私はけっこう偏食で、
オムライスが好きだからと
オムライスばかりを食べたり、
毎日餃子でもいいと思っていたりする。
けれど、それがこと『MOTHER2』を始めると急に、
今日は「クロワッサン」を食べたから、
明日は「ハンバーガー」を食べたい、などと言い出す。
「やぎバターがゆ」という
食べたことのない食べ物だって食べてみたいし、
レストランへ行って「シェフのおすすめ」を
注文するのもいい。
『MOTHER2』は
食べ物に関するゲームでは決してない。
やろうと思えば、お店で食べ物を一切買わずに
クリアすることだってできてしまう。
言わば道草的な、なくたっていいようなものなのに、
『MOTHER2』に登場する食べ物は、いちいち魅力的だ。
ただゲーム画面に文字が表示されているだけなのに、
実際に食べたわけではないのに、
どうしてこうも惹きつけられるのだろう。
この魅力には、何か秘密があるに違いない。
食べ物のことばかり考えながら、
『MOTHER2』をプレイし、その秘密を探りたい。
(続きます。次は「バターロールとカラス」)