HOBO NIKKAN ITOI SHINBUNほぼ日手帳 2018 Presents ローカル ごはん 大辞典。

ローカルごはん大辞典。埼玉県

とくにコメントが多かったのは、こんなローカルごはん。

  • 冷汁うどん
  • フライ
  • 東松山やきとり
  • 味噌ポテト
  • 肉汁つけうどん
  • 浦和のうなぎ

quiz!
次はそれぞれ何という料理のコメントか、わかりますか?(答えはこのページの一番下に)

  • (1)ごまをすり、そこに味噌を入れてよく混ぜる。(2)そこに、きゅうり、青しそ、みょうがなどを入れ、だし、水、氷をいれる。(3)ごはんやうどんにかけて食べる。
  • 埼玉B級グルメ。お好み焼きみたいだけどちょっと違います。小麦粉を水で溶いて薄く焼いた、チヂミのような郷土料理です。
  • グルメ番組でもたまに取り上げられる東松山のソウルフード。つけて食べるにんにく味噌だれは、普通と辛いものと二種類の壺が置いてあります。
  • じゃが芋の天ぷらに甘い味噌ダレがかかったおやつみたいなお惣菜です。
  • 首都圏でいう「王将」のような中華チェーン店です。毎週、火曜と金曜は冷凍餃子が20%オフ。県内の大体のご家庭の冷凍庫にはここの餃子が2~3パック常備されているはず。
  • いますぐ答えをみる

それではみなさんの コメントをご紹介します。

冷汁うどん(すったてうどん)

自宅で作る郷土料理です。
冷や汁といえば宮崎が有名ですが、
埼玉にもあるんです。
「ひやじる」ではなく「ひやしる」。
魚は入っていなくて、
うどんにかけたり、そうめんのつけだれとして
食べるのが一般的です。
夏野菜たっぷりでぱぱっと手軽に作れるので、
夏の食卓には欠かせません。
(うなぎちゃん)

(1)ごまをすり、そこに味噌を入れて
よく混ぜる。
(2)そこに、きゅうり、青しそ、
みょうがなどを入れ、だし、水、氷をいれる。
(3)ごはんやうどんにかけて食べる。
夏場の栄養補給にいいですよ。
(マグカップ)

フライ

埼玉B級グルメ。
お好み焼きみたいだけど、ちょっと違います。
小麦粉を水で溶いて薄く焼いた、
チヂミのような郷土料理です。
(ひろこ)

お好み焼きのようなものですが、
何か具があるかと言うと、
特段これと言ったものは入っていません。
おかか、揚げ玉、青のり、ソースが
かかっているくらい。
でも、とにかく好きです。
わたしがよく行っていたのは
「仙道フライ」ですが、
フライ大中小と焼きそば大中小しか
メニューがない、そんなお店です。
(アイコ)

ゼリーフライ 

ゼリーフライという名前を聞くと
「プルプルしたゼリーを揚げる?」
と思う人が多いけれど、
そんな恐ろしいものではありません。
簡単に言うと“おから”を揚げて、
じゃぼんとソースに通したもの。
地元の人にとっては馴染み深く、
給食にも出てきます。
見た目は地味だが、名前のインパクトが
強いのが特徴。
名前の由来は諸説ありますが、
有名なのは、
「銭(ぜに)の形をしているから
“ぜにふらい”と呼ばれていた。
それがだんだん訛ってゼリーフライになった」
というもの。
ぜひ一度食べて、決してゼリーではないことを
確認してください。
なんてことない味だけど、
たまに無性に食べたくなって、
自転車で買いにいきます。
(ちーちゃん)

東松山やきとり

“やきとり”と言いながら、豚のかしら肉です。
東松山市の人にとって、やきとりは豚が常識。
ニンニク入りの辛子味噌を付けて食します。
店ごとにオリジナル味噌があって、
みんな贔屓の店がそれぞれあるんです。
(ひろこ)

グルメ番組でもたまに取り上げられる
東松山のソウルフード、やきとり。
と言っても豚肉で、
カウンターに座り黙っていれば
まずは定番のカシラから提供されます。
にんにく味噌だれは普通と辛いのと
2種類の壺が置いてあります。
「東松山焼鳥組合」なるものもあって、
備長炭を使うとか決まりがあるらしく、
その条件から外れるやきとり屋はもぐりです
(それだけやきとりに
プライドを持っている街なのです)。
私は他から越してきたよそ者だけど、
これだけは自慢したいのです。
(もみじ)

肉汁つけうどん(武蔵野うどん)

埼玉でうどんの食べ方として
ポピュラーなのは、
あたたかいおつゆにつけて食べる
「肉汁つけうどん」だと思います。
わたしの好きなお店は
「藤店(ふじだな)うどん」。
歯ごたえがあって少し茶色い麺が特徴。
家でもよく食べます。
(はなお)

