あらゆるこういう場所で
最近よく言ってることなんだけど、
万葉集というのは
どういう特徴があるかとか
試験問題として出たら書けるんです。
例えば益荒男振りとか
要素がいくつかあるわけですよね。
だけど、その万葉集の中に
和歌を1つ作ってどこかに挟みこんで、
めくったときに当時の人が書いたのと
紛れてしまうようなものが作れるかといったら、
それは作れないんですね。
技術の部分に
実はものすごい大量の
情報がこめられています。
これからはそこが
本当に重要だと思ってるんです。
例えば、コンセプトなんて
いいか悪いかについては
1発で分かんなきゃダメです。
実際はコンセプトよりも
実現できるかどうかが一番難しい。
実現できないコンセプトを出して
グシャグシャなものができるよりは、
実現できるコンセプトを
確実にいい技術で提供したほうが
本当に感動できるものができますね。
卓さんのデザインをずーっと見てて、
「あ、これ実は彫刻なんだな」
と気がついてから、
また、面白くなったんですよ。 |