※この記事の取材は2015年におこなったものです。
樹脂のメーカー。
樹脂を使って、空間構成に携わるお仕事を
されています。
たとえば、お店のショーウィンドウや、
ディスプレイ、売り場に使われる什器、
展覧会の展示用什器などを、
アクリル樹脂で作られています。
近年は、自社の商品開発にも力を入れていて、
御徒町の商業施設「2k540」では
「トウメイ」という実店舗もやられています。
これは、「トウメイ」の代表作。
美術館や水族館で見かけたことがある方も
いらっしゃるかもしれません。
▲中身はもちろん、販売機である外側のマシンも、
益基樹脂で作っています。
「EARTH PIECE」というシリーズで
カラフルな樹脂でできたパーツを組み立てると、
生き物ができるおもちゃのガチャガチャです。
こちらは、水族館の展示用に作られた、
アクリル製クリスマスツリー。
▲水槽を重ねたもの。上から水が落ちて、循環している
インスタレーションです。
「アクリルは、実はガラスよりも透明で、
ガラスよりも強く、軽く、
扱いやすいものなんですよ」
と教えてくださったのは、益基樹脂・吉田崇さんです。
水族館にある大きい水槽も、ガラスではなくて、
アクリルでできているんだそうです。
持って、お出かけしたい
「ほぼ日のティーテーブル」は、
どんな素材で作ったらいいか?
ガラス? ガラスは重い?
と、いきついたのが、アクリルでした。
アクリルといえば、と益基樹脂さんに、
「こういうものを作りたいんです」とご相談をして、
今回の製品が完成しました。
ほぼ日のティーテーブルの作り方
カット
透明のアクリル板を、一枚一枚、丸くカットします。
▲カットした後は、手で触っても危なくないように、キレイにみがきをかけます。
▲みがき後。ツルツルです。
印刷
「My favorite spot」はシルクスクリーンで、
4版のプリントをします。
▲こちらが、シルクスクリーンの機械です。1色ずつ、刷って、乾燥、刷って乾燥‥‥と、
4色の印刷をします。
「Patchwork」は、UVプリントという印刷方法で、
プリントをしています。
▲UV印刷をしているところ。ちょっと、日焼けマシーンのよう。
▲これが、UV印刷をしたものです。このあと、さらに白いUVシルク印刷をほどこします。
▲ここに白いUVシルク印刷をすることで、パッチワークの柄がハッキリと見えるようになります。
加工
印刷したアクリルに、白い底面用の薄いアクリルを貼り付けます。
そのあと、裏側に、同じアクリルでできたパーツを取り付けます。
完成、梱包
一枚ずつ、梱包し、完成!
機械と人の手によって、一枚一枚作られた、
アクリルのティーテーブル。
お部屋に置いたり、壁に飾ったり、たのしんでいただけますように。