「藤店うどん」のうどんは、太くてむっちり、
噛みごたえがあって顎が疲れるほど。
葱とばら肉がごろごろ入っている熱い汁に、
茹でて冷ましたざる盛りのうどんを
つけて食べます。
寒い季節は熱盛りもあります。
(まじょりん)

味噌ポテト

じゃが芋の天ぷらに甘い味噌ダレがかかった、
おやつみたいなお惣菜です。
おやつみたいと書きましたが、
夕飯のおかずにも出ます。
(さわやか埼玉)

秩父のローカルフード。
秩父は味噌豚が有名ですが、こちらもおすすめ。
ほくほくのじゃがいもと味噌が
本当によく合います。
食堂やスーパー、道の駅などで出会えます。
(はなお)

浦和のうなぎ

江戸時代、浦和近郊は沼地が多く、
うなぎがとれたのだそうです。
そこで魚釣りをする人や中山道を行き来する人に
うなぎを出してみたところ、
味も良く、評判をよんだとか。
現在は獲れませんが、
味と技術は伝承されており、
浦和にはいまでも美味しいうなぎ屋が
たくさんあります
(昼には売り切れてしまうことも
少なくありません)。
10軒以上の店がありますが、
「むさし乃」が特におすすめです。
(浦和の坊主)

埼玉の浦和で生まれ育った私にとって、
おすすめのローカルごはんは「うなぎ」。
こどもの頃は誕生日や親戚が集まるときなど、
なにかにつけて近所のうなぎ屋さんから
うな重を届けてもらっていました。
ふっくらとした身のうなぎのかば焼きに、
その風味を消さない、
さっぱりとしたたれがとてもよく合います。
特に好きなのは、川越の「いちのや」。
以前に父が「いちのや」さんのうな重を
テイクアウトしてきたときには、
晩ごはんを食べた後だったというのに
箸が止まらなくなり、
あっというまに平らげてしまいました。
大人になった今でも誕生日に食べたくなる、
大好きなローカルごはんです。
(くじら)

スタミナラーメン・スタカレー

あんかけラーメンと、
そのあんをご飯にかけたもの。
北浦和の「娘娘(にゃんにゃん)」をはじめ、
ラーメン店で食べられます。
地元の高校生は
「ラーメンとスタカレー」で頼む人が多いです。
どの辺りがスタミナなのかは不明です。
(らいちSG)

珍達そば

長ネギと豚ばら肉が沢山入った、
秩父ローカルの中華そばです。
ラーメンが好きで他の地域のラーメンも
沢山食べてきましたが、
やっぱりこの味が忘れられません。
地元に帰ってきたら絶対食べます。
CM等ででわらじかつは有名になりましたが、
私の中では珍達そばと
味噌ポテトの方がソウルです!
(さわやか埼玉)

「アサカベーカリー」の食パン

私の地元、埼玉県朝霞市にある
ごく普通のパン屋さんですが、
ここの食パンは絶品!
他県から買いに来る人も多く、
焼き上がるお昼時は
かなり混雑しているとか‥‥。
また惣菜パンの種類も豊富で
ショーケースに並ぶパンを選ぶ気持ちは、
ケーキ屋さんでケーキを選ぶくらいの
ワクワクです。
(んぎょぺ)

川越だんご

川越というと、サツマイモや
太麺焼きそばらしいのですが、
ソウルフードと言うなら「だんご」です。
しかも、みたらしやあんこではなく、
醤油をつけて焼いた焦げ目のある
「焼きだんご」です。
おやつに、軽食に、ちょっとしたお土産にと、
気軽に買えるので、
小さい頃からよく食べてます。
1本60~100円ぐらいなので、
観光ついでに是非!
(ユウ)

「田むら」のきしめん

大宮にある甘味処「田むら」のきしめん。
梅きしめんや山菜わかめ、
海老しんじょうにカレーきしめんと
いろいろな種類があり、
お出汁の効いたつゆには
香ばしく焼かれたお餅まで入っていて、
ボリューム満点。
中高生のころのランチの定番でした。
流水に乗って運ばれてくる
カウンター席もユニーク。
なぜ大宮できしめんなのかは、謎です。
(おとわ)

「餃子の満州」の餃子

「餃子の満洲」は、首都圏でいう
「王将」のような中華チェーン店ですが、
埼玉県民には「満洲」の方がお馴染みです。
毎週、火曜と金曜は冷凍餃子が20%オフ。
焼いてよし、水餃子によし、
鍋の具によしということで、
県内の大体のご家庭の冷凍庫には
「満洲」の餃子が
2~3パック常備されているはず。
埼玉の外に出てはじめて、
よそにはないことを知り愕然としたくらい、
身近なお店です。
(きし)

クイズの答え

(埼玉県)
  • すったてうどん
  • フライ
  • 東松山やきとり
  • 味噌ポテト
  • 「餃子の満州」の餃子