アパレルブランド・デザーティックによる前回の扇子 「the other side of marine」の 「大人っぽいボーダー」というテーマはそのまま、 今年は新たに「白」のバージョンで登場です。 扇面の布は「織り」でボーダーを表現し、 扇骨には「星・雲・ヨット・波・錨」が彫られています。 チャームについているボタンはオリジナルで 長崎の波佐見町にある焼き物工房に作っていただきました。 ※陶器ボタンチャームは付属品として付いてきます。 ※販売は終了しました。 |
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大きな意味でのコンセプトは、
去年の扇子と変わりがないんです。
「和のマリン」。
無地に近いオーソドックスな布に、竹の部分が多い構成。
とくに気に入っていたのが、
扇骨の穴のデザインです。
「星」「波」「船」「いかり」。
この流れがすごくいいと思っていたので、
ことしもそこはそのままの扇子にしました。
ですから、扇子の名前は去年とすっかり同じ
「the other side of marine」です。
シリーズの2(ツー)みたいな感じですが、
2をつけても、はじめて手にする方にはわかりにくいので、
あえてそのまま同じタイトルで。
ことしの違いは、まず色ですよね。
「白にしたい」というのはまず最初に思ったことです。
ぽんと、イメージが浮かんだんです。
白い扇子がふつうに使われているシーンが浮かんできた。
その白も、ただの白ではなくて、
よく見るとストライプの生地なんです。
ストライプを横に使えばボーダーになる‥‥
というのが最初の思いつきでした。
イメージに合う布を探してハンカチ屋さんにも行きました。
最終的には、シャツ生地ですね。
女性ものの薄いブラウスなどで
襟の一部に使われているような布を選びました。
分厚いとたためないとか、
なかなか見つけるのは大変だったんですが、
扇子メーカーさんが見つけてくださって。
途中で思いついたチャームもそうですね。
生地探しで苦労をしているときに
白い焼き物のアンカーマークみたいな
チャームがほしい、というイメージも浮かんでしまって。
それは「ほぼ日」さんが実現の方法を見つけてくれました。
長崎の波佐見焼(はさみやき)だそうです。
これができたときは、すごくうれしかったです。
さわやかな白いシャツの生地に、竹の素材、
そしてやわらかな磁器のチャーム。
ピースフルでやさしい扇子になったと思います。
大人の女性にしっくりくるデザインかもしれませんね。
あとはそう、
いくつか個性的な扇子を持っている人が
サラっとした無地のものも一本ほしいと思ったとき、
選んでもらえるとうれしいです。
洋服のように扇子を着替えるのもたのしいですよね。