春と秋の年2回、
連ドラがはじまるころに掲載される。
ほぼ日名物「連ドラチェック」です!
ほぼ日刊イトイ新聞が誇る、
超弩級テレビッ子、あややが
脚本家、森下佳子さんと
マンガ家、荒井清和さんといっしょに
今季の連続ドラマについて熱く語ります。
ときに本質をえぐり、しばしば昔話に花を咲かせ、
しょっちゅう脱線する、たいへん自由な雑談。
例によって長くなると思いますので、
どうぞのんびりおたのしみください。
進行は、ドラマのことはまったくの素人、
「ほぼ日」の永田が担当します。
味わい深いイラストは、
「沼のハナヨメ」でお馴染み、
「気仙沼のほぼ日」のサユミが担当。
それでは、はじめますよー!
ほぼ日刊イトイ新聞随一のテレビッ子。
どんなに忙しくても録画したドラマは必ずチェック。
毎週発表される視聴率なども無意味に把握。
幼少期から蓄積されたテレビの知識は無尽蔵。
漫画家・イラストレーター。高品質な似顔絵には定評が。
ドラマ、スポーツ、バラエティー番組などが好き。
キャラクターデザインを手がけた
『伊勢志摩ミステリー案内 偽りの黒真珠』が
Nintendo Switch、PS4、Steamで配信中。
脚本家。『JIN-仁-』『白夜行』『義母と娘のブルース』
大河ドラマ『おんな城主 直虎』など、数々の名作を生みだす。
NHK朝ドラ『ごちそうさん』で向田邦子賞を受賞。
新作の『だから私は推しました』も大好評。
- ──
- はい、どんどん、行きましょう。
- あやや
- それではこれ行っていいですか。
『G線上のあなたと私』。
- 森下
- TBS、火曜10時。
- 荒井
- バイオリン‥‥。
『カルテット』的なもの?
- あやや
- と、思うでしょう?
私もこの枠でバイオリンだから、
最初はそう思ったんですよ。
ところが予告編を見たら、
演奏がとても微笑ましい感じで(笑)。
つまり、カルチャーセンターの話だそうです。
- 森下
- とはいえ、バイオリンって、
音出すまでがまずたいへんなんだよねー。
- 荒井
- バイオリンの練習をはじめた
3人の話なんですか。
- あやや
- そうですね。
その3人を取り巻く人間模様。
主演が波瑠さんで、
相手役が、この‥‥福士蒼汰くん、
あ、違う、中川大志くん。
- 森下
- 混ざるよねー。
- あやや
- 失礼しました!
- ──
- いや、正直、ぼくはいまだに混乱します。
- 荒井
- うん、似てますねー(笑)。
- あやや
- このドラマに出るのは、中川大志くん。
『なつぞら』のなつの旦那さんです。
- 荒井
- 一久(いっきゅう)さんです。
- 森下
- 『あまちゃん』じゃないほうね。
- ──
- ぼくは「種市先輩(福士蒼汰)」と
「秀頼(中川大志)」で覚えてます。
- あやや
- 森下さん、いっそのこと、
双子の役とか書いてもらえませんか、この2人で。
- 森下
- ‥‥その話も前にしたような。
- あやや
- ははははは。
- 森下
- でも、混乱するよねー。
この枠、いま『Heaven?』やってるんだよ。
で、福士蒼汰くんが出てて、
つぎがこの『G線上のあなたと私』で中川大志くん。
あれ? また出るの? って思っちゃう。
- あやや
- そうなんですよ、そうなんですよ。
- 森下
- と思ってたら、TBSの金曜10時
『4分間のマリーゴールド』は、
福士蒼汰くんなんだよね。
- 荒井
- いやぁ、もうわけがわからない(笑)。
- 森下
- みんな好きなのはわかるけど、
なんか決まりがあるんですか。
こういう顔を置かなければいけない、
みたいな(笑)。
- ──
- いま好かれる顔の系統なんでしょうか(笑)。
- あやや
- じゃ、多重人格の役ってどうですか?
- 森下
- 多重人格なんだけど、
本人同士じゃない、っていうこと(笑)?
ややこしい!
- あやや
- 役者自体が変わるんですよ。
- ──
- ちょっとおもしろいね。
- あやや
- ふつう多重人格の役って、
ひとりの役者さんが
いろんな人格を演じ分けますけど、
同じ人物を、別の人格で、
中川大志くんと福士蒼汰くんが演るっていう、
そんなミステリー、森下さんお願いします。
世間も混乱してるから、いっそ共演させようっていう。
- 荒井
- でも、よく見ると違うんですよ。
- ──
- そりゃそうだ!
