島根県松江市で
「Daja 」(ダジャ)というショップを営む
ファッション・ディレクターの板倉直子さん。
その板倉さんが、「HAND ROOM」というブランドに
レディスラインのディレクション担当として参加し、
こんなシャツをつくりました。
「HAND ROOM」は、もともとがメンズブランド。
板倉さんは、そのことを最大限にいかし、
工場も、パタンナーも、
メンズをつくることが得意なメンバーで、
あえて、女性向けの服をつくりました。
けれども、「ただ男っぽい」わけではありません。
メンズのシャツを、ボタンを開けたり、
袖をまくり手首を見せたりすることで、
かえって、女性らしさ、若々しさを強調する
コーディネートができるから。
そうしてできあがったなかのひとつが、
この「クルタシャツ」でした。
生地は、着た時にすとんと落ちるような印象。
まるでシルクのように、
きれいなドレープが生まれますが、
じつはこの生地は、さわやかなリネンのようなタッチの、
細番手のローン(薄手のコットン)です。
エジプト綿を少し強めに撚り、縦横の密度を変え、
夏に向けてドライタッチになるように織っているので、
風が抜けていくような感覚。
このシャツを着たとき、ごわごわ感がなく、
パターンがゆったりしているのに
すらりと見えるのは、この生地のおかげなんです。
デザインのコンセプトは、
紅茶好きの板倉さんが個人的に訪れたインドのダージリンで、
男性たちが着ていたクルタシャツから。
そのかたちをヒントにして、
民族衣裳的な「おみやげもの」の感じではなく、
女性が日常的に着られるパターンをめざしました。
アームホールは、あえてステッチを入れ袋縫いにして、
縫いしろも隠すような始末にしています。
脇には、クルタシャツらしい深めのスリット。
けれどもセクシーになりすぎないように、
後ろ身ごろをすこし長くしたうえで、
脇ポケットを左右につけ、
シャツのガゼットのようにスリットを隠すデザインに。
ポケットがまっすぐなのは、
インド的な仕様とのことでした。
袖はあえて太め。
カフスはなく、すとーんとしていますから、
風が入りやすくすずしげで、
ロールアップしたときもじゃまになりません。
ちなみに後ろは、短めのヨークと、ボックスプリーツ。
これはとてもメンズシャツっぽい仕様です。
そして今回、白だけではなく、黒いシャツもつくりました。
あまりピカピカしていない、
濃いグレーにも見えるきれいな黒です。
暑苦しくなく、涼しく見える黒です。
綿100%
2019年4月24日(水)
午前11時より数量限定販売
※なくなり次第、販売を終了いたします。
1〜3営業日以内出荷
モデル:Sakura Maya Michiki(身長167cm)
クルタシャツ(白)(M)
その他スタイリスト私物
クルタシャツ(黒)(M)
その他スタイリスト私物
レディス
メンズ / ユニセックス