カフェには、たくさんの役割と魅力があります。
ひとりで、ふたりで、大勢で集う。
コーヒーを飲む、軽く食事をとる、
お酒とおつまみがある店だってある。
そんなカフェの中でも、いつでも新しい驚きをもたらし、
たくさんの人に「うれしい」を手渡しているのが、
茨城県つくば市にあるShingostar LIVING/coxです。
《Shingstar LIVING/cox
(シンゴスター・リビング/コックス)プロフィール》
2004年より、茨城県つくば市で蔵を改装した
ギャラリーショップ兼カフェ「Shingstar LIVING」をオープン。
http://shingoster.com
2015年7月敷地内に食事棟としての「cox(コックス)」がスタート。
つくばのみならず、遠方からもたくさんの人が訪れている。
僕はだいたい2ヶ月に一度はつくばにいき、
その際は必ずShingostar LIVINGに立ち寄っています。
とくにcoxはとても清らかで、光の入り方が美しい場所です。
おいしいコーヒーをいただき、雑貨を手に取るときに、
またここに来れて「うれしい」と、いつも感じています。
大好きな店の店主は、どう「うれしい」を考えているのだろう。
店主の伊藤信吾さんに、聞いてみました。
《「うれしい」についての3つの質問》
Shingostar LIVING/cox 店主 伊藤信吾
1.あなたはどんな時に「うれしい」と感じますか?
例えば、最近あった「うれしい 」を教えてください。
お客様にありがとうと言われたことです。
2.「うれしい」に出会う、または「うれしい」をつくるために、
ふだんから意識されていることはありますか?
チームワークです。
誰にやれと言われたことでもない事業です。
自分たちの生き様をみせる場であった場所を
スタッフとその思想(というと大仰だが)を共有する、
ひいてはお客様と共有することができたときに
心の底からうれしいと感じます。
また、街を見る視点と自分の店を見る視点。
この街にどんな店があると市民は幸せなのか(マクロな視点)と
自分はどんな店がやりたいのか(ミクロの視点)
を大事にしたいと思っています。
3.「うれしい」を言葉で表すと、どんなふうになりますか?
パッと浮かんだ単語でも、文章でも結構です。
出すもの(料理やドリンク)に影響するのではないかと感じています。
作り手の温度が受け手に伝わる、
そのような環境づくりに日々試行錯誤したいと思っています。
(前の質問にかさなりますが)熱量につながる気がします。
「うれしい」をつくるために、
誰にやれと言われたことでもない事業を行う。
そして、街と店、どちらの視点も大切にする。
この言葉に至るまでの道のりや、
背景にあるものの重みを感じ、
すこしピリっとした緊張感を覚えます。
お店で感じていた清々しさや気持ち良さは、
この思想が元となり、積み重ねられている。
そして「うれしい」は、形あるものにして誰かに届けることができる。
Shingostar LIVING/coxの場合は、
場所や料理、ドリンクになって現れます。
自身の仕事や生活に置き換えてみるとどうでしょう。
「うれしい」をどんな形にして、誰に届けるのか。
大切な投げかけを受け取った気持ちになります。
背筋をすっと伸ばして、次回に続いていきましょう。
《第4回に続きます》