コートを買いに行ったとしよう。セーターでもいい。
女性用なら(男性もかしら)、だいたいは同じ型で
「黒・ベージュ・派手な色」が並んでいると思う。
わたしは「派手な色」を選ぶタイプであった。
いや、今でもそうではある。
若い頃は、
週の後半には洗濯済みの洋服がぜんぶ紫になったり
青緑のコートと青緑のマフラーで
ひと冬を過ごすことになりそうな時もあった。
(それでいい気もするが、当時は避けようとしていた)
最近は、そんなことがあまりなく
わたしも落ち着いてきたのかねえ、と思っていた。
そんなこともないけどもねえ、とも、思った。そして考えた。
原因は、紺色である。
ここ数シーズン、紺色を積極的に取り入れていたのである。
なんだか、似合うようになった気がするのである。
わたしは「黒・紺・グレー」を選ぶ場合は黒を選んでいたが
そういう場合、最近は紺色を選んでいるようなのだ。
この紺色が、派手な色と組んでいい仕事をするのである。
もうさすがに、制服のようには見えないのだ。
紺色とのおつきあいから学んだことは
ふっかりしていたり、がさがさしていたりする、
ちょっと野性味を感じる素材を選ぶこと。
そうすると、わたしの場合はいい雰囲気に収まるようだ。
ハイゲージの艶のあるニットや
ビジネススーツのような素材は
今のところ、着こなせそうにない。
差し色として「派手な色」を選ぶように
わたしはいい感じに「紺色」を差していこうと思っている。