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山田さんは
8月にLLP※を設立されて、
第1号を取られましたね。
※LLPとは、
リミテッド・ライアビリティー・パートナーシップの略で、
有限責任事業組合のこと。
2005年8月1日に民法組合の特例として施行された制度。
企業や専門家の共同事業向きとされる。
くわしくは、経済産業省のこちらのサイトを
ごらんください。 |
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山田 |
一番をとるというのは、
ビジネスの王道ですからね。
一番手、最大手、第1号、を
取れるチャンスがあるなら、
取ったほうがいいんです。
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「とりあえず」でいいから。
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山田 |
ええ。「取っておこう!」でいいんです。
どうなるかは後で考えればいい。
「ほぼ日」は、
ネット新聞界ではナンバー1、
最大手でしょう。
ネット界にメジャー級のコンテンツを出した
最初のメディアでもありますし。
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時期は早かったかもしれませんね。
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山田 |
すごく有名で、
媒体としての箱をちゃんとつくっていて、
だいたい、楽しそうですよ。
職場が楽しそうだというのがいいですね。
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ありがとうございます。
山田さんは、これからの日本が
どういうふうになっていけばいいと思われますか?
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山田 |
このまま行けばいいんじゃないでしょうか。
もっとよくなろうとか、
いまの状態が悪いから一回清算して
新しいものをつくろうという考えが
人間の本能としてあると思うんですが、
いまの日本の世のなかがそんなに悪いとは
僕は思っていないんです。
職業選択の自由があって、
言論の自由があって、戦争がなくて。
このままいけばいいな、と思います。
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日本、けっこううまいことやってるじゃん、と。
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山田 |
そうそう。
貧富の差も、それほど激しいわけではないし。
リセットしなきゃいけないほど
いまの時代はそんなに
ダメだとは思わないです。
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これからも、紆余曲折しながらも、
おおむねよくなっていくといいですね。
山田さんは、起業家としては、
とりわけ堅実な道を
歩んでいらっしゃるようなかんじがします。
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山田 |
もともと経営者をやりたくて
やってるんですけれども、
僕はすごく堅実です。
僕くらいの業務規模では、
従業員が2〜3人いないと変なんですよ。
でもいまは、僕と妻だけでまわしています。
アルバイトもいますが、学生アルバイトで、
時給1500円ですごく優秀な人を集め、
1人で3人分くらい
働いてもらっています(笑)。
でも、僕がめざしたいのは、
糸井重里事務所みたいなところですね。
そういう会計事務所をつくりたいです、
起業家としては。
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どういう部分でそう思われるんですか?
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山田 |
やっぱり、
「利益を生み出すということに囚われずに
利益を生み出す」が、理想です。
正直な話、
利益を生み出そうと思って生み出すのは、
誰でもできるんですよ。
でも、思わずに利益を出すというのは、
ある種、達人の技ですからね。
それはやっぱりトップの力量ですよね。
トップひとりがちがうだけで、
まったく変わりますからね。
それは大企業であってもそうです。
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「ほぼ日」にいて、
世のなかの価値のようなものが
少しだけ変わっていっているのかもしれない、
ということを感じることは、あります。
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山田 |
企業が社会に対して
いろんな働きかけをするのも、流行ですから、
「うちのコミットメントは社会のために
こういう動きを‥‥」
などと、たくさん目標を
あげたりする会社も多いです。
けれども、それもどうなのかな、と
思ったりします。
時代が変われば、そういうことも
変わっていくべきものでしょうし。
自由に動いて、利益を生み出して、
それが何かしら社会のために役立ってるという
糸井重里事務所はすごく理想ですね。
では、ビル・ゲイツになりたい方3名に、
『図解
山田真哉の 結構使える!
つまみ食い「新会社法」』
をプレゼントしましょう。
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みなさん、いま、ビルになれるときですよ。
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山田 |
はやいうちにはじめればはじめるほど、
お金は増えていきますから、
はやめに読んでくださいね。
じゃ、サインを入れますね。
ええと、「ほぼ日」と書いたほうがいいですね。
あれ? 「ほ」ってこれでいいんだっけ?
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ひらがなが、
書けなくなってますか?
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山田 |
たまにないですか?
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漢字はありますが、ひらがなはあんまり‥‥。
ほんとうに、今日はたくさん勉強になりました。
ありがとうございました。
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(おしまい)