- 森下
- はははははは。
- あやや
- あははははは、荒井先生(笑)。
- ──
- 荒井先生、ダメだそれ、おもしろい(笑)。
- あやや
- 「よく見ると違うんですよ」って(笑)。
- 荒井
- いや、違うんですよ、よく見ると。
- ──
- いや、そりゃ違いますよ、違う人なんですから。
- あやや
- あはははは、やめてー。
- 荒井
- 言い方がわるかった(笑)。
違うなとわかるようになると、
ぜんぜん違うっていうことです。
- ──
- あれですね、よく似た双子も、
見分けがつくようになると
ぜんぜん違うっていう。
- 荒井
- そうです、そうです。
声とかけっこう違うんですよね。
福士蒼汰さんは意外と
声が太いんじゃないかな。
- あやや
- で、前後しましたが、主演は波瑠ちゃんです。
『あさが来た』すごくよかったですけど、
その後、なかなか代表作がないような。
- 荒井
- でも、ハズレてもないんですよね。
- 森下
- そうですね。
だから、なんというか、
あえてチャレンジとかはしない感じですよね。
- 荒井
- そうですね。波瑠さんは
『ルパンの娘』みたいなことはやらないかな。
- 森下
- やらない(笑)。
- あやや
- その点、深キョンのチャレンジ精神たるや!
- ──
- 出た、あやちゃんの深田恭子さん好き。
- 荒井
- 波瑠さんも、もうすこし
勝負に行ってもいい気がするんですけどね。
まあ、深キョンほどじゃなくても(笑)。
- あやや
- 深キョンはつねにチャレンジ。
- 森下
- 深キョンは、ああなりたくてああなったのか‥‥
そのへんは、どうなんだろう。
- あやや
- あのね、じゃあ、深キョン評論家から。
‥‥言ってもいいですか?
- 一同
- 言うんでしょ?
- あやや
- 深キョンは‥‥‥‥
ああなりたくてああなってますね。
- 荒井
- ふはははは。
- ──
- 深キョンは、
「ああなりたくてああなってる」。
- 森下
- 本人の意思なのね(笑)。
- あやや
- 間違いありません。
深キョンは、ああなりたくてああなってます。
- 荒井
- まぁ、本人がヤだったらやらないでしょう。
- あやや
- でも、深キョン、すごくないですか?
ドロンジョ様になってみたり、
急にサーフィンはじめてみたり。
話題、てんこ盛りじゃないですか。
で、いまは「ルパンの娘」ですよ。
あれはもう、完全に、
ああなりたくてああなってますよ。
- ──
- じゃあ、波瑠さんも、リスクを恐れず、
ああなることを望めばあの道もあるってこと?
- あやや
- うーーん、それはない。
- ──
- ないのか(笑)。
- 荒井
- まぁ、波瑠さんは望まないだろうなという気が。
- 森下
- その道は深キョンのためだけの道だから。
- あやや
- つまり、
深キョンはああなりたくてああなってるけど、
波瑠さんはああなりたくないのでああなってない。
- ──
- 深キョンの話はそのくらいにして、
ドラマの話をしてください。
- 荒井
- これはマンガが原作なんですね。
- あやや
- いくえみ綾さんのマンガです。
というと、同じ波瑠さんが主演を務めた
『あなたのことはそれほど』
を思い出しますけど。
- 荒井
- 『あなそれ』ですね。
『あなそれ』って、ヘンなドラマでしたよね。
- 森下
- ドラマがヘンっていうか、
東出昌大くんがヘンだった(笑)。
- あやや
- いわゆる「怪演」でしたね。
- 荒井
- この『G線上のあなたと私』も、
ああいうこじれた感じの話になるんですかね。
- 森下
- まあ、もつれはするでしょうけど、
あれほどドロドロした感じには
ならないんじゃないでしょうか。
- あやや
- ヒューマンドラマみたいですけど、
なんか、明るい感じしますよね。
- 森下
- そうそうそう。
- あやや
- 人生をこじらせた人たちが、
こころを交流しながら、たのしく、
こじらせなく生きていく話みたいな。
- 荒井
- どうしても『カルテット』を
思い出しちゃいますけど‥‥。
- 森下
- ああいう切羽詰まった感じではなくて、
もうちょっと日常っぽい話なんだと思う。
- 荒井
- いわゆる恋愛モノじゃないってことかな。
- あやや
- ラブというより人間模様なんでしょうね、軸は。
TBSのドラマって、『凪のお暇』もそうだけど、
そのへんちゃんと描いてくれますよね。
- 森下
- そうですね。
そういうとこは絶対外さないと思います。
- あやや
- 明るい雰囲気もありつつ、
いくえみ綾さん原作ですから、
ちゃんと心の内面を描くと思いますよ。
リアルなところで。
- 荒井
- やさしいお話になるんですかね。
問題を抱えた3人が教室に行ったことで、
みんなバイオリンに救われていく、みたいな。
- あやや
- バイオリン、ちょっとヘタでしたけどね。
- ──
- ドラマが進むにつれて
うまくなっていくんじゃない?
