LIFEのBOOK ほぼ日手帳

機嫌よく
暮らすためのヒント

やる気を出したいときや不安なときに
背中を押してくれるような言葉を、
「ほぼ日刊イトイ新聞」の読みものから抜き出しました。
こちらのページでは、
過去のほぼ日手帳でご紹介している
言葉のヒントが掲載されている
読みものコンテンツへのリンクに加え、
あらたなヒントもまとめました。
今年のあなたが、機嫌よく暮らせますように。

やる気を出したい
ときのヒント

やりはじめないと、
やる気は出ません。

池谷裕二さん

やる気を生み出す場所は脳の側坐核にあり、そこの神経細胞が活動すればやる気が出るという仕組みです。刺激が与えられると活動する場所なので、「やる気がない場合でも、やりはじめるしかない」のです。やっているうちに側坐核が自己興奮してきて、集中力が高まって気分が乗ってきます。「仕事をやる気がしないと思っても、実際にやりはじめてみる」というのはかなりいい方法でしょう。
ー『海馬 脳は疲れない』より

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「今日1日でどうなりたいの?」
を意識する。

石川善樹さん

オリンピックに行くような日本人アスリートたちは「その日の目標」を立てるのがすごくうまいんです。目標との付き合い方が柔軟で、毎日かならず前進しているのではなく、そのときの調子や感情に合わせてやっています。よく大人が子どもに「大きくなったら何になりたいの?」と聞くことがありますよね。だけど、その子の能力を伸ばしたいなら「今日1日でどうなりたいの?」と聞くほうがいいかもしれないんです。そうやって意識を「勝ち負け」ではなく「プロセス」に向けさせるんです。
ー『目標を、達成しやすくするヒント。』より

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「やりたいこと」と
「向いていること」

谷山雅計さん

やる気が出ないというのは、選択を間違えているという可能性があるんじゃないかなあ。職業を決める上でも、「やりたいこと」と「向いていること」のふたつがあると思っていて、やりたいだけじゃ続かないと思うんです。でも、「向いていること」っていうのは、なかなか自分ではわからないものです。これまでにやってきたことの中で、「一番褒められたことはなんだろう」、「一番お金をもらえたことはなんだろう」ということを問いかけることですね。本当にやりたいことをやっている人は、集中とか、努力とかじゃなく、やっているから。
ー『勉強の夏、ゲームの夏。2017』より

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お腹を満たした直後の
勢いに乗る。

田中圭一さん

ボクはいっとき、漫画のネームを描く作業を、ファミレスでウンウン唸りながら考えていました。でも、長い時間悩んでいても、いいアイデアは出てきません。そこで切り替えたやり方が、極限まで腹を減らした状態でファミレスに行き、いちばん食べたいものを注文して、食べて「うまーい!」と思った食後の、テンションが上がっている30分。この時間は機嫌がいいから、一気にアイデア出しをしようというものです。極限まで腹を減らして、いちばん食べたいものを食べたときって、生きているのが楽しくなるじゃないですか。その勢いに乗ったままアイデア出しですよ。
ー『心の変化を記録しておくこと。』より

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最後は運任せ。
浅生鴨さん

ぼくは物事に対して、最初から強いモチベーションを持って臨まないし、むしろモチベーションを持たないほうがいいと思っているところが、昔からあるんです。あんまり熱いと、すぐ冷めちゃうじゃないですか。モチベーションをあまり持たずに、巻き込まれて何となくやっているまま、やめどきを知らず、「なんか、ずうっとやっちゃってるよね」くらいのほうが、ぼくは好きなんですよね。どこかで、「人は100%運だ」と思っているところがあるんですよ。だから、小説を書くときも、結局のところ、どこか最後は運に任せてます。
ー『動機がなくても生きていい。』より

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気分を切り替えるヒント

落ち込んだ気持ちを
軽くする方法。

宮本茂さん

ものをつくっていると、批判されたり、悪く言われたりして、落ち込むじゃないですか。こう、腹にドーンと来るというか。これは絶対、軽くはできないんですよ。ダメージそのものをなくすことはできない。そういうときに、唯一、自分を軽くできるのは、なにか「あれをしよう」「これをしよう」ということを考えはじめることなんです。そうすると、自分が軽くなる。そうやって打ち返していくのが身体には、いちばんいい。
ー『ひとりではつくれないもの。』より

