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糸井 |
(スカートの柄は)リンゴでよかった? |
南 |
いや、まぁ、どっちでも。
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糸井 |
ああ、そう。
ぼくのは、イチゴなんだけどね。 |
南 |
そうだね。 |
糸井 |
ぼくは、イチゴがいいなと思ってたから、
伸坊がリンゴを選んでくれて
ちょうどよかったよ。 |
南 |
じゃあよかった。
どういうことかよくわかんないけど、
「スカートをはいてもらいますから
柄を選んでください」って言って、
写真を見せられるからさぁ。
片方は、どんな柄か、
よくわかんないんだ、細かくて‥‥。 |
糸井 |
こっちはね、イチゴにお花。
いや、でも、伸坊は
リンゴでよかったと思うよ。
白いシャツにリンゴの柄がお似合いです。
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南 |
そりゃどうも。 |
糸井 |
ま、それはともかく。 |
南 |
うん。
ぜひとも、「それはともかく」だね。 |
糸井 |
(メニューを見ながら)
コーヒーをもらおうかな。
あと、なにか食べよう。
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南 |
朝、食べなかった? |
糸井 |
パンを1枚食べたんだけど、
もっと食べたくてさ。
ま、ちょっと早い昼食がわりに‥‥
「本日のスープとパン」なんて、どう? |
南 |
いいね。 |
糸井 |
(ヨガをやってる人たちを
ガラス越しにながめながら)
こんな時間にこんなところで
ヨガをやってる人たちがいるんだね。 |
南 |
うん。 |
糸井 |
ちょっとマヌケな景色だ。 |
南 |
(リンゴのスカートに目を落としながら)
う〜ん、こっちのほうが
マヌケだと思うけどね。
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糸井 |
なんせ、リンゴとイチゴだからね。 |
南 |
いや、柄じゃなくてさ。 |
糸井 |
柄でもないね。 |
南 |
ああ、そりゃ間違いないね(笑)。
柄ではない、スカートは。 |
糸井 |
オレと伸坊が
リンゴとイチゴのスカートだなんて、
柄でもない。 |
南 |
ははははは。 |
糸井 |
さっき、ヨガの人たちに
「イトイさんだぁ」なんて言われたけど、
スカートにはぜんぜん注目してなかったよ。 |
南 |
あ、そうなの?
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糸井 |
ま、それはともかく。 |
南 |
うん。
「それはともかく」。
(スカートのことはともかく、つづきます) |