古着も、ストリート系も、ハイファッションも、
ぜんぶを通過してきたデザイナー、
三橋有さんらが運営する
東京のブランド、nisica（ニシカ）。
「白いシャツをめぐる旅。」初登場です。
今回、２つの型のシャツを仕入れますが、
ひとつはメンズライクなボタンダウンシャツ、
もうひとつがこのルーズフィットのタイプで、
３年ほど前、
三橋さん本人もだんだん年齢が上がってきて、
服も楽なほうがいいなと感じたなかで、
つくりはじめたデザインです。

身幅がひろく、肩も大きくて、ちょっと落ちる感じ。
裾がまっすぐで
全体がボックスシルエットになっています。
前はくるみボタンがならんでいて、
胸ポケットは縁を叩いてつけたタイプ。
背中のヨークがやや狭いのは、
タックの位置を高くすることで、
より肩や腕の動きに自由度を増すため。
そのほうがルーズフィットのよさが出るんですね。
カフスはダブルステッチで幅がやや短いので、
「ちょっとかわいい」印象が出ています。
ボトムスは、なにを合わせてもよさそうですが、
三橋さんとしては「太いものを合わせている」そうですよ。

ちなみにnisicaは、
20年ほど前に立ち上げた当初からしばらくは
メンズウェアとしてのみの活動でしたが、
時代が「ビッグシルエット」になって、
女性たちが、メンズのシャツをたっぷり目に羽織る、
そんな着方がうまれ、
女性たちが注目しはじめたところから、
女性向けのサイズをつくりはじめました。
パターンはかえずにサイズ展開をひろげ、
小柄な女性が着られるものを『１』として、
そこから『２』『３』『４』と大きくなっていきます。
今回「白いシャツをめぐる旅。」でも
その全サイズを仕入れます。
女性も男性も、またユニセックスで
「ふたりの共用シャツ」としても、ぜひどうぞ。