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お湯にからだをつけて、
入浴をたのしもう。

糸井重里

お湯にからだをつけて浮力をたのしむ。そして、温度というごちそうを肌から受けいれる。湯気を呼吸して、湿り気をいただく。お湯にじぶんをゆだね、まるごとをやわらかくする。これを毎日やっている人と、やってない人の間には、けっこうなちがいがあると思うんだ。温泉ばかりがお湯じゃない、もっとお風呂につかろうよ。変温動物のように、お湯に温度をもらいましょうや。
ー『今日のダーリン』より

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眠りにも違いがあって当然。
井上昌次郎さん

統計的に8時間眠る人が多いだけで、生物学的な根拠はないんですよ。人間に必要な深い眠りは、寝入りばなのノンレム睡眠のときに集中して訪れますから、長く眠ればいいものでもない。10時間続けて眠る人もいれば、2、3時間ずつ何度かに分けて眠るほうが調子がいいという人もいます。当人に充足感があり、自分で納得のいく眠りを見いだせれば、それがその人にとってのいい眠りです。
ー『「眠り」という悩みから、あなたを解放するおはなし。』より

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失敗してもおもしろい。
土井善晴さん

失敗もおもしろくて、わたしはよく「ど真ん中のストライクをバーンととっても仕方ないやろ」と思うんです。そのとき「コーナーぎりぎりで、ひとつ間違ったら失敗」というのを教えてあげたら、そこを狙うたのしさがあるじゃないですか。プロは失敗をおそれますけど、わたしはいつも番組で料理をしながら「これ、失敗してもおもしろいな」と思ってる(笑)。あとわたしは、計画通りに進むだけではちょっと‥‥と思ってる節がありますね。むしろ「さいご、時間がない!」とか「もうそれしか手がない!」みたいなことが、いろいろなことをおもしろくすると信じてるところがあるんです。
ー『家庭料理のおおきな世界。』より

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奇跡的に、いまは
いい時代なんです。

春風亭昇太さん

戦争体験のある人たちがいつもぼくのまわりにいてくれました。よく思うのが、日本が世界の国を相手に戦争したのって、ついこのあいだじゃないですか。ぼくは昭和34年生まれだから、ぼくが生まれる14年前まで戦争してたんです。もっと、さかのぼれば、明治維新のときには内戦もありましたし。そう思うと、ものすごくラッキーな時代に生まれているんですよ。奇跡的に、いまはいい時代なんです。だから楽しまないと損だなと。この時代に愚痴を言いながら暮らしていたら、もったいないですよ。
ー『楽しまないともったいないから。』より

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緊張や不安を
やわらげるヒント

ストレスのエネルギーを
利用する。

ケリー・マクゴニガルさん

ストレス症状は、脳と体があなたを応援しようとしている信号です。「脳と体がわたしを応援しようとしてくれている」と考えてください。ストレスを「利用できるエネルギー」だと思ってください。このエネルギーを、目標に近づくために使ってもいいですし、自分の本心を探るのにも使えます。ぜひストレスの捉え方を変えて、自分を助ける道具として活用してみてください。
ー『「わたし」を肯定する研究。』より

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矢面に立っていると、
慣れてくる。

矢沢永吉さん

できれば楽したいし、できれば責任を負いたくないし、できれば影に隠れていたい。でも、ところてんが押し出されるみたいに、気づいたら前に出てるときがあるわけ。それは、その人の運命なのか、選んだのか、選ばれたのか、ぼくはよくわからない。自分が押したのか、まわりが押したのか、神様がやったのか、知らないけど、「ウソだろ? オレがやんなきゃいけないのかい?」ってときが来るんだ。義務感とか、やらざるを得ないってことで矢面に立っているとね、慣れるつもりはないのに慣れてくるんだよ。
ー『ヤオモテ、OK』より

