ほぼにちわ。ほぼ日のモギです。
今日はですね、カワイイものが好きな人たちの
毛穴ががばっと開いてしまうような
そんなニュースをお伝えいたします。

まずは、ちょっと時間をさかのぼります。

それは去年のことじゃった‥‥。

われわれ（ほぼ日）は、
去年の夏に、「nonbilly ハラマキ」という
「ほぼ日」ハラマキのシリーズを
販売したのじゃった。
折しも、「ほぼ日ストア」では、
今日から「ウォーマーズの森」シリーズの
ハラマキの再販がはじまっておるのじゃが、
それとはまた別のシリーズじゃった。

昔話口調は意外に鬱陶しいので
このへんでやめておくようにしますが、
その、「nonbilly ハラマキ」シリーズの
イメージ写真を撮影させてもらったのは、
「HOUSE OF LOTUS」という
桐島かれんさんが期間限定でオープンする
お店でのことだったのです。

お店の雰囲気がとてもよかったので、
撮影場所に使わせてもらったのですが、
撮影の合間に、
だいぶお買い物もさせていただいたのでした‥‥。

そんなお店から、
「今年も期間限定で
　お店をオープンします。」
というお知らせをいただいたので、
さっそく、
弊社でいちばんの
カワイイもの好きのおじさんと
弊社でいちばんの雑貨好きの
スギエ文具こと、 と
突撃させていただいた次第です。

正直申し上げますと、非常にわかりにくい場所に
お店がありましてですね。
（すみません）
文具とおじさんとわたしは、
それなりに迷いつつ、お店の前に到着したのであります。

「こんにちは〜！」

対応してくださったのは、
お店の赤崎さん。

「どうぞ、ご自由にごらんになってください。」

そういわれた我々は、
ほんとうに、自由にお店のなかを
徘徊し始めるのであります。
毛穴全開であります。

「わ！　はこ！」

「わ！　とり！」

「わ！　カゴ！」

「わ！　うさぎ！」

口々に商品名を叫んでいくので、収集がつきませんので
ここらで、ちょっと赤崎さんから解説を。

「今年は、“Bali Bali Losus展”ということで、
　バリ島で買い付けてきた品物だけで
　お店をオープンすることにしたんです。
　くわしいことは、あとでキリシマに
　きいてくださいね。」

ん？　キリシマ？
まさか、ご本人がお店にいらっしゃってると
想像していなかった我々は、
平静をよそおってたものの、
その実、度肝をぬかれつつ、
それでもさらに店内を徘徊し、
「僕は、このコーヒーメジャーが」