バイオリン教室に通う話だから。
- あやや
- あ、そういえば、バイオリン教室の講師役で
『だから私は推しました』の
桜井ユキさんが出ますね。
なんか、モテる役みたいですよ。
どうですか、桜井ユキさんは、役者さんとして。
- 森下
- 桜井ユキちゃんって、
実は、けっこう遅咲きなんですよ。
年齢もいま32歳かな?
遅咲きな分、いろいろやりたいって感じで、
これからいろんな役で出ていくと思いますよ。
- 荒井
- なんか、そういう予感しますよ。
あちこちに、気がつけばいる、みたいな。
- 森下
- 一時期の吉田羊さんみたいにね。
過労にだけは気をつけてほしいなー。
あと、お酒強いんだよ。
- あやや
- ああー、強そう!
- 森下
- 並みじゃないから、
まわりの人が潰れていくから。
- あやや
- お酒飲める人って、うらやましいなー。
共演者とか、スタッフさんとか、
仲良くなりそうじゃないですか。
- 森下
- ああ、そういう感じの人ですよ。
どこにいても気持ちいい感じで。
だから、体に気をつけてね、ユキちゃん?
- あやや
- ユキちゃん、気をつけてねー。
ユキちゃん、見てるー?
- ──
- どこに向かって手を振ってるんだ。
- あやや
- いや、なんとなく。
見てるー?
- ──
- いや、見てないから。
- あやや
- 続いては、『同期のサクラ』。
森下さんの師匠ともいえる
遊川和彦さんが脚本です。
- 森下
- そうなんです。
- あやや
- これ、ストーリーを読んで、
私、すごく観たくなったんですよ。
- 森下
- うんうん。
- ──
- ええと、公式ページによれば、
「北の小さな離島から上京した主人公、
サクラが大手ゼネコンの入社式で、
『私の夢は故郷と本土を結ぶ橋を架けること』
と社長に宣言。
しかし、配属に影響する大事な新人研修で、
社長の理不尽な言動に、
サクラの忖度できない性格が、
思わぬ事態を引き起こす。
これはどんな逆境にも自分を貫いたサクラと、
その同期たちの10年間の記録」、とのことです。
- あやや
- 遊川さんって、
主人公に困難を与えて、
物語を過激にするじゃないですか。
試練を与えて、与えて、与えて。
- 森下
- ああ、そうかな‥‥。
『過保護のカホコ』は?
- あやや
- あれはあれで「異常な過保護」という
試練を与えてるんですよ、カホコに。
- 森下
- あー、なるほどね。
つまり、ふつうじゃない過激な何かが、
いつも主人公に降りかかる。
- あやや
- そうそう、それで目が離せないっていう。
今回もまさに過剰なことが
いろいろ用意されてるみたいですけど、
すごく興味があるのが、このドラマ、
「1年1話」なんですって。
- 荒井
- へーーー。
ああ、じゃあ、10年間を10話くらいで。
- あやや
- 一歩一歩、乗り越えながら
進んでいくんじゃないかなと。
- 森下
- そういえば、『十年愛』って、むかしあったね。
- あやや
- そうそうそう。
『十年愛』ですよ、これ。
- 荒井
- 『十年愛』型(笑)。
- ──
- なんですか、それは?
- あやや
- ダウンタウンの浜ちゃんと田中美佐子さんの
『十年愛』っていうドラマがありまして、
それがまさに1話1年だったんですよ。
あれ、私、けっこう好きでした!
