まああなた、なになに?それなあに?
これはどうなってるの?
どこで見つけたの?
え?なんでこの色?
あなたしか、着こなせないわねえ。
おっもしろいわあ。
世の中のあらゆる美しいものを見て
ご自身が選び抜いた上等なものだけに囲まれているであろう
とっても素敵なマダムが、こうおっしゃった。
そうか、わたしの格好は、あなたが見てもおもしろいのか。
わたしの目を見て真剣に
「あなたのその格好を、なぜ発信しないの」と友人に言われ
誰が見るかねえ、と思いながら始めた
躍動感のない棒立ちのインスタグラム。
ブラジルやら、ロシアやら、ケニヤやら、ウクライナやらの
クラブで踊りまくっているらしい
バッキバキなお兄さんや、セクスィーなお姉さんから
ぽちーんとハートが届いたりする。
かと思えば、
日本にお住まいのお会いしたことのないご高齢の男性から、
お褒めのメッセージをいただいたりすることも、ある。
好きな服を好きに着ているだけ、
好きな服だけ、着ている。
だから、
なんでこの服を着ているのか、この服のどこがいいのか
という問いには、比較的しっかりと答えることができる。
なんにせよ、
みんなが喜んでくれてうれしいことよ、という思いが、ある。