「私は、このカゴが」などとやっておりました。

そんな騒ぎの中に、桐島かれんさんが
さっそうと登場です。

「こんにちは〜。」

わ！　こんにちは！
おじゃましてます。
うるさくてすみません！

せっかくなので、いろいろ聞かせてください！

山下	そもそも、こんな風なお店をはじめられたのは いつくらいですか？
桐島	もう6年前になります。 一時期、4人目の出産でお休みしてたんですが、 去年、久し振りに再開したんです。
モギ	じゃあ、その久し振りの再開のときに ハラマキの撮影に使わせてもらったんですね。
桐島	そうなりますね。 お店をオープンするためには、 買い付けですとか、 自身が動かないといけないことがとても多いので、 子育てが一段落してからでないと できなかったんですよ。
スギエ	去年は、アジア全般の 品物だったように記憶しているんですが、 今年は？
桐島	今年は、バリ島のみにしぼってみたんです。 最初は、バリとモロッコとと思ってたんですが、 実際に現地に行ってみたら、 「バリだけでできるかも。」と思って、 バリだけにしたんですよ。 とはいえ、 一つの国（地域）にしぼって、 偏りがないように品物を集めるのは 結構大変でしたよ。
山下	そうなんですね〜。 けっこうじっくりと時間をかけて 集めていくものなのでしょうか？
桐島	いえいえ。 バリでの買い付けは、1週間くらいですかね。 あれ、一週間もなかったかもしれないです。
山下	え？　そんなに短期で？
桐島	そうですよ。 どういう風なお店にしようか考えるのと同時に 買い付けていくといった感じです。
山下	その、品物を集めるということで、 ぜひきいてみたいことがあるんですよ。 僕は今年はじめてこちらにきたのですが、 去年、弊社の女子たちがお店から帰ってきて、 大騒ぎをしてたんですよ。 どうやったら、こんなに素敵なものを 集めてこれるんだろうって。
モギ	わたしも大騒ぎをした一員なのです。 じつは、自分もよく貧乏旅行で いろんな国にでかけるんでが、 そこでお土産やさんをさがしても、 「HOUSE OF LOTUS」に おいてあるようないいものに ぜんぜん出会わないんです。
桐島	実際、いいものは無くなりつつあると思いますよ。 私は旅好きで、高校の時までに、 中国、ロシア、アジアと、 20〜30カ国くらいまわってたんですね。 その頃から、雑貨も好きで、 いろいろと買ってたんです。 お金があるわけではないので、 チープでキッチュなものですけど。 でも、その頃は、そういうお安いものでも、 良いものがたくさんあったんです。 もちろん、今回のテーマのバリ島でも、 10年前、20年前には、いいものがあったんです。 でも、今行くとそういうものが 大量生産品や売れやすいものに 置き換わってしまっていて、 さがしてもなかなか無いんです。 それが悲しくて、自分の記憶を頼りにして、 作ってもらうんですよ。 この白い箱なんかは、 10年前に娘に買ってきたものが ベースになってるんです。
	もう、この箱とかは探しても売ってないんですよ。 でもこれと同じものがほしくて、 作ってもらったんです。 そして、それを、 ちょっとヨーロッパっぽくしたくて、 白く塗ってから、 サンドペーパーをすこしかけてもらってます。
山下	買い付けをするだけではなくて、 オーダーされてもいるんですね。
桐島	はい。
山下	職人さん探しも合わせてされるんですか？
桐島	そうですね。 今回は、バリに住んでる人に案内をしてもらって 村々をまわって探し回りました。 木彫りの村、織物の村、カゴを作る村、 いろいろといきましたね。 自分の記憶にあるものを よみがえらせるということもあるのですが、 村を回ってるときに見た、日常で使われていて、 本当にいいものをわたしたちのために 作ってもらうということもあるんですよ。 せっかくすごい技術をもってる人がいるんだから、 そういう人たちにお願いして それをいかしたものを作りたいんですよ。
山下	職人さんたちにどうやってお願いするんですか？
桐島	スケッチを描いて指示したりしてますよ。 たとえば、このカゴ。 こちらは、まず形を考えて、 布を自分たちで市場でかってきて 職人さんとやり取りをして オリジナルをつくってもらったんですよ。
山下	材料を買ってくるところまで！
桐島	そうなんですよ。
山下	ところで、このお店の建物がすごく 雰囲気があるんですけど、 ここは、どういう場所なんでしょうか？
桐島	この家は、昭和初期の建物なんですよ。 もう、築75年くらいかしら？ 昔は私たち家族がずっと住んでたんですよ。 子育てはここでしました。 いまは、違うところに住んでるのですが、 この家をどうしてもキープしたくて。 それで、お店をやっているようなものなんです。
スギエ	お店にきて買い物をしたいというのもありますが、 「ここの場所」に来たいなあという気持ちも すごくあります。
桐島	そういってくださると 本当にうれしいですね。 この家を見ていただくというのも 目的としてあるんですよ。 どうぞ、ゆっくりしていってくださいね

「スーツケースをそのままひろげたようなお店」と
ご自身でもおっしゃってましたが、
このすてきな品々は、
桐島かれんさんの旅の経験と記憶ゆえの
ものだったのですね。

今回のお店は、7月の20日までですが、
今年は、秋口にもういっかい
テーマを変えて、お店をオープンする予定でもあるとか。
今度は、「お茶と北欧家具」だそうですよ。
情報は、「HOUSE OF LOTUS」のページを
チェックしてみてくださいね〜。