ありがーーとおー♪
- 荒井
- 大江千里さん。
- あやや
- そう。主題歌、うたってたし、
出演もしてましたよね、大江千里さん。
ありがーーとおー♪
- 荒井
- 主題歌、それでしたっけ?
- あやや
- ありがーーとおー♪
- ──
- もういいから。うるさいから。
- あやや
- ともかく、高畑充希ちゃん演じるサクラが、
大手ゼネコンに就職して、
逆境に打ち勝ちながら10年の記録。
これはおもしろいんじゃないですか?
- 荒井
- うん、おもしろそうです。
- あやや
- しかもね、今回、サクラに与えられる試練は
そうとうなものになるんじゃないか、
と私は予想しています。
公式ページに掲載された
遊川さんのこのコメントをお読みください!
ていうか永田さん、朗読してください!
- ──
- 急に‥‥はい、読みます。
「このドラマは、人の成長を描くドラマですが、
人は一体いつ大人になるのでしょうか?
大人になるとは何なのでしょうか?
この主人公は周囲の声など気にせず、
10年間変わらない。
そんな人間がどうなっていくのか?
そんな人間がいて欲しいという思いを込めて、
作っていきたいと思います」‥‥とのことです。
- あやや
- どうですか。
これは、与えまくりますよ、遊川さん。
試練を。これでもかと。
- ──
- いろんなひどい目に。
- あやや
- 遭っちゃいます。
どんなひどい目に遭っても、
変わらず、自分らしく、いられるのか。
そんな姿が毎週描かれるのではないか!
‥‥と勝手に予想します。
- 荒井
- でも、高畑充希さんは似合いそうですね、
遊川さんの試練を乗り越えていく役が。
- 森下
- たしかに、主人公の芯が弱いと、
かわいそうになっちゃいますからね。
- あやや
- マイペースで乗り越えていく
主人公のサクラに高畑充希さん。
いいキャスティングだと思います。
- 荒井
- その脇の同期役に橋本愛さん。
この組み合わせもいいですね、
高畑さんとはいかにもキャラが違いそうで。
- あやや
- 橋本愛さんって、
見るたびに雰囲気が変わりますよね?
シューッとなったり、バァーンとなったり。
- 荒井
- たしかに。
いつも同じイメージ、って感じじゃないかも。
急に細くなったり‥‥。
- あやや
- ちょっとふくらんだり。
- ──
- こらこら。
- あやや
- いや、でも、ほんとに雰囲気違うんですよ。
前髪ぱっつんで日本人形みたいになったり。
ちょっとヒップホップみたいになったり。
- ──
- それはあれじゃないの?
ロバート・デ・ニーロ的に、
役に合わせて変えてるとか。
- あやや
- いや、どちらかといえば、
プライベートで変わった自分の雰囲気に
役を合わせているんじゃないかと。
- ──
- こらこらこら。
- あやや
- いや、誤解しないでください。
私、橋本愛ちゃんはね、好きなんです。
いつも「こう来たか」という
ギャップがあって、いいんですよ。
- 森下
- でも、そんな橋本愛ちゃんも、
このドラマの中では10年歳をとるわけでしょ?
それはちょっとたのしみですね。
- あやや
- あー、たしかに、たしかに。
橋本愛ちゃんの10年は、
けっこう見応えあると思います。
- 森下
- それに比べて、
高畑充希ちゃんは、
10年経っても変わらなさそうだなー。
いい意味でのどっしり感がある。
- 荒井
- そうですね、なんかちょっと、
ある意味ベテラン感もあるような。
- 森下
- なにせ、子どものころピーターパンを
やり尽くした方ですから!
- ──
- そ、そういう問題?
- あやや
- あと、ほかのキャストでいうと、
私、けっこう好きなのが、
新田真剣佑くん。
- 森下
- あー、真剣佑くんねー。
- あやや
- めちゃくちゃきれい、真剣佑。
イケメン界のなかでもさらにきれい。
この、すごい、なんていうの、
とにかく、マッケンユー。
- 森下
- うちの娘、ものすごい塩顔好きなんだけど、
「真剣佑だけは別」って言ってました。
塩顔好きからも一目置かれてます!
- あやや
- わかります、わかります。
真剣佑だけは、あらゆることの例外です。
もうね、完璧なの。
二重の感じとか、瞳のうつくしさとか。
- 森下
- そのとおりだ。
- あやや
- イエーイ、マッケンユー!
