お気に入り記事の保存はアプリが便利!

ほぼ日刊イトイ新聞

2024-11-04

糸井重里が毎日書くエッセイのようなもの今日のダーリン

・11月3日も、いろんなことがあったなぁ。
 まず、神田では、この日もイベントがあった。
 ほぼ日の學校もある「神田ポートビル」前の路上に
 300畳のたたみを敷いて、『なんだかんだ』というお祭り。
 路上実験イベントと銘打たれているけれど、
 家族連れの人たちが多いので子どもの声が響く集いだ。
 この「地元」には、あんがい若い人も多いんだな。
 「なんだかんだ」の日程に合わせたのか、
 「ほぼ日」では、「能登のこと知ろう&味わおう!」
 というトークと試食の会があった。
 ワインを試飲したり、能登の名物やお菓子を食べたり。
 こちらも能登という「地元」が軸になっての集いだ。

 一週間前は、神田のブックフェスティバルがあったり、
 その前の週は「前橋BOOKFES」に出かけていたり、
 なんというか、ぼくらの目が向いてることやってることが、
 「全国区」でなく「地元」を土台にしたものが増えている。
 ぼくや、ぼくの周りの人たちの興味が、
 「地方」「地域」「ローカル」といった方向に
 向いているなぁとは思っていたけれど、
 具体的にそういう動きが目立ってきている。

 よく選挙に勝つためには「地盤、看板、カバン」の
 3つの「バン」が必要だとか言われてきた。
 カバンとはお金、資金のことで、看板とはブランドだ。
 もうひとつの「地盤」が、植物でいえば根を張る地面。
 グローバルの時代だとかネットの時代だとかは、
 「地域性」みたいなものは軽視されがちになっていたが、
 ほんとうは、世界中がつながってしまうような時代には、
 かえって「地域」「地元」が見直されるのだと思う。
 あえて名付けるなら「インター・ローカル」かな。
 あちこちみんなが、同じじゃなくていい。
 同じじゃないからおもしろくて、
 同じじゃないものどうしが行き来する。
 ネットワークがつながっているからこそ、
 ちがいが、ちがいのままで認めあえるんじゃなかろうか。

 いろいろちがった色や輝きのビーズ玉を、
 同じ価値観の「糸」でつなげればブレスレットができる。
 そんなイメージを思い描いた「文化の日」でありました。

今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。
日本全国という単位は、それもある、くらいでいいのでは?


ここ1週間のほぼ日を見る コンテンツ一覧を見る
ほぼ日の學校
吉本隆明の183講演
ドコノコ
ほぼ日アプリ
生活のたのしみ展
TOBICHI東京
TOBICHI京都