たとえば今日はお休みで、
すっきり朝早く目覚めたら
雲ひとつない青空が広がっている。
そんなとき、「うれしい」と感じます。
焼きたてのカレーパン、
寒い日の肉まん、
土曜の昼の焼きそば、
微熱の夜のホットレモン。
これも、けっこう「うれしい」。
予定がない日の雨の午後、
友達と遊んだ帰り道、
露天風呂でホッと一息、
高速道路から見た夕日。
こうした日常の「うれしい」を、大切にしたいと思っています。
でも、「◯◯がうれしい」と並べたてることはできても、
「うれしい」そのものをうまく言葉で表すことができません。
たとえばインターネットの辞書で
「うれしい」を調べてみるとこうあります。
“物事が自分の思い通りになって、満足だ、喜ばしい。
自分にとって良いことが起き、愉快で、楽しい。”
これでは「うれしい」の一面だけを語っていて、
どこか足りない気がします。
うーん、「うれしい」ってなんだろう?
「うれしい」について、教えて下さい。
顔を上げ、ふと周りに目をやると、
いろんな方法で「うれしい」をつくりだしている人がいます。
自分だけで悩むのではなく、素直に聞いてみる。
そこから、「うれしい」の糸口が見つかるかもしれない。
株式会社スマイルズ代表 遠山正道さん、
画家 狩野岳朗さん、
カフェ「Shingostar LIVING/cox」店主 伊藤信吾さん、
ブックコーディネーター 内沼晋太郎さん、
デザイン会社「文鳥社」代表 牧野圭太さん。
個人的に、この方は「うれしい」をつくっている、
この方の「うれしい」が好きだ、と思う5名にご協力いただき、
以下の質問にお答え頂きました。
《「うれしい」についての3つの質問》
1.あなたはどんな時に「うれしい」と感じますか?
例えば、最近あった「うれしい 」を教えてください。
2.「うれしい」に出会う、または「うれしい」をつくるために、
ふだんから意識されていることはありますか?
3.「うれしい」を言葉で表すと、どんなふうになりますか?
パッと浮かんだ単語でも、文章でも結構です。
これらの質問を通じて、
みなさんは「うれしい」をどんな言葉で表すのか。
5名の「うれしい」を通じて、この連載を読んでくださる方が、
自分にとっての「うれしい」を考えるきっかけになれば幸いです。
「うれしい」ってなんだろう?
さっそく、はじめていきましょう。
《第2回に続きます》