- 森下
- イエーイ、マッケンユー!
- ──
- ‥‥ああ、本名なのか。
「真剣佑」で「まっけんゆう」って読むんですか。
すごい名前だな。
- 荒井
- 永田さんは、この人が
千葉真一さんの息子だ
っていうのは知ってますか?
- ──
- へー、いえいえ、知らなかった。
- 森下
- しかも弟も俳優さんなんですよ。
眞栄田郷敦(まえだ ごうどん)っていう。
- ──
- 「ごうどん」! 「まっけんゆう」と「ごうどん」!
すごいネーミングですね。
さすが千葉真一さん。
ていうか、兄弟なのに名字違うんだ?
んん? そもそもなんで「千葉」じゃないの?
- あやや
- いいんですよ、そういう細かいことは。
こんだけイケメンなんだから。
- ──
- 千葉真剣佑と千葉郷敦じゃだめなのか。
- 森下
- いや、新田真剣佑のほうがいいでしょ。
- あやや
- うん、絶対そっちのほうがいい。
- ──
- 「千葉」のほうがいいですよ。
なんか「一族」っぽいじゃないですか。
千葉一族の跡継ぎとして千葉真一さんから
奥義を伝授されそうじゃないですか。
- 荒井
- なんの話ですか、これ。
- あやや
- そもそも、千葉真一さんだって、
本名が「千葉」なのかどうかわかんないですよ?
- 森下
- あ、そうだよね。
- ──
- 何を言ってるんですか。
じゃあ調べてみますよ。
あ、海外では「サニー千葉」でしたね。
えっと、ウィキペディアによると‥‥
えっっ!!! 本名じゃない!!
- あやや
- ほら!
- 森下
- ほら!
- ──
- しかも、ずいぶん違う‥‥。
- あやや
- なになに? どんなの?
- ──
- 千葉真一さんの本名は‥‥。
「前田禎穂(まえだ さだほ)」さん‥‥。
- 森下
- えっ! まえださだほ?
- 荒井
- 「千葉」でも「真一」でもないんですか!
- あやや
- 予想のななめ上を行きましたね。
- 荒井
- ちょっと、衝撃です。
名前でイメージぜんぜん違ってきますね。
- あやや
- やさしい名前‥‥。
- ──
- うん。まえださだほさんは、
影の軍団とか率いてなさそう。
- あやや
- 名前って大事ですよ。
そういう目でほかのキャストを見ると‥‥
新田真剣佑くんの名前もすごいけど、
竜星涼くんっていうのもすごいよね。
- 荒井
- 名前、かっこよすぎる。
- あやや
- 岡山天音くんも売れてますね。
- ──
- 真剣佑、竜星、天音‥‥。
なんだかすごいですね、このドラマ。
- あやや
- そんな彼らにきっと試練を与える、
遊川先生の脚本に期待します!
- ──
- もう1本いきましょう。
- あやや
- はい、『ドクターX』です!
米倉サマですよ! 大門未知子!
2年ぶりだそうですよ。
どうやら蛭間院長の
東帝大学病院に戻ってくるようですよ。
つまり西田敏行さんのところですよ。
- 森下
- 違うところに行ってたんだっけ?
- あやや
- いろいろ行ってます。
北大路欣也さんのところとか。
- 荒井
- このドラマも『相棒』と同じく、
「人気シリーズがマンネリにならないように」
というテレ朝の工夫が施されてますね。
- 森下
- うまいですよね、そのへん。
- あやや
- そういう意味では、
私、ちょっと心配があるんですよ、
『ドクターX』。
- ──
- どういうことですか。
- あやや
- 大門未知子さん、医学界ではもう、
やり尽くしちゃった気がするんですよ。
これ以上高みがあるのかな、と。
そう思いません?
- ──
- それはあれかな、
各話をつなぐ縦軸のようなものとして、
取り組むテーマがあるのか、と。
- あやや
- そうです!
『ドクターX』の新シリーズが
はじまると聞いて私はそこが心配でした。
しかし、安心してください!
- ──
- どっちなんだよ。
- あやや
- 大門未知子さんは
新しい領域に踏み込みました。
今回ついに、ビジネスです。
- 荒井
- ビジネス!
- あやや
- 赤字に転落した東帝大学病院に、
ハゲタカがやってきます。
- 森下
- 鳥?
