山の食材と土鍋料理の会におじゃましてきました。
2014-09-17-WED