行ったことはないし、本当にあるのかすらわからないが、
暑くて、晴れていて、ちょっと乾いていている町の
元はカラフルだったプラスチックの台所用品が売られている
あんまり人がいない青空市場。
洗いざらしの寝間着兼用Tシャツに、
カラフルで目を引く模様のだらんとしたスカートで
素足にテキトーな革のサンダルを履いて、
縄とびの縄を首にかけた子供。
それが、わたしの目標とするコーディネートである。
ただ、わたしは日本に住む中年婦人なので
一応は下着をつけて
着心地のいいTシャツに
寒ければ、上からお気に入りのたらんとしたニットを着て
少しばかり足底筋膜炎なので、
病院で作ったインソールを入れた履き心地のいい革靴を履く。
足底筋膜炎が治ったら、
板に輪っかがついただけのようなサンダルを履くつもりだ。
スカートだけは理想どおり、
カラフルで、目を引く模様で、だらんとしている。
スカートは古着屋で買うことが多い。
上着に比べてカラフルで、見ていて楽しいものが多く
サイズ変更やシルエット変更もやりやすい。
わたし好みの模様のものは
売りにくいのか、ディスカウントされていることもよくある。
外国から来たらしい、
前のオーナーは身長2mだったのかと思うくらいに
細長いスカートも
お胸が破けたふりふりのサンドレスも、
じゃきっと切って、ほどけないように縫って
ウエストにゴムでも入れてしまえば
好きな長さのだらんとしたスカートになる。
古着でよくある好みの「だらん」が何なのかを最近知った。
ポリアミド、という素材だそうだ。
化学よ、ありがとうと思った。