その同じ夜のこと、インテルのアドリアーノと、
ACミランからお許しを得たロナウジーニョが、
真夜中のディスコ巡りを朝の4時半まで続けました。
同日朝の10時頃に
半分酔っぱらったまま練習場に現れたアドリアーノを、
モウリーニョ監督は家に帰します。
そして翌日もまたアドリアーノは遅れて現れ、
モウリーニョは、
彼もフィレンツェには連れて行かないと怒鳴りました。
いやはや、モウリーニョとインテルの
蜜月期間は終わっってしまったようです。
そして、1月のカルチョ・メルカート再開時には、
モウリーニョはモラッティに、
またもや大金を使わせるでしょう。
モウリーニョ監督の希望は
ナポリのハムシクと、
サンプドーリアのカッサーノです。
この購入に5000万ユーロほど、かかるでしょうから。
モラッティはこの大金を使いたくないでしょうが、
出来ないことでもありません。
もしカンピオナートや
UEFAチャンピオンズ・リーグで勝てなければ、
その責任の全てが会長である彼に
かかることでもありますし。
モウリーニョは、
チェルシー時代にもそんなふうでした。
チェルシーのアブラモヴィッチ会長は
彼を解雇しましたが、
モラッティにはそれが出来ません。
インテルは目下、インテルを解雇されて
無職でいるロベルト・マンチーニに、
年に600万ユーロ支払っており、
それは彼の契約が終わる2013年まで続きます。
それに加えてモウリーニョに1100万ユーロを
契約の2年間支払うとなれば、えらいことです。
モラッティ会長は素晴らしく困難な事態に
追い込まれたわけですが、
なにしろ富豪ですから、
うまく脱出するのでしょう。
ただ倫理道徳面で考えると、
この世界規模の経済危機にあって、
そのような出費は正にスキャンダルを呼ぶでしょうね。 |