ある分野を深く、深く研究する人がいます。
その人たちは世間一般に「研究者」と呼ばれ、
おどろくべき知識量と、なみはずれた集中力と、
子どものような好奇心をもちながら、
現実と想像の世界を自由に行き来します。
流行にまどわされず、批判をおそれず、
毎日たくさんのことを考えつづける研究者たち。
ほぼ日サイエンスフェローの早野龍五は、
そんな研究者たちを敬意を込めて
「オタクですよ(笑)」といいます。
世界中のユニークな研究者と早野の対談を通じ、
そのマニアックで突きぬけた世界を、
たっぷり、じっくりとご紹介していきます。
小林誠先生ってどんな人?
小林誠(こばやし・まこと)
1944年生まれ。理論物理学者。
専門は素粒子物理学。
名古屋大学理学部物理学科卒業、
名古屋大学大学院理学研究科修了(理学博士)。
「高エネルギー加速器研究機構」の
理事・名誉教授を歴任後、
2008年に特別栄誉教授に就任、現在に至る。
「日本学術振興会」の学術顧問、
「名古屋大学素粒子宇宙起源研究機構」の機構長。
これまでに数々の受賞歴があり、
2008年には文化勲章、ノーベル物理学賞を受賞。