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LIFE is 不安タスティック!
みうらじゅんさん

人生はつねに不安なものである。しかし、「不安」に「タスティック」をつけることによって毎日をたのしんでいこうじゃないか。「なんだって、不安じゃないとつまらないものさ」と、自分自身を洗脳していきましょう。人生は不安だからこそ、ファンタスティックなのです。
ー『21人のLIFE is…』より

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ウソつかなきゃいいだけ。
山岸俊男さん

他人から信頼してもらう方法なんて、じつにカンタンなわけです。ウソつかなきゃいいだけですから。ウソはつくんだけど、でも信頼してほしいのなら、サギ師を講師に雇ったほうがいいです。
ー『やっぱり正直者で行こう!』より

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「人に見られている、と
思っているときは」

岡本太郎さん

人の目というが、それは人の目じゃないんだ。人に見られている、と思っているときは、自分の心が人の目のかわりをやっていることで。つまり、キミが人の目と思っているのは、自分の「目」なんだよ。
ー『TAROのひとこと』より

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人間関係がうまくいく
ヒント

悲しみや怒りの波を耐え忍ぶ。
山田ズーニーさん

悲しみや怒りの波が来たら、どうにかこうにか、じっと耐え忍ぶ。「波がきた」と自分に言い聞かせ、時計を見る。必ずその波はいったん治まる。少なくとも、何か決めたり行動に起こすなら、波と波の間に、さっと動く。こうすると、傷口は最小限でとどまり、日ごとに波が来る間隔が長く、一回の波は小さくなっていく。「治まらない波はない」。だから、だいじょうぶなのだ。
ー『おとなの小論文教室。』より

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羨望も嫉妬も
生きるエネルギーです。

谷川俊太郎さん

(どうして他の人がうらやましくなるの? の質問に対して)他の人をうらやんだり妬んだりするのは、自分という人間を自分で創っていく上で、避けて通れない道筋だと思います。自分を他人とくらべることで、人は自分を発見し、成長してゆくのではないでしょうか。羨望も嫉妬も生きるエネルギーです。
ー『谷川俊太郎質問箱』より

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いいことをしているときは、
図に乗ることが多い。

吉本隆明さん

いいことをしたり、いいことを言っているときは、図に乗ることが多いのです。いいことをしていると自分が思っているときには、悪いことをしていると思ってやるとちょうどいいのではないでしょうか。いいことが、自分の中だけにあるときはいいのですが、それが行為としてあらわれるとき、見た人が不愉快になる場合があるわけです。日常の何でもない行為にまで善悪が迫ってくると、ものすごく息苦しいでしょう。まわりを息苦しくさせる人は、善悪のことを本当は知っていないのです。
ー『吉本隆明の183講演』より

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一方的な発言が続くと、
振り向かれない。

髙田明さん

「感じる」「思う」というところをもっと出していけるといいですね。会社でも「これだめだよ」というだけじゃなくて、「だめだと自分は思う」と伝えるだけでも、コミュニケーションがぜんぜん変わってきます。「思う」ということの中に、人間の大事にしなきゃいけないものがある気がします。ぼくがラジオ、テレビで学んだことは、自分の思いを断言して「これいいでしょう!」ばかり言ってたら、ほんと、売れないんですね。一方的な発言が続けば、観る人はどうしても反発的になって、決して振り向かれないです。企業のメッセージもそうです、お医者さん、政治家の方、みんなそうです。
ー『伝える仕事。』より

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共に過ごした時間が、
自分の時間。

山極寿一さん

僕が最近すごく思うのは、時間というのが、コストと考えられているということです。時間は自分のものだと思っていて、時間を使うことは損だと言われている。自分のために時間を使うのはいいけれど、他人のために使うのは、見返りがないとやっていられない。そうじゃなくて、相手のために時間を使うことは、じつはとても幸福なことなんですよ。とりわけ人間というのは社会的な動物だから、共に過ごした時間が自分の時間なんですよね。自分だけに時間を与えられてしまうと、それは孤独の時間であって、その価値というのは証明のしようがないんですね。でも、他人と一緒にいて、なにかを話したり、なにかを一緒に食べたり、映画の鑑賞をしたり、スポーツをしたりした時間というのは、間違いなくたのしい時間であり、自分にとって貴重な時間であるはずなんですよ。
ー『おさるの年にゴリラの話を。』より

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