おおきい！　とってもおおきい！
届いて拡げたとき、この身幅に、
みなさんはちょっとびっくりなさるかもしれません。

「あんまり苦労話をするのはよくないんですが、
この生地、つくるのに１年がかりなんです」
と、STAMP AND DIARYの吉川修一さん。

素材はリネン、なかでも細番手の上質な糸を探して、
生地を織るところからスタートしています。

白くするための「晒し」の工程は、
琵琶湖周辺の良質な水を使っているそう。

ヨーロッパの水では、
こんなふうにきれいな白を出すのは
とてもむずかしいことから、あえてそうしているんです。

そして織り。細いリネンを密に織るのって、
じつはとてもたいへんで、
たとえば乾燥しすぎた環境ですと
織っているときのテンションで糸が切れるので、
ミストを噴射しながら織ったり、
機械織りであっても
ずっと人が見ていないといけません。

通常の1.5倍の糸を打ちこみ、
そのために目が詰まって硬くなるところを、
仕上げの段階で叩いて柔らかくするという
手のこんだつくり。

だから最初から、麻ならではのくったり感と
ハリ感の微妙なバランスがあるのですね。

そうしてていねいに、ゆっくり織りあげたこのリネンは、
洗っていくうちに、さらにしなやかになり、
シャツとして身に纏ったときも、
けっしてだらしない感じにはなりません。

そんな貴重な生地を、
とてもたくさん使ったこのシャツ。

専門用語で言えば「用尺がたっぷり」です。

この大きさと、素材の効果で、
着た時の「落ち感」がうつくしく、
大柄なかたも、小柄なかたもサマになる
あたらしいシャツができました。

ちなみに合わせはメンズスタイルで、シャツ的。

ちょっとユニセックス感もあるので、
くるみボタンを使うことで
女性らしさを表現しています。

• ▶STAMP AND DIARYのシャツについて、
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