- あやや
- 比喩です。
海外ファンドの投資家だそうです。
- ──
- ああ、書いてありますね。
ハゲタカの異名を持つニコラスがやってくる。
- あやや
- つまり、ハゲタカじゃなくて、
ニコラスがやってくるんですよ。
ニコラスというハゲタカがやってくるんですよ。
ハゲタカがニコラスです。
- ──
- 言いたいだけだろう。
- あやや
- そんなわけでちょっとおもしろそうです!
- 荒井
- 東帝大学病院が赤字に転落したとなると、
大門未知子に払うお金はあるんですかね?
- 森下
- いままでと立場が変わりそうですね。
- ──
- どういうことですか。
- あやや
- 大門未知子はフリーの外科医なの。
それで、なんかやりよると、
岸部一徳さんがメロンと請求書を持ってきて、
そこに「何千万」とか書かれてるわけ。
それを「ん?」ってやるのが西田敏行さんだったの。
ところが、払うお金ないとなると、
そこがどうなるのかなと。
- ──
- あー、なるほど、つまり、
いままでは『ブラック・ジャック』だったけど、
これからは『赤ひげ』に。
- あやや
- うまいこと言った。
永田、うまいこと言った。
- ──
- 恐縮です。
- 荒井
- しかし米倉涼子さん、
すっかりこの役が定着して、
完全に「大門未知子」になっちゃいましたね。
- あやや
- うちの子どもとか、CMの米倉さん見て
「大門未知子だ」ってふつうに言ってますよ。
- 荒井
- ここまでハマっちゃうと、
『相棒』とか『科捜研』みたいなことに
なっちゃうかもしれませんね。
- 森下
- それはそれですごいことだと思います。
本人はイメージがつきすぎないようにしている
という話も聞きますけど、
まあ、こんなに続いてるって、すごいことですよ。
- あやや
- なんだかんだ言って、
私たちもたのしみですからね。
で、『ドクターX』といえば、
気になるのがファーストシーンですよ!
- 森下
- ファーストシーンね、たのしみ。
- 荒井
- シリーズ第1話の最初、
大門未知子の登場シーンは
かならずゴージャスなことになりますからね。
- あやや
- 競馬場にいたり、ニューヨークにいたり。
- 森下
- 山登ったりね。
- あやや
- そこにお金をかけるのが
このシリーズのお約束!
- ──
- お約束といえば、
ぼくもちょっと気になってるんですが‥‥。
- あやや
- なんですか。
- ──
- 公式サイトのメインビジュアル。
いつものように、大きな「X」に
米倉さんが寄り添うデザインなんですが、
いつもあやちゃんが絶賛する
「どうですか米倉サマのこのポーズ!」
みたいなものと比べると、
ずいぶん保守的だな、と。
- 森下
- そうだよね。
- 荒井
- たしかに、「X」の横に立ってるだけ。
- あやや
- しかも、ロングスカート? 足、なし?
- 森下
- ふつうのファッション誌の
モデルさんみたいに立ってますね。
- あやや
- これ、撮ってないんじゃないの?
- ──
- え?
- あやや
- これはファッション誌に載ってる
米倉サマを切り取って、
「X」の横に合成したんじゃない?
このために撮影してないんじゃないですか?
- 森下
- そんなことするかなぁ。
- 荒井
- っていうぐらい保守的なビジュアルですね。
- 森下
- やっぱりミニスカートはいてほしいなぁ。
- 荒井
- 攻めてないですよね。
- あやや
- 攻めてほしいな。
「X」の文字とセクシーに絡んでほしいな。
- 森下
- 工藤静香さんはインスタで
ビキニ披露ですからね!
- 荒井
- それはサーフィンやってるだけでは。
- あやや
- こんな米倉サマ、
私たちの知ってる米倉サマじゃない!
もっと攻めてくれ! 足を見せてくれ!
- ──
- いまこのしゃべってる時点が9月上旬で、
ちょっと早いからじゃない?
今後、本チャンのビジュアルに差し替わるとか。
- 荒井
- いまは「大門未知子(仮)」ですか。
- 森下
- どうなんだろう。差し替わってほしい。
- あやや
- 差し替わってくれー!
- ──
- 果たして、この記事が出るころには、
差し替わっているでしょうか‥‥。 - ※はい、見事に差し替わってました。
「こちら」をご覧ください。
(明日に続きますーー)
2019-10-12-SAT